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初めてを捧げた人 ー美姫過去編ー
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幼馴染から恋人になった私たちは、照れもあって、付き合ってからも暫くは友達のような関係が続いていた。
そんな中でも、やっぱり変化はあって。
今までは4人で過ごしていたのが、4人でいても自然と2組のカップルで分かれるようになったり、2人だけで会うようになったりして、少しずつ二人の距離は友達から恋人へと近づいていった。
お昼休みには薫子、悠たちと一緒にランチを食べ、授業が終われば同じ電車通学の大和と二人で一緒に帰り、時にはどこかに寄ったりもした。テスト前には一緒に図書室に寄って勉強したりと、『正しい学生カップル』のデートをした。
そんなことをしているうちに、あっという間に1学期が終わった。
夏休みに入ると、前回観ることの出来なかったあの映画を観に行ったり、薫子の希望通り4人で本物の水族館に行ったり、浴衣を着て夏祭りに行ったりと、充実した毎日を過ごした。
大和に会えない日にはお互いLINEを送ったり、電話したり......確実に、友達だった時よりも濃密なやりとりになっていた。
楽しい......
大和といると、いつも笑わせてくれる。楽しませてくれる。嫌なことを忘れさせてくれる。
大和を思う気持ちは日々大きくなってきていて、彼の存在に救われている自分がいる。
それでも、いつも......心の中の秀一さんの存在を、消すことができなかった。
夜、ベッドで寝ていると、いつも考えてしまう。寂しくなってしまう。
......すごく、すごく、会いたくて仕方なくなる。
大和は、私のことをこんなに大切にしてくれてるのに……
大和に申し訳なく、後ろめたい気持ちを抱えたまま、それでも一人になりたくなくて......彼の優しさに、甘えていた。
そんな中でも、やっぱり変化はあって。
今までは4人で過ごしていたのが、4人でいても自然と2組のカップルで分かれるようになったり、2人だけで会うようになったりして、少しずつ二人の距離は友達から恋人へと近づいていった。
お昼休みには薫子、悠たちと一緒にランチを食べ、授業が終われば同じ電車通学の大和と二人で一緒に帰り、時にはどこかに寄ったりもした。テスト前には一緒に図書室に寄って勉強したりと、『正しい学生カップル』のデートをした。
そんなことをしているうちに、あっという間に1学期が終わった。
夏休みに入ると、前回観ることの出来なかったあの映画を観に行ったり、薫子の希望通り4人で本物の水族館に行ったり、浴衣を着て夏祭りに行ったりと、充実した毎日を過ごした。
大和に会えない日にはお互いLINEを送ったり、電話したり......確実に、友達だった時よりも濃密なやりとりになっていた。
楽しい......
大和といると、いつも笑わせてくれる。楽しませてくれる。嫌なことを忘れさせてくれる。
大和を思う気持ちは日々大きくなってきていて、彼の存在に救われている自分がいる。
それでも、いつも......心の中の秀一さんの存在を、消すことができなかった。
夜、ベッドで寝ていると、いつも考えてしまう。寂しくなってしまう。
......すごく、すごく、会いたくて仕方なくなる。
大和は、私のことをこんなに大切にしてくれてるのに……
大和に申し訳なく、後ろめたい気持ちを抱えたまま、それでも一人になりたくなくて......彼の優しさに、甘えていた。
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