【不遇転生:4】悪役子息と婚約者 ~俺はまた悪役子息に転生した~

八木恵

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3章:従軍編

軍事会議で議事録をとる俺とユキ

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それから、俺とユキは、軍事会議の円卓から離れた場所にテーブルと椅子置いて、議事録とっている。

俺:「まさか、だれも砦内部に潜入してないとはな。」
ユキ:「たかが、10Mの壁。 あー、ここの暗部では無理ね。」
俺:「内部、屑騎士団長が首謀者だ。 えーと、領主はいま幽閉中。 んで、住人は、なるほど、家族人質にして、武器を持たせてるな。」
ユキ:「さすが、ヌトね。 盗聴機仕掛けておくとは。」
俺:「まぁ、俺の相棒だからな。 ようやく、全長15m。 時間かかる。」
ユキ:「それは、仕方ないわよ。 マソが薄いから。 って、さっきから、女、子供を殺さずに、攻め込む方法ばかりの議論ね。 直接攻撃しか考えないのかしら。」
俺:「正統法での攻撃が正しいって考えてるからじゃねぇ。 あー、なーるほど、籠城のきっかけは、住人の暴動だ。 そりゃ、住人も物質横流しされて、砦の中の物価が上がれば反乱するな。 それで、騎士団が抑えてたと。 そこまでは領主の指示だな。 だが、物質横流しが領主にバレて、幽閉、籠城だ。」
ユキ:「ここの領は王家直轄だから、バラク商会系列は入ってないのよね。 魅力のない領だし、昔のホワーズ領ね。」
俺:「なーるほど。 にしても、実よりの会議だな。 誰も砦の内部の構造知らなさすぎじゃね。」
ユキ:「ね、門は2つあるのにね。 そして隠し通路が2つ。 砦内の屋敷からの抜け道と、例の地下要塞の通路。 両方とも内部からじゃないとあけられないけど。 街は、住民居住区と騎士団の居住区にわかれてるのね。」

って俺ら議事録とるふりして、内部構造の地図みてる。 こんなの国が建設したんだから、すぐ手に入るし、ってか、ここの陣営の資料庫にあった。

そして、翌日、ドラゴン・スレイヤーズは、特に策もないまま、出陣。
「卑怯な手段はやめて、砦を解放しろ!」ってマックベイン。

俺ら丘からみてるだけだけど、爆笑だ。
「なぁ、なんで内乱なのに、宣戦布告すんだ?」
「まぁ砦側は、見張りですぐに準備できますけど、わざわざ開門まで待たなくても、そのまま突っ込むとか、杭を門に打ち込むとか、それこそ投石機でぶち壊せばいいだけなのに。」ってユキも爆笑。

騎馬で突っ込むだけで、相手も騎馬だけど、その前ににはズラリと武器をもった女と子供だ。 結局、弓で攻撃が来て撤退。
敵もそれみて砦内部にはいる。

門っていっても、こちら側は分厚い木でできて、鉄で補強してあるだけ。 ラブナ側は、鉄門だ。 ただ、こちらから見ると鉄門に見えるハリボテだ。 これも設計図に書いてあった。

あいつら、3か月も何してるんだが。。
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