【完結】 悪女は今日もパンを焼く 【R18】

灰色 猫

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「武尊君、かっぱ橋道具街に連れてって欲しいんだけどダメかな」
火曜日の選択実習の前、柚木武尊に頼んでみた。

「良いけど、何買うの?」

「クリスマスプレゼントに、焼き物の酒器が欲しいの」
武尊は妃奈と相談して、放課後に三人で行くことになった。

「誰にプレゼントするんですか?」
妃奈は、佑樹を見かけたことがある。

「例のナンパ師」

「あの素敵な紳士ですね」

「姉さん、ナンパされたの?」

「妃奈と待ち合わせた時に、顔見知りと本屋で偶然会ったの。
その時に、名刺を渡された」

話しながら電車に乗ってると、直ぐに到着した。
おしゃれな器より、民芸調の和食器を扱っている店に案内してもらった。

ぐい呑みと徳利のセットを探す。
徳利、片口2合、ぐい呑み、お猪口が別売りで買えるシリーズがあった。
美濃焼で、シンプルな藍色の色付けが美しい。

徳利と片口を一つずつ、ぐい呑みとお猪口を2つずつ、6点セットで購入した。

他に龍の染め付けが可愛い、波佐見焼の大盛りサイズのお茶碗も2つ買った。

「これプレゼントされたら、大人は喜ぶよ」
まだ未成年の武尊が言う。

「ラッピングして、渡すつもり」

「彼のプレゼント、楽しみですね」

「もう買って貰ったんだ」

「何ですか?」

「古着よ。
二人で見に行ったら、すごく良いものが有ったの.
彼が買ってくれた」

「今度、見せてくださいよ」
妃奈は、興味津々だ。

「見たら、びっくりするわよ」

「え~ 、気になる」
話しながら、無事に帰り着いた。
品川駅で二人と別れて、私は箱と包装紙、リボンを買って自宅に戻る。

お部屋で買ってきた酒器を、プレゼント用にラッピングした。
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