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「ベティ(シアナ)とアルミノとルチャーノは、今後の発展に大きく関わることになるわよ」

「そうですよね」
わたしもそう思います。海を攻略出来るのは本当に大きいと思います。
「ベティいいえ、今はシアナの竜の加護で天気予報、いいえ天候がわかるのは本当に素晴らしいわ。
だって、大洪水をする大雨がいつ来るかこれでわかるようになったのよ。
女神の私でさえわからないのに。まあ治水工事が終わったのですからフーマ王国は安泰よね」

「まだまだ、ベルティンブルグ領地内とお祖父様の派閥に属している貴族の領地は、ほぼ大丈夫と思っていますが、国王を通しても全く、興味を見せなく、治水を全く行っていないところもありますから、その地域はとても心配です」

「そうですね。洪水で目も当てられなくなった地域の領主は、国王の勅命に反したと領地取り上げですね。
その土地を国営にするのか、誰かの領地に取り組むのか、それは国王の考える所よね。でも食料が数年分あるベルティンブルグ公爵家の力が増すのは必然よね」

「政治的な所は私にはわかりませんが、我が領はもっと力つけるのは、私もそう思います」

「話を戻すけれども、シアナの天気予測があるので、数日前に領地内はもちろん、同じ派閥や国王にも知らせるのよね。
本当に、あの国の者達全員を受け入れたのは素晴らしい判断だわ」

「古竜達が勝手に連れてきましたし、私達に対しての忠誠度が高かったですし、入領させて当然でした」

「あら?鑑定で忠誠度も解るようになったのですね」

「はい、気づいたら名前の横に数字がでていましたので」

「あの腕や指につけていた魔導具を使う前に、鑑定を行って忠誠度を見ておくと良いわ。忠誠度が高い者は味方として、効力を発揮させたり、発揮させないことも可能になるわ」
女神様は私にウィンクをしました。

(なるほど、敵か味方か判別できるようになるね。そこまでは考えていなかったけれども、忠誠度が解れば解決するようにするのね)
「それと、あの扉も制限をかければいいわよ。家族と使用人そして忠誠度の高い者しか使えないとかね?」
女神様は、再びウィンクしました。
(美人のウィンクは心臓に良くありません。女の私もクラクラしてしまいます)

「フレイヤ様、貴重なアドバイスありがとうございます」
深々と頭を下げました。

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