上 下
67 / 133
2章:学園編

休暇は魔獣狩りという名の合宿 後編

しおりを挟む
Side:パウロとラウロ
合宿始まってすでに1週間だ。
最初の数日は、日課後、庭で魔獣を相手にひたすらだ。 ロイがいつの間にか連れてくる。 怪我もしたし、やばい時はユキさんがはいる。

なんせ、数が数日で10頭相手に2人ではきつかった。 ってか、ユキさんの氷結刀もやばい武器だった。

今は森の入口に、ヌトで連れてかれて放りださてる。
ユキさんも一緒だ。
「3時の方向に、10頭ですわ」って意気揚々と向かうユキさん。
俺らも、身体強化で後をおう。
ラウロが弓で半数いり、俺とユキさん、そしてラウロが接近戦だ。

剥ぎ取り終わって、マジックバックに入れ、不要なのは、土に埋めるか、ロイがくれた魔道具で燃やす。

「はぁはぁ、結構強かったな」ってラウロ。
「ああ。」俺も同意だ。
「まだまだ序盤ですよ。 さて、ロイがお昼出来たらしくので戻りましょう。」

「ヌト」っていうと、ヌトが迎えにくる。

「空の移動で嬉しいけど、何で俺だけ肩掴まれてんだ?」
「そりゃ、パウロが重たいからです。」

って感じで拠点へ戻れば、ロイが昼食を作り終えてた。

「ロイ、今日のお昼はなんですの?」
「ユキが、オムライスがいいっていってたから、オムライスと、男どもにはハンバーグ、あと温野菜だ」ってタバコくわえて、エールのんでるロイ。

食卓には料理が並んでる。
「ロイ、今日も美味しそうですわ」って嬉しいそうなユキさん。
ロイの料理うまい。
俺たちは黙々とたべる。 しかも、しっかりデザートもでる。

「ロイ、お前って万能すぎないか?」って突っ込んだ。
料理できて、魔道具は作るわ、剣術はみたことないけど、ユキさん曰く俺らが魔獣狩りしてる時に、拠点の周りの魔獣狩りをしてるらしい。
「それはないぞ。 俺、服は作れん」
「確か、ロイは、服飾は皆無ですわね。 そこは私が作るので問題なしです。」

この2人、マジ仲良いし、万能な夫婦だよ。

午後も魔獣狩りしたあと、ユキさんによる模擬戦だ。
まじ、ユキさん強い。
俺とラウロ相手に、体術と木刀で相手する。 俺達は負けっぱなしだけど、ロイがユキさん含めて口頭で指導がはいる。 夜は勉強。
ヘトヘトな1週間だけど、充実してる。

◇◇◇
合宿最後の日、俺とラウロは、ヌトに乗ってる。
拠点の近くの魔獣を、ロイとユキさんが討伐している。

数百はいる魔獣の群れだ。 ロイは双剣で流れるように討伐してるってか、無茶苦茶早すぎてロイを目でおえない。 ユキさんはなんとか追えるけど、剣技に無駄がない。 ユキさんの後ろっておもえば、ロイがフォローにはいってる。

山になった魔獣の死骸は一瞬で消えた。

俺たちはヌトで拠点に戻れば、ロイとユキさんはすでににいる。

「何、唖然としてんだ?」ってロイ。
「ロイの剣技を初めてみたからよ。」ってユキさん

「「お前ら、化け物か!!」」って俺とラウロは突っ込んだ。

「今の鍛錬と、実践つんできゃ、お前らだって1年か2年であれぐらい2人で討伐できんようになるって。 なぁ、ユキ」
「ええ、ランクAを数十単位で、今、討伐できるようになりましたから。」ってユキさん

「ランクAってなんですか?」って聞くラウロ。 俺も思った。
「ここに生息してる魔獣って、図書館とかの魔獣の本にも乗ってないから、俺とユキで適当に強さわけして、ランクCからランクSSにわけてあんだ。 ここは、ランクB~ランクSが生息してる。 魔石の大きさでわけてんけどな。」

「「なーるほど」」って納得しちまった。

でも、この数週間で俺とラウロは飛躍的に強くなった。 魔武器って規格外の武器のおかげでもある。 それでもだ、俺とラウロは見合って頷いた。 ロイとユキさんの足で纏にはならないようにならないとな。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

【取り下げ予定】愛されない妃ですので。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。 国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。 「僕はきみを愛していない」 はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。 『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。 (ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?) そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。 しかも、別の人間になっている? なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。 *年齢制限を18→15に変更しました。

皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした

葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。 でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。 本編完結済みです。時々番外編を追加します。

悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない

陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」 デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。 そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。 いつの間にかパトロンが大量発生していた。 ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?

強さがすべての魔法学園の最下位クズ貴族に転生した俺、死にたくないからゲーム知識でランキング1位を目指したら、なぜか最強ハーレムの主となった!

こはるんるん
ファンタジー
気づいたら大好きなゲームで俺の大嫌いだったキャラ、ヴァイスに転生してしまっていた。 ヴァイスは伯爵家の跡取り息子だったが、太りやすくなる外れスキル【超重量】を授かったせいで腐り果て、全ヒロインから嫌われるセクハラ野郎と化した。 最終的には魔族に闇堕ちして、勇者に成敗されるのだ。 だが、俺は知っていた。 魔族と化したヴァイスが、作中最強クラスのキャラだったことを。 外れスキル【超重量】の真の力を。 俺は思う。 【超重量】を使って勇者の王女救出イベントを奪えば、殺されなくて済むんじゃないか? 俺は悪行をやめてゲーム知識を駆使して、強さがすべての魔法学園で1位を目指す。

【不遇転生:1.5】元王族 ~また王子に転生したらしいけど、王子とか国王とかもう勘弁~

八木恵
ファンタジー
僕、アーク・リストラント、一応リストラント王国の王子として生まれたけど双子は不吉の象徴って事で隔離されいる。 前世は、アーサーって名で、アルタイト王国の国王だった。 その時の最後は、毒殺だ。 死ぬ際の心残りは、ギースを解放する事ができなかった。 きっとこの転生も何かの因果なんだろう。 また、王子で、今度は隔離されている。 しかも暗殺されるらしい。 そんな僕が俺に呼称を変えて、なんとか暗殺から免れたいし、しかももう王子とか勘弁。 これは、そんな俺の話。 時系列としては、不遇転生1の同等の時期の物語です。 ※更新は不定期で、かつ遅いですが、暇つぶしに読んでくれれば嬉しいです。 ※誤字脱字が多いかもしれませんがご了承ください。 ※作者、誹謗中傷に弱いため、感想にはご配慮くださると助かります。

王女殿下は家出を計画中

ゆうゆう
ファンタジー
出来損ないと言われる第3王女様は家出して、自由を謳歌するために奮闘する 家出の計画を進めようとするうちに、過去に起きた様々な事の真実があきらかになったり、距離を置いていた家族との繋がりを再確認したりするうちに、自分の気持ちの変化にも気付いていく…

高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

八木恵
ファンタジー
俺、野呂瀬 陸、ある戦いで横やりに入ってきた奴の術で気づいたらイジメを苦に自殺未遂した高校生の身体にいた。 そんな俺は、その高校生の代わりに高校に行くらしいけど、俺の正体は妖怪。 しかも、関東から東海、甲信越の一部の妖怪達を仕切ってる妖怪集団 怪良組の総大将。 初代は、俺のジジイである”ぬらりひょん”だ。 これは、そんな俺が、高校生したり、天敵である陰陽師やエクソシストの集団と関係したり、最近島を荒らす悪魔と争ったりする話。 ※某漫画等の設定を参考にしたオマージュ作品です。 ※三部構成の話になり、徐々にタイトルとは関係なくなります。 外伝もあります。 ※設定がゆるゆるで突っ込みどころがあるかもしれませんがご了承ください。 ※誤字脱字が多いですが、ご了承ください。 ※作者は誹謗中傷に弱いため、感想は受け付けておりません事ご了承ください。

処理中です...