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「一昨日での叙爵式で、オッドリアが伯爵位から辺境伯に昇格したことだが、元々は、ここにいる、エルーシアとその母アルーシャ。リーサとその母レーア。そして、我が甥(国王)の嫁のマルグレーテが、オッドリアの海に住んでいた、海獣や魔物を退治してしまったから、その近郊の海も当然海獣や魔物が海にほぼいなくなり、海を利用した運送が可能になったためじゃ」
「その理由だけで、オッドリア辺境伯殿とベルティンブルグ公爵殿で陸軍、海軍を運営するのは、金銭的にもそうですが、人材的にも不足しているのではないですか?」
「実は、人の手配はすでに終わっているのじゃ。
エルーシアが、人材を集めてきたので問題はない。
エルーシアの指揮で、すでに軍艦を作り始めている。
しかも陸軍としての食物の移動の問題もエルーシアが解決するために動いている。
古竜様達の手伝いがあり、かなり進んでいるのじゃ。
そして、今までの常識として、海軍、陸軍とあったが、新しく、『空軍』を開設する」
「エ、エルーシア嬢は天才のなのか?」
「とても12歳とは思えない知識と行動力だ」
「公爵様の隠し球。最終兵器なのか?」
「12歳とは思えないほど、美しいし知力もすごいとは!」
「ベルティンブルグの聖女様は、本当の事だったのか」
「先を見通す、眼力はなんと素晴らしい」
「フレイヤ様より、お告げがあるのは本当のようだな」
まわりが騒がしくなりましたが、それらをスルーして話を進めます。
「空軍とはどういった軍隊なのでしょうか?」
「空から攻撃と防衛をする軍隊だな」
「空からですか?空飛ぶ魔物や竜を使役するのですか?」
「確かに、魔物を使役する手もあるが、今なら、孫娘の、エルーシアとファリカしか出来ないだろう。
皆が飛べる魔導具を見ているはずじゃ」
「アルーシャ夫人やレーア夫人が頭につけていた魔導具でしょうか?」
「ボロニア伯爵よ。その通りじゃ。
『空飛ぶ魔導具』を使い空から攻撃をする。攻撃は通常攻撃、魔法の2種類であるが、エルーシアとエルーシア専任の使用人のレオンだけが使いこなすことができる武器を使って攻撃する。
実は、エルーシアの妹のファリカも精霊にお願いして同じ効果を出すことが出来る」
「こ 子供ばかりではないですか?」
「また、エルーシア嬢が絡んでくるのか!」
「レオンとはだれだ?」
「ほほほ。リカードとアルーシャの子は、本当に優秀じゃ。
ファリカも最近は私達の手に負えないくらいに能力(ちから)をつけている。
エルーシアは、魔力はもちろん、魔導具作りの天才じゃ」
「今までエルーシア嬢の力を隠していたのに、なぜ今になってその力を表に出すようになったのですか?」
「そのきっかけは、来年エルーシアが王都学園に入学するため、拠点を王都にするためだな。
エルーシアの身を守るために王子二人の婚約者候補と位置づけて、エルーシアに害する者がいると王族が黙っていないぞと脅迫すること。
そして、何よりも、エルーシアもファリカも強くなった事で襲われても返り討ちできるようになったからじゃ」
「しかし閣下。エルーシア嬢は誘拐されたではないですか?」
「皆様すみません。アレは、出来レースです」
私はここで誘拐は、私達が知っていて、行動と対応していたことをバラしました。
「エルーシア嬢。そう言うことは、私の行動は邪魔をしただけだったのか」
レナウド叔父様はがっくりと肩を落としています。
「レナウドよ。其方は知らなかったのだから仕方がないのじゃ。
レナウドが、飛び出すとき、リーサが必要に其方のことをとめていただろう」
「は!そういえば・・・ しかし、そんな大事を私が知らなくてリーサが知っていたとは・・・」
「それは、リーサとエルーシアは姉妹の様に仲が良いからな。
其方との人間関係を考えるとしかたのないことじゃ」
「お父様。申し訳ございません。エルーシアより硬く口止めをされていましたので、はっきりと言えませんでした」
リーサは頭を低くしています。
「リカード閣下。アルーシャ義姉様。
12歳の娘を囮に使うとは親心はないのですか?」
レナウド叔父様は キッとお父様を睨み付けました。
「レナウド叔父様それは違います!」
父と母を責める叔父様に耐えられなくなり、私は声を張り上げました。
「一昨日での叙爵式で、オッドリアが伯爵位から辺境伯に昇格したことだが、元々は、ここにいる、エルーシアとその母アルーシャ。リーサとその母レーア。そして、我が甥(国王)の嫁のマルグレーテが、オッドリアの海に住んでいた、海獣や魔物を退治してしまったから、その近郊の海も当然海獣や魔物が海にほぼいなくなり、海を利用した運送が可能になったためじゃ」
「その理由だけで、オッドリア辺境伯殿とベルティンブルグ公爵殿で陸軍、海軍を運営するのは、金銭的にもそうですが、人材的にも不足しているのではないですか?」
「実は、人の手配はすでに終わっているのじゃ。
エルーシアが、人材を集めてきたので問題はない。
エルーシアの指揮で、すでに軍艦を作り始めている。
しかも陸軍としての食物の移動の問題もエルーシアが解決するために動いている。
古竜様達の手伝いがあり、かなり進んでいるのじゃ。
そして、今までの常識として、海軍、陸軍とあったが、新しく、『空軍』を開設する」
「エ、エルーシア嬢は天才のなのか?」
「とても12歳とは思えない知識と行動力だ」
「公爵様の隠し球。最終兵器なのか?」
「12歳とは思えないほど、美しいし知力もすごいとは!」
「ベルティンブルグの聖女様は、本当の事だったのか」
「先を見通す、眼力はなんと素晴らしい」
「フレイヤ様より、お告げがあるのは本当のようだな」
まわりが騒がしくなりましたが、それらをスルーして話を進めます。
「空軍とはどういった軍隊なのでしょうか?」
「空から攻撃と防衛をする軍隊だな」
「空からですか?空飛ぶ魔物や竜を使役するのですか?」
「確かに、魔物を使役する手もあるが、今なら、孫娘の、エルーシアとファリカしか出来ないだろう。
皆が飛べる魔導具を見ているはずじゃ」
「アルーシャ夫人やレーア夫人が頭につけていた魔導具でしょうか?」
「ボロニア伯爵よ。その通りじゃ。
『空飛ぶ魔導具』を使い空から攻撃をする。攻撃は通常攻撃、魔法の2種類であるが、エルーシアとエルーシア専任の使用人のレオンだけが使いこなすことができる武器を使って攻撃する。
実は、エルーシアの妹のファリカも精霊にお願いして同じ効果を出すことが出来る」
「こ 子供ばかりではないですか?」
「また、エルーシア嬢が絡んでくるのか!」
「レオンとはだれだ?」
「ほほほ。リカードとアルーシャの子は、本当に優秀じゃ。
ファリカも最近は私達の手に負えないくらいに能力(ちから)をつけている。
エルーシアは、魔力はもちろん、魔導具作りの天才じゃ」
「今までエルーシア嬢の力を隠していたのに、なぜ今になってその力を表に出すようになったのですか?」
「そのきっかけは、来年エルーシアが王都学園に入学するため、拠点を王都にするためだな。
エルーシアの身を守るために王子二人の婚約者候補と位置づけて、エルーシアに害する者がいると王族が黙っていないぞと脅迫すること。
そして、何よりも、エルーシアもファリカも強くなった事で襲われても返り討ちできるようになったからじゃ」
「しかし閣下。エルーシア嬢は誘拐されたではないですか?」
「皆様すみません。アレは、出来レースです」
私はここで誘拐は、私達が知っていて、行動と対応していたことをバラしました。
「エルーシア嬢。そう言うことは、私の行動は邪魔をしただけだったのか」
レナウド叔父様はがっくりと肩を落としています。
「レナウドよ。其方は知らなかったのだから仕方がないのじゃ。
レナウドが、飛び出すとき、リーサが必要に其方のことをとめていただろう」
「は!そういえば・・・ しかし、そんな大事を私が知らなくてリーサが知っていたとは・・・」
「それは、リーサとエルーシアは姉妹の様に仲が良いからな。
其方との人間関係を考えるとしかたのないことじゃ」
「お父様。申し訳ございません。エルーシアより硬く口止めをされていましたので、はっきりと言えませんでした」
リーサは頭を低くしています。
「リカード閣下。アルーシャ義姉様。
12歳の娘を囮に使うとは親心はないのですか?」
レナウド叔父様は キッとお父様を睨み付けました。
「レナウド叔父様それは違います!」
父と母を責める叔父様に耐えられなくなり、私は声を張り上げました。
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