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7 食むのは俺の
しおりを挟む「え、あ。へ?なに?」
ハワードさんに手を引かれ端にあったベッドに座らせられた。
心臓がバクバクと煩くて、自分の視界はちゃんとあるはずなのに全然余裕がなくて。どくどくと回る血液が自分の意識と自分の身体とを乖離させて、自分がどこにいるのか分からない。
花が持つ甘い香りがずっと頭を熱する。
「ん……では、しますね」
「え。ま、ほ、本当に?」
ハワードさんが縮こまりながら俺の股の間に座る。もう脳がクラクラしてきた。俺はそんな彼と状況に興奮し切りで彼の検証だという冷たい態度と反対となっているため、自省する気持ちでいっぱいだ。でも、反省しているからと彼を強く引き止めたりはしない。ハワードさんがエロい。無理だ。俺の夢すぎる。
「どうなっても、とにかく貴方が気持ちよくなるだけですよ。僕に任せて」
「え?え?……」
俺はもう混乱が止まらない。俺は何もするなって?性行為であの真面目で優しいハワードさんが主導して?血管がぶち切れそうだ。
羞恥を隠せないような顔で、泣き出しそうな瞳で、ハワードさんは俺を上目遣いをした。可愛らしいしっぽがユラユラ揺れている。
そんな彼の行動を見て、興奮に塗れた気持ち悪い顔を見せないように逃げようとした隙に、グイッとズボンを引っ張ってついでにパンツも下ろされた。やばい。こんなことになると思ってなかったから何も気にせずいつも通り風呂に入った。せめて、一言言って欲しかったと思う。俺のしっぽだってブンブンと振り続けているのも分かっている。情けない。
それに初めからかなり勃っているのも嫌だった。ちょっとカッコつけたかった。ここまでだとなんにでも興奮するみたいでダサイのでせめて半勃ち位であって欲しかった。でも、もうなってしまっているので仕方がない。
童貞丸出しな格好には気づかないで欲しい。
「はぁ……」
俺自身に彼の息が触れる。全身がピクリと大きく反応する。
あぁ、擽ったい。そんな小さな刺激だってハワードさんのものだと思うと全てが愛おしく、全てが特別に思えた。
「今からここ、触りますよ?」
「ぇ、はい……」
ハワードさんは上半身を俺のモノに寄せる。
彼は顔を赤くし息が不規則であるようだ。様子を見るに緊張しているのか?
それを実感させるようにハワードさんは俺のを目の前にじっと固まっている。やめませんかと言おうと思うと、彼からゴクリと唾を飲み込んだ音がして、サラサラと落ちてくる自分の髪を耳に掛けながら口を大きく開く。
そして目の前の俺のモノを食んだ。
「んぅっ……うっ、ん」
歯が当たらないように気遣われた激しい動きに、思わず息が漏れる。聞いた事のないほどの水音とハワードさんの漏らす声、俺のものを覆うぬめりをもった質感、温かさと太ももを抑える手の暑さ、彼がこれをしてくれている事実、そしてハワードさんが必死な姿。今の全部が愛おしく、興奮を誘う。
だんだんと反り上がる俺の反応をみて気を良くしたのか彼が俺のペニスを喉奥まで押し込む。そして、勢いよく戻してハワードさんの頬や喉へグイグイと押し付けられる。それを何回も、何回も繰り返す。
やばい。やばい。情けないくらいすぐ出てしまいそうだ。
彼の耳の上にある角を掴んで今すぐにオナニーを初めてしまいたかった。
彼が俺のを食べて綺麗な顔を崩しているのが非現実的であった。
「あ……っ、ぐっ」
「じゅっ、っ、ん」
「や、やめ……無理、もうでちゃうから」
「ちゅ、ん、ほうへふは」
ハワードさんは俺の言葉に答えたのか、したいようにしたのか。ちゅっと音を立ててモノから口を離される。
俺は助かったという安心と寸止めされ最後までイキたかったという色欲の気持ちから大きく息を吐き、汗に濡れた自分の髪をかきあげる。俺の頭がこんなにぐっしゃぐしゃなら彼が咥えていた所はどれだけの汁にまみれていたのだろうか。
視界でも、感覚でも気持ちが昂り続ける。
今すぐにでもなにかに突っ込みたいし擦りたかった。
彼が食んでいる間もカクカクと腰が揺れているのは実感していた。
今すぐにでも、彼に注ぎ込みたい。
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