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私達は、視察を終えてベルンのお屋敷に帰ってきました。

新しくテイムして仲間になった、シルバーとグラウを、ここに住む先輩のプルプルとポヨポヨに会わせました。
何だが4人ともピョンピョン跳びはねて楽しそうです。

「お~ねえさま~」
そう言ってファリカが私に抱きついてきました。
私は抱きしめ返して
「ふふふ。ファリカ!スライムちゃんを見て」
ファリカ ん?と疑問の顔をしながらスライムちゃんの小屋を見ました。
「? !!!!! ふ 増えてる! しかも色違い!
お姉様、新しいスライムちゃんを仲間にしてきたの?」
私は胸を張って
「そうよ!今度のスライムちゃんは、すっごくキラキラしている方が、シルバー。嬉しそうにピョンピョンとしているのがグラウと言うの。この子達も可愛がってあげてね」

「うん。お散歩もお食事も私が担当しますね。うわ~楽しみが増えました。さすがお姉様」

「あはは。喜んでくれて嬉しいわ。でも一つお願いがあるの」

「え?私に出来ることかな?」

「うん。大丈夫。スライムちゃん達を散歩に連れて行くとき、お母様も一緒に連れて行って欲しいのよ」

「うん。わかった」

「ファリカ今日の夕食は、バーベキューですよ。海の幸が沢山だよ」

「うん。わかった。ものすごく楽しみ。でもお母様と叔母様があまり食べないように見張っておくね」
私は、ファリカの頭をくしゃくしゃと撫でた後、皆のいる面会室に向かいました。



面会室へ行くとお父様も合流していました。


そして私はレオンに尋ねました。
「レオン。あの村で何をしていたの?」


「エルーシア様。僕は土属性の魔法が使えるから遊水池を作っていました。終わって安心したところで、病気になってしまったから、エルーシア様に治してもらって本当に助かりました」

「あれ?でもレオン、今はベルティンに住んでいるのよね?」

「そうです。家はベルティンにあります。ベルティンブルグの規約だと、僕は魔法使いとして働くことが出来ないので、年齢制限のないフーマ王国の魔法師として今回の工事に参加したのです」

「そうなのですね?レオン君のご両親もベルティンにいらっしゃるの?」

「いいえ。両親は2人ともお星様になりました。
ベルティンブルグは孤児院がしっかりしていて入領出来れば、孤児院に入る事が出来て、勉強することも出来ると聞いて移住してきました」
お母様が聞いた後レオンが答えました。

「あら、そんなこととはつゆ知らず、ご両親の事を聞いてごめんなさい」

「いいえ、大丈夫です。それよりも、こうして、王妃殿下や公爵閣下とそのご家族とご一緒できることがとても嬉しいです」

「レオン君は、エルちゃんやリーサちゃんと同じ歳なのよね?
それでは、ベルティンブルグ公爵の推薦で学院の受験をしてみたら如何かしら?
魔力も学力も体力も問題ないように思うわ。エルちゃんのまわりには女性しかいないから、男の従者として学園内の護衛役にすればいいわね」

「マルグレーテ良いところに気づいたわね。そうね、あのくらい強ければ文句も出ないわよね。夫以外から」
と言ってお母様は、お父様を睨みました。

「いいや、母であるアルーシャが言うのなら問題ないだろう。
レオンよ、運動会が終わって、収穫祭がある前に試験があるから皆と一緒に王都へ向かい受験するがよい」

「はい。畏まりました。そしてありがとうございます。期待に応えられるよう精進いたします」

「学院に通うことになったら学費も生活費もベルティンブルグ領から出すので心配しないでね。でも学園内では、エルーシアの護衛勤務を兼ねて勉強してね。」

「はい。アルーシャ様。メリア達と力を合わせて頑張ります」

「ふふ。頼もしいわね。ついでにリーサも悪い虫がつかないように見張っててね?」

「もう!お母様ったら~」

リーサは照れているのか顔を真っ赤にして、プンスカと怒って叔母様の腕を叩いています。

「エルーシア様もリーサ様もとても美しいので、悪い虫がつかないように見張ります」

「「「あははは ふふふ おほほほ」」」

(ほんと、レオンは大人の前だと良い子ぶるのね)

「レオン。貴方がその悪い虫にならないでよ」

「本当に頼むぞ」
お父様は私の冷やかしに乗っかるようにレオンに言いました。
お父様の目がギンギンとしていてかなり怖いです。

「お館様、バーベキューの準備が、できあがりました。どうぞ皆様、お庭へ移動してください」

使用人が私達を迎えに来ました。

そういえば、お父様にお話しした、お仕事の効率よくして、運動会に参加しよう! は、上手くいっているのかしら・・・

私は、運動会という言葉でそれを思い出しました。



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