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1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

陰陽師がくるらしい

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朝食を食べ終わって俺は、松葉杖をついて俺の部屋に戻ってきた。
「まじ、この状態で陰陽師に会ったら、最悪また祓魔対象にされるんじゃないかよ!」って俺の独り言だ。

妖力を隠す事はできるが、完全ではない。
これで、気づかれなければそれでよし。 
叔父さんという人が、寝ていた俺をみて悪霊にとりつかれているというレベルの認識って事は、そこまで呪力が高いわけではないとすれば、どうにかなるのだが、その本家っていっている九条ってのが問題だ。

「まじ、俺、どうする?」ってちょい悶々としていた。

そしたら、俺の部屋の窓がコンコンってする。
音のする所を見ると、一匹のカラスだ。
窓を開けて、カラスを部屋にいれた。

「総大将、探しましたよ!」ってカラス。 こいつ俺の部下の1人で本家に常駐している大幹部。
「カラス。 よく今の俺が陸だってわかったな。」って突っ込む俺。
「総大将が死ぬわけないって事で、カラス一族、総出で総大将の妖力を探しておりました。」って言われてしまった。

確かに、呪力もった奴が周りに居なかったし、妖力を駄々洩れさせてたな。
第二の人生かって思って、妖怪稼業からも引退って勝手に考えてた俺。
妖力を隠さないでいた俺の失態でもあるな。

「詳しい話はあと。 お前、例の物はある?」って聞いた俺。
「はい、ここに」っていって、ネックレスをくれた。

「とりあえず、俺が生きているって事は、当分、組のものには秘密にしとけ!」ってついでにいう俺。 
「しかし、総大将。 それでは、組が纏まりません!」ってカラス。
「今の俺の状態を考えろよ。 今、高校生のガキだよ。 このガキにも家族がいてだな、当分、俺は帰る事ができなんだよ!」って言ってやった。
「総大将、わかりました。 我らはとりあえず、総大将が元の身体に戻る方法をみつけます。」ってカラス。
うん? 元の身体?
「俺の元の身体って?」
「はい、例の癒しの泉で保管してあります。」ってカラスだ。
「そうなの。 俺って今、憑依してるって事?」って俺自身の疑問だ。
「わかりません。 総大将は特異体質のため、あの四条の当主がどんな術をかけたのか、それ次第かと」ってカラス。

そうそう、俺は四条の当主の術によって、今の状態になってるわけって事。

「良哉、そろそろ叔父さんが到着するわよ!」って昭子さんの呼ぶ声。
思った以上にカラスと会話していたようだ。
「今、行くよ」って返事しておいた。

「総大将の今のお名前は良哉なんですね」ってなんかクスクス笑うカラス。
俺だって、まだ慣れてない。 笑うなお前。
「お前は行け!」っていってやった。
「総大将、これを」って言って、カラスは今度スマホを渡してきた。
連絡用って事ね。 
「では、私めはこれで」って窓から飛び立とうとするカラス。
「ジジイにもいうなよ」って一応釘をさしておいたら、苦笑しやがった。

まじ、ジジイに今の俺の姿見せたら、爆笑されるに決まってる。
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