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2章:学園編

義弟と会話するはめに 後編

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エリオットの奴が俺が継げばいいと言い出した。 それだけは勘弁だ。

「はぁー、逃げるな。 学園卒業したら、俺は勘当されるのは既に決定済み。 次期当主はお前しかいないんだよ。」
「父上やセバスが言った事は本当だったんですね。 でも、対外的にもレアにも言うなって言われてます。 なぜですか?」
「そりゃ、今みたいにお前がどっかの派閥に属しちまっても後々修正できるようにだ。 お前は勉強中だし、学園在学中は他派閥、国にも曖昧にしておいたほうがキンバリー子爵家としては都合がいいからだ。」
「確かに。 なんか、事情わかったら吹っ切れてきました。 周りを見ていけるようにします。」って泣きっ面の顔だけど、少し吹っ切れたみたいだ。
「ジュルディ、ギル、護衛騎士がお前の周りにいるってこと忘れるな。 ジュルディから学ぶ事だな。」
「はい。 レアとは今後どうしたら。」
「それは、お前らの問題だ。 俺はフローレアに興味ない。 これだけは断言する。 そして、ひとついう。キンバリー子爵は、お前の婚約者はフローレアじゃなきゃ行けないいわけではない。 貴族の伯爵位の娘ならだれでもいい。」
「あはは、そう言えば、ホワーズ領はマシュー君が次期当主、キンバリー子爵の投資は成功しつつある。 僕がレアに固執してただけだ。 」
なんだわかったか。

「僕が仲良くすべきは、マシュー君だ。」
「そういう事だ。 マシューはずっといい領主になろうと努力し続けてる。 手紙でも出せば喜ぶんじゃねぇー。」
「はい、僕自身が落ち着いたらそうします。 周りに流されて自分を失いかけたので、それ取り戻してからじゃないと、マシュー君にやられそうですから」って苦笑いしつつ、まぁまぁいい顔になったな。

「その方がいいかもな。 んじゃぁ、俺は行くな」
「兄上、また相談しても?」
「俺に頼るな。 ジュルディ、ギル、お前の護衛騎士にまず相談しろ。 
 なんせ、俺は嫌われ者だ、そんなのとお前が話してたら、お前が絡まれるでけだ。 どうしてもって時だけ、ジョルディに言えば、まぁ気がむきゃこうやってくる。」
「そうでした。 兄上、また」って言われ、俺は立ち上がり、去った。
はぁ~、とりあえず、なんとかなったか?と願うばかりだ。

◇◇◇
Side:エリオット
兄ロイスと、まともに会話したのは今日が初めてかもしれない。 僕はずっと独りよがりで焦っていた。
レアに恥じぬようって頑張ってたけど、弟のようにしか見えないって言われてショックの中、追い討ちをかけられるように、セオドリック様やマルコ君の苦言だ。

兄上と話して、どれだけ自分が周りにいい様に使われていたのかわかった。
もう気持ち切り替えてなきゃ。

「エリオット様、少し吹っ切れたようですね。」ってギルだ。
「うん、兄上にもっと周り見ろって言われたら、なんかスッキリした。 次期当主として、いい領主になるよう勉強するよ。」
「では、遅れてますので、ビシバシと行かせて頂きます。」
「容赦ないね。」
「はい、それが従者の努めですから。」
「そうだね。 あと、ジョルディに、明日から通学はダリルとデルと行く。 ホワーズ伯爵には、当面向かいに行かないと連絡しておいてくれ」
「はい、そのようにします。」

レアとも少し距離を置こう。 今の僕じゃ、ただの金魚の糞だ。
兄上ほど精神的に強くないけど、僕なりに強くなろう。
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