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1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

昭子さんの兄、良哉の叔父

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「良哉、私の兄の宗次郎兄さんと、九条 康則クジョウ ヤスノリさんよ」って、俺は、ダイニングに座りながら対面にいるオッサン2人を昭子さんに紹介された。

とりあえず、目の前には昭子さんの手料理が並んでる。
「良哉、病院に見舞いに行った時よりは顔色がいいな」って宗次郎さん。
「良哉、君には何度か塾で会っていたんだが、記憶がないって本当か?」って言ってきたのは、九条家の人。

「はい、全く記憶がなくて。 聞いた話だとイジメられていたらしいとしか」って俺。 低姿勢だよ。
「そっか。 俺もたまの特別講師でしか行ってなかったからな。 あの時のお前は、呪力が少なくても必死で勉強はしていたんだがな」って九条家の人。

ほうほう、良哉は勤勉だったのか。 
って、そういや、俺、病院退院して既に1週間ぐらい経過してるけど、教科書とかみてないかも。
当初、俺は、良哉がイジメられてたってのもあったから、実態を経験するために学園に戻るつもりでいたが、正直、陰陽師・祓魔師のいるような学園にはいきたくないから、まじ転校を考えている。

それからは、本題にはいらず、昭子さんの料理を食べて、なごやかな会話。
俺は特に会話には入らず、昭子さんが主に会話している感じ。

◇◇◇
昼食後、デザートとコーヒーまででてきた。 
来客って事もあって昭子さんが張り切ったみたいだ。

「それで、兄さん、良哉が悪霊にとりつかれているっていうのは?」って、昭子さんが本題を切り出した。
「昭子さん、心配しないで。 きっと宗次郎が、病院にいた霊と勘違いしたんだろ。 
 まったくもって、悪霊の気配は、良哉からは感じないよ」って九条家の人。
「康則さん、本当ですか!」って昭子さん。
「ああ、本当、本当。 ただ、怪我の功名なの検査の結果、呪力が増えたみたいだよ」っていう九条家の人。 
さっきなんか紙を触ってくれって言われて触った。
「良哉、良かったわね」って、俺を抱きしめる昭子さん。 
うん、照れ臭いからやめてほしい。

カラスから貰ったネックレスは、俺の妖力を隠蔽する機能付き。
これがなきゃ、妖力を隠す事はできない。 というか、俺には呪力はない。
なのに、ひた隠しにしている妖力を検査紙は、呪力と勘違いしたみたいだ。
うーん、困った。

「良哉、それで学園はどうするか決めたのか?」って宗次郎さん。
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