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「エアデ母様が、エルーシア話があるのだ!」

それは、人化している4人の古竜でした。

「あら。如何なされたのかしら?エアデ?」

「列車が走るとか言っていた、線路の盛土と川の上を走る橋とトンネルが完成したのですよ。
それをエルーシアに伝えたくて参りましたのよ」
超絶美人さんのエアデはこれでもかと胸を張っています。

「「「え?」」」
シュタイン、レオンそして私は目が飛び出るくらいに驚きました。

「ふふふ。本来の竜の姿になれば、このくらい朝飯前なのよ」

「エアデ。いくら何でも早すぎじゃないのかしら。
私は、少なくても半年くらいかかると思っていました」

「今回は4柱でやったからすぐに終わったのだ」
とマチルダ。
「法面の角度も強度も完璧じゃ!」
とリンダ
「盛土の下には、動物たちや魔物達が通れる穴も、作ったしトンネルも強度がバッチリなので私達が死ぬ頃まで壊れないの」
とステーラ
「ついでに、魔物や動物が入り込まないように結界もしっかりしているのよ。
そして、レールをひくと言っていたので、上部はなるべく平らになるようにしたのよ」
とエアデ。

「え? あ、ありがとうみんな」
それでも私は半信半疑です。

「それでエルーシアにお願いがあるのじゃ。
今回のご褒美として、うどんとおにぎりを食べたいのじゃ。
グイダが美味しかったと言っていたので気になったのじゃ」

「はいはい。わかりましたよ。うどんとおにぎりですね。
じゃ、おにぎりの中身はレインボートラウトにしますね。それと、スルメと日本酒も提供します。晩ご飯でいいですか。リンダ?」

「やったわ~。また美味しい物が食べられるのよ!」
答えたのはエアデでした。

「今日の夜は4人で、お屋敷に行きますね。
たのしみですの」
ステーラは目がキラキラしています。

(竜って、何も食さなくても生きていけるって聞いたことあるけど、それは噂なのかしら?)
そんな事を考えていると
「「「「じゃ。夕食時に会いましょう」」」」
4人の食いしん坊の竜達は何処かへ去って行きました。

「レオン、私ちゃんと出来ているか確認をしてこようと持っているのだけれども良いかしら?」

「本当は僕がついて行けば良いのですが」レオンはキャッキャッと遊ぶファリカを見たあと「列車の件もありますので、今回はオッドリア伯爵家のご息女のリーサ様を連れて行っては、如何でしょうか?」

「そうね。オッドリアの海から、商業街予定地まで2人で見てきますね」
私は、ファリカに声をかけようとしたとき、シアナ達に付与してもらった魔石を思い出しました。
「シュタイン。この魔石はクリーンの魔法が付与されています。
石炭ストーブの煙の出る部分につけてみてくださいね」

私はシュタインにお願いした後、シルバーとグラウに、空飛ぶ魔導具にスピードアップの付与をしてもらうのでした。

******************
作者です。
ご愛読いただきありがとうございます。

シルバーとグラウのスピード付与の説明。

空気抵抗の魔法(魔方陣)と前進の魔法(魔方陣)は、互いに干渉してしまい、スピードを出すためには、大量の魔力および繊細な魔力コントロールが必要になります。
それを解決したのが、メタルなスライムの二人の付与です。
実は二人を抱えて歩くだけでもものすごいスピードが出ます。
128話で説明を入れるのを忘れたため、ここで解説を入れました。

これからも、本作品よろしくお願いします。
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