聖女の紋章 転生?少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です!

幸之丞

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137 後半

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 みなさま。お疲れ様です。
お詫びがございます。
昨日の更新ですが、予約間違えで、前半を公開前に中半をアップしてしまいました。
137話前半をお読み出ない方は、是非戻って137話前半をお読みください。

ごめんなさい。

作者

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137 後半

「本当はこれを先に話すべきでした
治水工事をしてくれてありがとう
私が思っていたよりも早くできましたよ」
女神様は話を変えました。

「国の一大事ですから、公爵家の者として当たり前の事です。
それよりもフレイヤ様が、大雨の情報を頂きありがとうございます」

「さすが、今や教国から来た人々から予言者様と言われるだけのことはありますわね」
女神様はニヤニヤしています。

「フレイヤ様それは、勘弁してください。私は、特に教えを説いたこともありませんから、そのように言われてしまうと困ってしまいます」

「ふふ。そうね。宗教の教祖と言うのは、己が成していることがわからないものかも知れませんね。
でも、エルーシア。貴女はベルティンブルグ領地内では、領地を豊かにした、女神様、聖女様と言われているわよ。
貴女は、自分の生活が豊かになれば、それで良いと思っているようですが、それは、同時に領民の生活を豊かにしているのですよ」

「あははは。そうですね。でも私は宗教家ではなく実業家だと思っているのです。
それが、聖女様とか予言者様とか言われてもピンとこないのです」

「まあ。そうですわね。それでですね。
今、貴女が聖女様と呼ばれていることによく思っていない国があるのです」

「まわりが勝手に聖女と呼んでいるだけで、私は自ら『聖女』と名乗ったことがないのですが、それでも良く思っていない方々がいるのですね?」

「難癖をつける者は、自ずから名乗っているか、まわりが声をあげているかなどどうでも良いのです。聖女と呼ばれていることに対して難癖をつけているのです。
フーマ王国国王に親書が届けられ、貴女が聖女と呼ばれていることに対し遺憾の意を表明したようです」

「え!そんな事」私は少し間を空けて「誰からも聞いていません」
(という態度をとってみました)

「国王とバルデマー(お祖父様)が、貴女の耳に入れないようにしていたようね。
ベルティンブルグ内にいると、領主一家に害を与えようとしている者は、入領出来ないのですからね。そして何よりも、バルデマーは、大切なエルーシアちゃんの耳に入れて貴女が悲しい思いをしないように気を遣ったのでしょうね」
フレイヤ様は笑顔で私をみました。とても慈愛を感じるお顔です。
そして、フレイヤ様は大きく呼吸しました。
「エルーシア。王都学園の入試の終わった後、気をつけなさい。
貴女を狙っている輩が動き出すわ」
「え?」
私は大きく動揺したように反応します。
(なんて、その動きはすでに耳に入れていました)
ベルティンブルグに入ろうとして入れなかった者を、精霊のラミレス様のお力を借りて、精神魔法等を使って洗脳した後、影として採用して、私達を狙う者にスパイとして戻して情報を得ていたのです。
(これは、私とお父様とお祖父様しか知りません)

私は、領地外に出ることを視野にいれて自分の身を守るための準備を行っていました。

「貴女も悪い人ですね。知っていたのですね」
女神様は笑っています。(やはり、私の下手な演技ではすぐにばれてしまうのですね)
「エルーシア。これから貴女が生まれたばかりの頃の事の真相がわかってきます。
貴女なら大丈夫とは思いますが、その出来事に直情的にならず必ず一呼吸してから行動したり、話したりしてください。
みな、貴女やこの世界の事を考えての行動です」

「なにが起こるかわかりませんが、心にとめておきます」

「もう時間です。エルーシア。なにが起ころうと、なにがあろうと私は、貴女の味方ですし、大切な人です。これだけは心に留めておいてください。
では、また会う日まで。
ってエルーシアたまには私を呼んでよね。すぐに現れるから」
そう言い残し女神様は消えてしまいました。

女神様、古竜の話はしていませんでしたが、このままここに住まわせて大丈夫なのかしら?

「あの~フレイヤ様!」

「また合う日まで。って格好つけて、消えたのにエルーシア呼ぶの早すぎ」

「え?すぐに現れると言っていたので、本当かどうか試しました」

ドン ガラン ガラ ドン

女神様は、再びずっこけたようです。
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