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領地繁栄編

11話 お見合いパーティー みんなノッテきたよ?

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11話 お見合いパーティー みんなノッテきたよ?

私の勢いだけの乾杯の挨拶、いいえ、乾杯の音頭でお見合いパーティーに参加している者達は肩の力が抜けて、男女の会話(自己紹介)がはじまりました。

度緊張していた、ギャロン叔父様を見ると、「さすがエルーシアちゃん。こうやってみんなの気持ちを高揚させて緊張をとくのだな?」などとブツブツ独り言を言っています。
(叔父様。そんな事を考える前の自信がガチガチに緊張して周りにも影響を与えるのを辞めましょう)


「皆様。自己紹介と談笑の時間はここで一端終了です。
さて、ここからは、皆様から事前にお伺いした希望した条件に近い方々が多くなるように、組みわけを私達で行いました」

司会のヘルマ叔母様の声に反応したお世話係は、テーブルの位置を変更して、その上に数字の書かれた札を置きました。
「自分の名札に数字が書かれています。
その数字のテーブルに向かってお世話係の誘導に従ってください。
では、移動を開始してください」

ヘルマ叔母様の声のあと、参加者は立ち上がり自分の名札に書かれているテーブルに向かっています。

(ここに参加しているか方は識字できるばかりのようだわ。
子供だけじゃなく、大人にも勉強を教える機会を作った結果が出ているのね。
識字率が限りなく100%になるように、これからも領民の教育に力をいれないとね)

「さて、皆様これからは、各テーブルにお世話係がいます。
それぞれお世話係が進行を進めていきます。
お世話係は男女とも数人いますので、ご要望を伝えてください。
例えば、○○様とお話しがしたい。とか、○○様は苦手です。など
ご自身のお気持ちはお世話係に伝えてください。
そして、その中でお互いに興味をお持ちの男女がいましたら、お世話係からお二人にお声かけをいたします。
声をかけられたら、カップルで、この階にある演劇会場や音楽会場でデートをしてお互いの相性を確かめ、その気持ちをお世話係にお伝えください。
両者にお気持ちがあれば、最上階にございますカフェテリアレストランに行ってもらいお食事やデザートを楽しんでいただきます」
ヘルマ叔母様は、ここで間をつくり
「ですから、ここにあるお料理をお腹いっぱい食べてしまうとカフェテリアレストランで、お食事が出来なくなってしまうので、お気をつけください」
ここで、会場がどっと笑い声が上がりました。

「それでは、各テーブルのお世話係の皆様よろしくお願いします」

いよいよ。お見合いパーティー本番です。

ここで私は、テーブルにつかずに、お料理やお飲み物を置いてある場所に、とても綺麗で容姿のすぐれた4人を発見したのでした。


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