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103 後半

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103 後半

「それと、おかげさまでベルティンとベルンに住む人にお金持ちが増えてきたので、一軒家の販売を考えています。
そこで、新しい街をまた作りま~す。
一軒家を買うための資金は銀行で手数料を激安にして貸し付けしましょう。
担保は新しく作られる一軒家にしましょう。
新しい街の場所は、ベルティンブルグとベルンとその新しい街で三角形を作ってその真ん中に列車の駅を作ろうと思っています。

田畑をつぶすことなくできそうなので、これはギャロン叔父様が責任者をしてもらいます」

「え?私ですか?」
ギャロン叔父様は目を見開きました。

「そうです。叔父様です。
ここには、高級住宅街、大きな診療所、これは病院と名付けましょう。商業地区、学校、大きな公園、私兵訓練所と公共の物は全て入れ込みます。
あと大きな宿屋。ホテルを作ります。
では、叔父様お願いします」

「あ はい」
レオンと同じく叔父様は汗を拭いています。


「では、次に」私は、レーア叔母様とリーサを見つめ「オッドリア開発の補足です」

「「はい」」

「先ずは、洪水対策と津波対策です。
港や漁港近くには、高さのある避難所を作ります。
これは、水難対策で、住民が逃げ込めるようにするためです。
貴族平民関係なく逃げ込めるようにします」

「エルーシア。それは必要なものかしら?」
リーサは、考えることなく言葉にしました。

「津波と数年後に起きる水害で必要になるかも知れません」

「かも知れませんで作るの?」

私は、リーサの一言に怒りを感じました。
「為政者は、そのもしも、かも でも対応を考えるのです。
リーサ、私達領地をもつ貴族は、民の命を預かっているのですよ?
貴女は貴族としての矜持はないのかしら?
本来いるべき領地にいないからそんな甘いことを言うのではないの?」

リーサだけではなく、叔母様の暗い顔をしているでも今言わなければ・・・「私は、オッドリアへ行ったことはないけれども、きっとここベルティンブルグの違いは、領民が未来を考えて暮らせることが出来るか、出来ないかではないかしら?
いいえ、これは、叔母様だけではないですね」
私は全員の顔を1人ずつ見回しました。「私達領地持ち貴族は、領民の生活を守って、守ってもらった領民は税を治めて私達は生活をさせてもらっている・・・と思っていらっしゃいますよね。
私は、領民達は、それぞれ明日、未来を考えて生活できるような環境をつくることが私達の仕事だと思います。
だから、病気になる確率を減らして生活できるように、消毒液や手洗い、うがい、お手洗いなどの公衆衛生に力を入れ、学校を作り自分たちには色々な道がありそれを目指せる環境。そして生活を豊かになるような施策を実行したのです。
その結果、ベルティンブルグが豊かになり、私達公爵家は財政的に余裕があるのです。余裕があるから未来を考えることが出来るのです・・・」
私が熱くなったところで
「エルーシアお嬢様。熱くなりすぎです。環境が違うので、私達と同じ考えは出来ないのが当たり前です。すこし冷静なってください」
「皆様ごめんなさい。貴族なのに感情を剥き出しにしてしまいました」

「・・・  ・・・ ・・・ 」 全員無言

「それでですね」レオンが私に変わり話をすすめる。「オッドリア伯爵家には、海軍をつくること警備の強化、造船所をつくる。漁業権と漁業ギルドを立ち上げる。列車の駅の土地の提供と建物を作ることなどを伯爵と相談してきていただきたいのです。あ!それとお魚の移動手段ですね。
そして、それを、近々行われる舞踏会で派閥全員があつまり、会議を行います」
私はお祖父様を見て
「それでは、手配をお願いします。じぃじ」
私に指示を受けたお祖父様は、何だがデレデレしています。
孫娘に命令されることがそんなに嬉しいのでしょうか?


レーア叔母様が申し訳なさそうに
「あの~ 私、上手く説明が出来るか不安です」

「ああ。そうですね。ならば僕とマチルダ様の2人で説明に参ります」
レオンは困っているレーア叔母様に助け船をだしました。
マチルダを同行させるのは、移動時間の短縮が狙いなのでしょう。タ○コプターよりかなりスピードが出ますので。

「では、マチルダには私からも説明しておきますね。
あとは、人事に関することなのですが・・・
聖属性魔法を使える方とそれをまとめることが出来る人。
海軍をまとめる人、造船に詳しい人。
あと国で言うと宰相みたいに、お父さんを政治的にフォローできる人。
人材を見つけないと駄目ですね」
私がそう言ったところ
外が何故か暗くなりました。

窓を覗いてみると
なんと  
竜が3柱空から降りてくるところでした・・・



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