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欲望の島 ーレナードsideー
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ウィーンに戻ってから、誰にもシューイチに会ったことを話せなかった。悪夢だと思いたかった。
でも同時に、こうしている間にもシューイチが自堕落に色んな女を抱いているのかと思うと堪らなくなる自分もいた。
このままいけば、シューイチは更に堕ちていく。あの時、部屋に注射器は落ちていなかったし、シューイチの腕にその痕もなかったけど、そのうちヘロインに手を出すかもしれない。そうなったら、シューイチは一生あの島から出られなくなる。
シューイチを救いたい。
どうしたら、シューイチを救えるんだ......
必死になって、考え続けた。
何かシューイチを救う手がかりがないかと、藁にもすがる気持ちでシューイチの部屋に入った。
部屋に入るとシューイチの残り香を感じて、胸が切なく疼いた。やっぱりあの時、シューイチの言うように欲情に流されればよかったかもと、少し後悔した。シューイチの温もりが、ひどく恋しかった。
涙が込み上がりそうになり、気を取り直して部屋を物色した。
これ......
机の引き出しから、シューイチが何度も読み返していた手紙が見つかった。でも、日本語で書いてあるから僕には読むことが出来ない。
唯一の、手がかりかもしれないのに。
どうすればいいんだ......
もう関わりたくないかもしれないが、トモコに頼るしかなかった。日本にいる彼女にメールし、手紙を訳してもらうよう頼んだ。
意外にも、トモコはすぐに返事をくれた。
今は田舎の両親と一緒に住んでいて、近々お見合いする予定だとも書かれていた。
ミキに謝りたいことがあるとも。
そんなことは全然興味ないし、聞いてなかったけど。
手紙の内容から、シューイチはミキからの願いを聞くためにザルツブルク音楽祭へ出演し、ピアニストとして復帰したことを知った。
まだシューイチを裏切ったことは許せないけど、ミキがシューイチを愛していることは文面から伝わってきた。
悔しいけど、シューイチを救えるのはミキしかいない。
ミキをシューイチの元に連れて行って、説得させよう。
今、僕の胸には恋敵への嫉妬よりなによりも、シューイチをなんとかしなければという思いしかなかった。
たとえシューイチが僕を好きになることがなくても。
この恋が一生叶わないと知っていても。
シューイチが、生きていてくれればそれでいい。
もう、あんなシューイチの表情、見たくないから......
でも同時に、こうしている間にもシューイチが自堕落に色んな女を抱いているのかと思うと堪らなくなる自分もいた。
このままいけば、シューイチは更に堕ちていく。あの時、部屋に注射器は落ちていなかったし、シューイチの腕にその痕もなかったけど、そのうちヘロインに手を出すかもしれない。そうなったら、シューイチは一生あの島から出られなくなる。
シューイチを救いたい。
どうしたら、シューイチを救えるんだ......
必死になって、考え続けた。
何かシューイチを救う手がかりがないかと、藁にもすがる気持ちでシューイチの部屋に入った。
部屋に入るとシューイチの残り香を感じて、胸が切なく疼いた。やっぱりあの時、シューイチの言うように欲情に流されればよかったかもと、少し後悔した。シューイチの温もりが、ひどく恋しかった。
涙が込み上がりそうになり、気を取り直して部屋を物色した。
これ......
机の引き出しから、シューイチが何度も読み返していた手紙が見つかった。でも、日本語で書いてあるから僕には読むことが出来ない。
唯一の、手がかりかもしれないのに。
どうすればいいんだ......
もう関わりたくないかもしれないが、トモコに頼るしかなかった。日本にいる彼女にメールし、手紙を訳してもらうよう頼んだ。
意外にも、トモコはすぐに返事をくれた。
今は田舎の両親と一緒に住んでいて、近々お見合いする予定だとも書かれていた。
ミキに謝りたいことがあるとも。
そんなことは全然興味ないし、聞いてなかったけど。
手紙の内容から、シューイチはミキからの願いを聞くためにザルツブルク音楽祭へ出演し、ピアニストとして復帰したことを知った。
まだシューイチを裏切ったことは許せないけど、ミキがシューイチを愛していることは文面から伝わってきた。
悔しいけど、シューイチを救えるのはミキしかいない。
ミキをシューイチの元に連れて行って、説得させよう。
今、僕の胸には恋敵への嫉妬よりなによりも、シューイチをなんとかしなければという思いしかなかった。
たとえシューイチが僕を好きになることがなくても。
この恋が一生叶わないと知っていても。
シューイチが、生きていてくれればそれでいい。
もう、あんなシューイチの表情、見たくないから......
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