33 / 47
第七章【時空間を欺く者】
第二幕『村山徹の足跡』
しおりを挟む
目を覚ますと午前七時、セットした目覚まし時計より早く起きたようだ。
先程までの亜空間潜入作戦の記憶は鮮明に維持している。サリーさんと村さんに頼まれたことを調べなければいけない。
「とりあえず、村さんの方から調べてみるか……」
村さんからは、家の住所や奥さんと娘さんの名前を聞いている。
幸い土曜休みということもあって、時間はたっぷりある。
探偵ごっこをするにはもってこいの一日になりそうだ。
「えーっと、直接家行ってみた方がいいのか? 変に思われないかな……」
私は会社に着て行く黒いビジネススーツ姿で車に乗り込んだ。
村さんが住んでいた場所は隣町だ。ここから車で二十分ほどで中心街に到着するだろう。
「村さんがたこ焼きしてた頃の知り合いってことで話合わすしかないな」
家の呼び鈴を鳴らすことすら躊躇《ためら》いがあるというのに……。
車で走ること二十分、途中のサービスエリアで買い物を済ませ、再び車で走ること五分。
中心街から少し外れた場所に、村さんに教えられた特徴の家屋が建っているのを確認した。
「基礎や外装から見て、築二十年ってとこだな」
などと勝手に人の家の築年齢を推理してみる。
外観はところどころ錆びており昭和の家という感じが出ている。
車を降りて玄関の前に行ってみると、木製の表札には村山と書いてある。
おそらくだが、この家は村さんの親が建てた家なのだろう。近付いてみるとさらに古く見える。
「こんにちはー!」
何度か呼び鈴を鳴らしながらお決まりの挨拶をしてみた。
「はいはい、なんだい? 太陽熱発電の営業なら先週断わったけど?」
六十代半ばといったところだろうか?年配の女性が出てきた。
「こんにちは、私は徹さんに昔お世話になった者でして……徹さんは……」
「お父ちゃんの知り合いかい? ひょっとして長岡の若い衆だった人かい?」
「はい、長らくご無沙汰しておりましたので、本日はご挨拶に伺いました」
ペコリと深めに頭を下げて丁寧に挨拶をしてみる。
「そうかい、そうかい!あがってちょうだい!お父ちゃんも喜ぶから!」
はい?お父ちゃんも喜ぶ?ちょっと待ってくれ……。
この世界の村山徹は生きているのか!?面識がないのに顔合わせは非常にまずい!
「それでは、お邪魔させていただきます」
これは……賭けだ!ここで引き下がれば、奥さんの無事以外の情報が得られない。
なにより、村さんに報告できるほどの情報がない。
靴を揃えて廊下を進んでいく村さんの奥さんに続く。
突き当りにあるふすまの前で奥さんは止まった。
「お父ちゃんはここにいますから、ごゆっくりどうぞ」
軽く会釈をして奥さんは台所の方へ歩いて行った。
――ふすまを開けると誰もいない部屋だった。そこは仏間だったのだ。
「ああ、やっぱりこういう展開なのね……」
予想はしていたことだ。私の目の前に大きく立派な仏壇がある。
仏壇の真ん中には見慣れた顔の村さんの写真が置かれている。
「んー……。手を合わせておくか……」
仏壇に手を合わせるのは、すごく複雑な気分だ。
私は少し前まで当の本人といたのだから。ただし、亜空間という別世界でだが……。
仏壇にロウソクを立て、線香三本をくすぶらせて手を合わせた。
「村さん、奥さんは元気みたいです。よかったですね……。どうかご冥福を」
ああ、そういえば冥福はしてないんだっけ……。
そんなことを考えていると背後のふすまが開いて奥さんがお茶を運んできた。
「お茶でもどうぞ。今日は長岡の事務所から来たのかい?」
奥さんはお茶を私の元へ差し出しながら訊いてくる。
「いいえ。私は徹さんがお亡くなりになった後、事務所を辞めてるんです」
「へえー!辞めたってそれじゃあんた、これなのかい!?」
そう言って奥さんは……、小指を切り落とす真似をしてみせた。
「はは……。そんなことは今時しませんよ。あくまで会社ですから」
この奥さんの中では、村さんが任侠映画の登場人物にでもなっているんだろうか……。
「あれ……? あんたあれかい? 親方が言ってた龍顔、アイスクリームの子!」
しまった!この人には顔を見られていたのか。なんという凡ミス……。
「はい、実は長岡さんの若い衆ではなくて、バイトで若松の若い衆だったんです。あの日は長岡興業の方へヘルプで行ってました。ご主人が亡くなったことを知ったのはつい最近でして……驚いてこちらに来た次第です。差し支えがなければ当時のお話をお聞きしてもいいですか?」
十年以上経過している、深い傷や喪失感も少しは癒えているだろう。
「最近知ったのかい? それじゃあどんな最期だったかも聞いてるね?」
そう言うと奥さんは片手で拳銃の真似をして、それをこめかみに当てた。
「はい。徹さんの最期を聞いて驚きました……」
「あの後、長岡の親方が警察に捕まってね。銃刀法違反だったんだけど、初犯で執行猶予が付いてすぐ戻って来たらしいねえ。親方は玩具の拳銃だと言って譲らなかったんだけど……」
予想通りだと言える成果だ。村山徹《むらさん》は、四十九歳で拳銃自殺している。
「あの……、徹さんはなにかお悩みだったんでしょうか? 私が知る限りでは、仕事に熱心で誇りを持っていて、明朗快活な人柄だったと思うんですが……」
答えは解っているが、一応聞いておいた方がいいだろう。
「お父ちゃんが自殺するなんてね、未だに信じられないって、娘と会う度に話すんだよ。確かに金遣いが荒かったし、ギャンブルもてんで弱かったけどさ……」
少し、辛い記憶を思い出させてしまったようだ。
「そういえば、娘さんはいらっしゃらないのですか?」
家の中で物音がない。おそらくこの家には奥さんしかいない。
「ああ、娘はもう嫁に行って子供も三人いるんだよ。お父ちゃんがいたら好好爺《こうこうや》になってただろうねえ。面倒見と気前だけはいいからね」
村さん、もし生きていたら孫三人のお爺ちゃんですよ。
……そう考えると胸が痛いな、悲しいな。
「本日はありがとうございました。これはつまらないものですが、お供えものです。賞味期限がありますので、早めに召し上がってくださいね」
村さんから奥さんの特徴の一つとして大好物を聞いていたのだ。
それは、大剋堂のイチゴ大福だ。二十個入りの詰め合わせをサービスエリアで買ってきた。
「まあ、大剋堂の大福かい!今、お茶入れ直すからね」
ありゃ……、これはいけない。そろそろお暇せねば。
「いえ、お構いなく。私は用事が控えておりますので、これで失礼します」
「そうかい、残念だねえ。また仏壇に手を合わせに来てやってくれるかい?」
「はい、大福はまた次の機会に……」
「はっはっは、あんたは親方が言った通り龍顔の子なんだねえ。今時の若い者に比べると違いがよく解る。話し方、所作も丁寧で礼儀を知っている。またいつでもおいで」
「それでは、これで失礼します」
また深くお辞儀をしてから村山家を後にした。
成果はあった。村山徹《むらさん》はやはり拳銃自殺している。そして、亜空間で強制労働している元タイムリーパーなのだ。家族の無事も確認できたし、なにより娘さんの慶事が大きな収穫となった。
「さて、ややこしい人の方へ行くか?」
山本美沙理《サリーさん》、キャバレーの元従業員で占い師ミザリーの経営者。
生まれつきの能力で人の過去と未来の姿を視ることができる人。
――そして、私は山本美沙理の痕跡に迫る。
先程までの亜空間潜入作戦の記憶は鮮明に維持している。サリーさんと村さんに頼まれたことを調べなければいけない。
「とりあえず、村さんの方から調べてみるか……」
村さんからは、家の住所や奥さんと娘さんの名前を聞いている。
幸い土曜休みということもあって、時間はたっぷりある。
探偵ごっこをするにはもってこいの一日になりそうだ。
「えーっと、直接家行ってみた方がいいのか? 変に思われないかな……」
私は会社に着て行く黒いビジネススーツ姿で車に乗り込んだ。
村さんが住んでいた場所は隣町だ。ここから車で二十分ほどで中心街に到着するだろう。
「村さんがたこ焼きしてた頃の知り合いってことで話合わすしかないな」
家の呼び鈴を鳴らすことすら躊躇《ためら》いがあるというのに……。
車で走ること二十分、途中のサービスエリアで買い物を済ませ、再び車で走ること五分。
中心街から少し外れた場所に、村さんに教えられた特徴の家屋が建っているのを確認した。
「基礎や外装から見て、築二十年ってとこだな」
などと勝手に人の家の築年齢を推理してみる。
外観はところどころ錆びており昭和の家という感じが出ている。
車を降りて玄関の前に行ってみると、木製の表札には村山と書いてある。
おそらくだが、この家は村さんの親が建てた家なのだろう。近付いてみるとさらに古く見える。
「こんにちはー!」
何度か呼び鈴を鳴らしながらお決まりの挨拶をしてみた。
「はいはい、なんだい? 太陽熱発電の営業なら先週断わったけど?」
六十代半ばといったところだろうか?年配の女性が出てきた。
「こんにちは、私は徹さんに昔お世話になった者でして……徹さんは……」
「お父ちゃんの知り合いかい? ひょっとして長岡の若い衆だった人かい?」
「はい、長らくご無沙汰しておりましたので、本日はご挨拶に伺いました」
ペコリと深めに頭を下げて丁寧に挨拶をしてみる。
「そうかい、そうかい!あがってちょうだい!お父ちゃんも喜ぶから!」
はい?お父ちゃんも喜ぶ?ちょっと待ってくれ……。
この世界の村山徹は生きているのか!?面識がないのに顔合わせは非常にまずい!
「それでは、お邪魔させていただきます」
これは……賭けだ!ここで引き下がれば、奥さんの無事以外の情報が得られない。
なにより、村さんに報告できるほどの情報がない。
靴を揃えて廊下を進んでいく村さんの奥さんに続く。
突き当りにあるふすまの前で奥さんは止まった。
「お父ちゃんはここにいますから、ごゆっくりどうぞ」
軽く会釈をして奥さんは台所の方へ歩いて行った。
――ふすまを開けると誰もいない部屋だった。そこは仏間だったのだ。
「ああ、やっぱりこういう展開なのね……」
予想はしていたことだ。私の目の前に大きく立派な仏壇がある。
仏壇の真ん中には見慣れた顔の村さんの写真が置かれている。
「んー……。手を合わせておくか……」
仏壇に手を合わせるのは、すごく複雑な気分だ。
私は少し前まで当の本人といたのだから。ただし、亜空間という別世界でだが……。
仏壇にロウソクを立て、線香三本をくすぶらせて手を合わせた。
「村さん、奥さんは元気みたいです。よかったですね……。どうかご冥福を」
ああ、そういえば冥福はしてないんだっけ……。
そんなことを考えていると背後のふすまが開いて奥さんがお茶を運んできた。
「お茶でもどうぞ。今日は長岡の事務所から来たのかい?」
奥さんはお茶を私の元へ差し出しながら訊いてくる。
「いいえ。私は徹さんがお亡くなりになった後、事務所を辞めてるんです」
「へえー!辞めたってそれじゃあんた、これなのかい!?」
そう言って奥さんは……、小指を切り落とす真似をしてみせた。
「はは……。そんなことは今時しませんよ。あくまで会社ですから」
この奥さんの中では、村さんが任侠映画の登場人物にでもなっているんだろうか……。
「あれ……? あんたあれかい? 親方が言ってた龍顔、アイスクリームの子!」
しまった!この人には顔を見られていたのか。なんという凡ミス……。
「はい、実は長岡さんの若い衆ではなくて、バイトで若松の若い衆だったんです。あの日は長岡興業の方へヘルプで行ってました。ご主人が亡くなったことを知ったのはつい最近でして……驚いてこちらに来た次第です。差し支えがなければ当時のお話をお聞きしてもいいですか?」
十年以上経過している、深い傷や喪失感も少しは癒えているだろう。
「最近知ったのかい? それじゃあどんな最期だったかも聞いてるね?」
そう言うと奥さんは片手で拳銃の真似をして、それをこめかみに当てた。
「はい。徹さんの最期を聞いて驚きました……」
「あの後、長岡の親方が警察に捕まってね。銃刀法違反だったんだけど、初犯で執行猶予が付いてすぐ戻って来たらしいねえ。親方は玩具の拳銃だと言って譲らなかったんだけど……」
予想通りだと言える成果だ。村山徹《むらさん》は、四十九歳で拳銃自殺している。
「あの……、徹さんはなにかお悩みだったんでしょうか? 私が知る限りでは、仕事に熱心で誇りを持っていて、明朗快活な人柄だったと思うんですが……」
答えは解っているが、一応聞いておいた方がいいだろう。
「お父ちゃんが自殺するなんてね、未だに信じられないって、娘と会う度に話すんだよ。確かに金遣いが荒かったし、ギャンブルもてんで弱かったけどさ……」
少し、辛い記憶を思い出させてしまったようだ。
「そういえば、娘さんはいらっしゃらないのですか?」
家の中で物音がない。おそらくこの家には奥さんしかいない。
「ああ、娘はもう嫁に行って子供も三人いるんだよ。お父ちゃんがいたら好好爺《こうこうや》になってただろうねえ。面倒見と気前だけはいいからね」
村さん、もし生きていたら孫三人のお爺ちゃんですよ。
……そう考えると胸が痛いな、悲しいな。
「本日はありがとうございました。これはつまらないものですが、お供えものです。賞味期限がありますので、早めに召し上がってくださいね」
村さんから奥さんの特徴の一つとして大好物を聞いていたのだ。
それは、大剋堂のイチゴ大福だ。二十個入りの詰め合わせをサービスエリアで買ってきた。
「まあ、大剋堂の大福かい!今、お茶入れ直すからね」
ありゃ……、これはいけない。そろそろお暇せねば。
「いえ、お構いなく。私は用事が控えておりますので、これで失礼します」
「そうかい、残念だねえ。また仏壇に手を合わせに来てやってくれるかい?」
「はい、大福はまた次の機会に……」
「はっはっは、あんたは親方が言った通り龍顔の子なんだねえ。今時の若い者に比べると違いがよく解る。話し方、所作も丁寧で礼儀を知っている。またいつでもおいで」
「それでは、これで失礼します」
また深くお辞儀をしてから村山家を後にした。
成果はあった。村山徹《むらさん》はやはり拳銃自殺している。そして、亜空間で強制労働している元タイムリーパーなのだ。家族の無事も確認できたし、なにより娘さんの慶事が大きな収穫となった。
「さて、ややこしい人の方へ行くか?」
山本美沙理《サリーさん》、キャバレーの元従業員で占い師ミザリーの経営者。
生まれつきの能力で人の過去と未来の姿を視ることができる人。
――そして、私は山本美沙理の痕跡に迫る。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
変な屋敷 ~悪役令嬢を育てた部屋~
aihara
ミステリー
侯爵家の変わり者次女・ヴィッツ・ロードンは博物館で建築物史の学術研究院をしている。
ある日彼女のもとに、婚約者とともに王都でタウンハウスを探している妹・ヤマカ・ロードンが「この屋敷とてもいいんだけど、変な部屋があるの…」と相談を持ち掛けてきた。
とある作品リスペクトの謎解きストーリー。
本編9話(プロローグ含む)、閑話1話の全10話です。
ダブルネーム
しまおか
ミステリー
有名人となった藤子の弟が謎の死を遂げ、真相を探る内に事態が急変する!
四十五歳でうつ病により会社を退職した藤子は、五十歳で純文学の新人賞を獲得し白井真琴の筆名で芥山賞まで受賞し、人生が一気に変わる。容姿や珍しい経歴もあり、世間から注目を浴びテレビ出演した際、渡部亮と名乗る男の死についてコメント。それが後に別名義を使っていた弟の雄太と知らされ、騒動に巻き込まれる。さらに本人名義の土地建物を含めた多額の遺産は全て藤子にとの遺書も発見され、いくつもの謎を残して死んだ彼の過去を探り始めた。相続を巡り兄夫婦との確執が産まれる中、かつて雄太の同僚だったと名乗る同性愛者の女性が現れ、警察は事故と処理したが殺されたのではと言い出す。さらに刑事を紹介され裏で捜査すると告げられる。そうして真相を解明しようと動き出した藤子を待っていたのは、予想をはるかに超える事態だった。登場人物のそれぞれにおける人生や、藤子自身の過去を振り返りながら謎を解き明かす、どんでん返しありのミステリー&サスペンス&ヒューマンドラマ。
リモート刑事 笹本翔
雨垂 一滴
ミステリー
『リモート刑事 笹本翔』は、過去のトラウマと戦う一人の刑事が、リモート捜査で事件を解決していく、刑事ドラマです。
主人公の笹本翔は、かつて警察組織の中でトップクラスの捜査官でしたが、ある事件で仲間を失い、自身も重傷を負ったことで、外出恐怖症(アゴラフォビア)に陥り、現場に出ることができなくなってしまいます。
それでも、彼の卓越した分析力と冷静な判断力は衰えず、リモートで捜査指示を出しながら、次々と難事件を解決していきます。
物語の鍵を握るのは、翔の若き相棒・竹内優斗。熱血漢で行動力に満ちた優斗と、過去の傷を抱えながらも冷静に捜査を指揮する翔。二人の対照的なキャラクターが織りなすバディストーリーです。
翔は果たして過去のトラウマを克服し、再び現場に立つことができるのか?
翔と優斗が数々の難事件に挑戦します!
友よ、お前は何故死んだのか?
河内三比呂
ミステリー
「僕は、近いうちに死ぬかもしれない」
幼い頃からの悪友であり親友である久川洋壱(くがわよういち)から突如告げられた不穏な言葉に、私立探偵を営む進藤識(しんどうしき)は困惑し嫌な予感を覚えつつもつい流してしまう。
だが……しばらく経った頃、仕事終わりの識のもとへ連絡が入る。
それは洋壱の死の報せであった。
朝倉康平(あさくらこうへい)刑事から事情を訊かれた識はそこで洋壱の死が不可解である事、そして自分宛の手紙が発見された事を伝えられる。
悲しみの最中、朝倉から提案をされる。
──それは、捜査協力の要請。
ただの民間人である自分に何ができるのか?悩みながらも承諾した識は、朝倉とともに洋壱の死の真相を探る事になる。
──果たして、洋壱の死の真相とは一体……?
旧校舎のフーディーニ
澤田慎梧
ミステリー
【「死体の写った写真」から始まる、人の死なないミステリー】
時は1993年。神奈川県立「比企谷(ひきがやつ)高校」一年生の藤本は、担任教師からクラス内で起こった盗難事件の解決を命じられてしまう。
困り果てた彼が頼ったのは、知る人ぞ知る「名探偵」である、奇術部の真白部長だった。
けれども、奇術部部室を訪ねてみると、そこには美少女の死体が転がっていて――。
奇術師にして名探偵、真白部長が学校の些細な謎や心霊現象を鮮やかに解決。
「タネも仕掛けもございます」
★毎週月水金の12時くらいに更新予定
※本作品は連作短編です。出来るだけ話数通りにお読みいただけると幸いです。
※本作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
※本作品の主な舞台は1993年(平成五年)ですが、当時の知識が無くてもお楽しみいただけます。
※本作品はカクヨム様にて連載していたものを加筆修正したものとなります。
”その破片は君を貫いて僕に突き刺さった”
飲杉田楽
ミステリー
"ただ恋人に逢いに行こうとしただけなんだ"
高校三年生になったばかり東武仁は授業中に謎の崩落事故に巻き込まれる。街も悲惨な姿になり友人達も死亡。そんな最中今がチャンスだとばかり東武仁は『彼女』がいる隣町へ…
2話からは隣町へ彼女がいる理由、事故よりも優先される理由、彼女の正体、など、現在と交差しながら過去が明かされて行きます。
ある日…以下略。があって刀に貫かれた紫香楽 宵音とその破片が刺さった東武仁は体から刀が出せるようになり、かなり面倒な事件に巻き込まれる。二人は刀の力を使って解決していくが…
ファクト ~真実~
華ノ月
ミステリー
主人公、水無月 奏(みなづき かなで)はひょんな事件から警察の特殊捜査官に任命される。
そして、同じ特殊捜査班である、透(とおる)、紅蓮(ぐれん)、槙(しん)、そして、室長の冴子(さえこ)と共に、事件の「真実」を暴き出す。
その事件がなぜ起こったのか?
本当の「悪」は誰なのか?
そして、その事件と別で最終章に繋がるある真実……。
こちらは全部で第七章で構成されています。第七章が最終章となりますので、どうぞ、最後までお読みいただけると嬉しいです!
よろしくお願いいたしますm(__)m
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる