【不遇転生:4】悪役子息と婚約者 ~俺はまた悪役子息に転生した~

八木恵

文字の大きさ
25 / 133
2章:学園編

私も学園に入学しました。 前編

しおりを挟む
Side:ユキアナ

自称私の婚約者、セオドリック。 食堂で私の夫ロイと遭遇。

ちなみに私の前世の記憶が蘇ったのは10歳の時、高熱で倒れたあと、ヤマト国フカク領の娘だったユキの事を思い出しましたの。
ユキアナの記憶では、ブラッドリー伯爵家の次女で、父は大商会バラク商会の会長でもある。 3つ上の姉は、母似てお淑やかで清楚で艶のある綺麗なブロンドの髪に目は大きくて緑色の瞳。 アスタ王国の筆頭公爵家ウィーザー家の嫡男と婚約している。
5つ上に兄がいて、兄は父親譲りで厳格で髪は黒髪だけど瞳の色は緑色。 眉目秀麗というか冷たい感じで無口だけど、家族には優しい。

私は前世を引き継いだのか、黒髪でストレートの長い髪に、瞳はやや黒目に近いがダークグレー。 無表情で何を考えているか分からないと家族以外の使用人から言われている。 侍女もいるけど、常に一線を置いていたよう。

前世を思い出して理由がわかったわ。 だって、前世の私の最愛の夫ハロイドがいない世界なんてつまらないじゃない。 もういいわ、前世の知識活かして未婚で商人として生きるって決めたわ。

服飾のデザインとかしたわ。 それで、結構王都で貴族、平民向けで人気になり商会の売り上げに貢献してきた。 ロイがいれば、甘味やら食事改革もいけるのに、なんで私、料理の才能無くって、前世は旅ではロイに作ってもらってたし、屋敷ではジョンだったわ。 
でも、剣術の才能はもともとあったし、ロイに魔法の原理も教わった。 王都だと魔獣に遭遇することもないけど、刀ではないけど片手剣、短剣などでいつ行商人なってもいいようにって鍛えたし、魔力量が前世の半分以下、だけどロイから増やし方も聞いたから増やしたわ。 前世では、氷属性。 今世も氷魔法は前世でいう中級程度まで使えるようになったわ。

13歳の時、父と共に商会へ行く途中に、誘拐されたけど、その方々には死んでもらったわ。 
父の暗部が救出に来てくれた時は、暗部の方々が驚いていた。 前世では女流剣士でもあったのだから、人殺しても罪悪感はないわ。 ロイと一緒に盗賊狩りとかもしてたし。

父が兄しか伝えてない、ブラッドリー伯爵家の裏の顔。 裏家業があった。 
基本的には、カジノ、娼婦、闇取引を主にしていて、王国中の主要箇所に拠点があるらしい。 対抗組織もあって、私が誘拐されたのもその理由。

姉は自身では身を守れないので、公爵家との婚約させたらしい。 私にも婚約の話しが来てるけど、まだ保留にしてたらしい。 私が自分で身を守れるって事で、14歳になって暫くして王都の闇取引場に父について行った。 なんでも、キンバリー子爵領で、上客、つまり王都では手に入れづらい魔獣の素材やら魔石、それに暗殺やら盗賊討伐もしてくれる通称カラスが王都の取引場にくるって話しで、父がどんな青年か興味があるって事で私も連れて行ってもらったの。

一目、彼カラスをみてハロイドってわかったわ。 王都に用事があったついでに闇取引場に来たみたい。 
ハロイドも気づいたみたい。 ヤマト文字で、今日宿泊する宿の部屋知らせたら、夜来てくれた。 曇っていた私の世界は一瞬で明るくなった。
その場で、婚前だろうが関係なく身体を求めたわ。 だって仕方なくじゃない。 前世の時の初夜同様、優しいキスに、愛撫、私が感じると指で感じさせて、陰部を舌で舐めたり強弱つけて吸い付く。 それだけで、何度もいかされるの。 ロイの一物は前世もそうだけど、長いし硬いし太い。 前世の時は、こんなのが私の中にって初めての時は思ったけど、一度ゆっくり入れてくれればちょっと痛いだけで、あとはもうおかしくなるほど気持ちいい。
「ユキ、入れていい?」って聞かれば「もちろんよ。 ってか、生でして」って頼んだ。 
この世界は、避妊具がある。 前世はなくて避妊魔法だった。 「じゃぁ、魔法でな」って、やっぱりロイ使えるのねって思いながらもロイが私の中に入るだけど、もう絶頂。 その後は、もう朝まで何度もしたわ。

その後、今世のロイの名前は、ロイスでキンバリー子爵家の嫡男だと。 
確か、噂では、物すごく素行が悪くて、剣術もできない、馬鹿なのに貴族って事で、横暴かつ反抗する者には容赦なく暴力奮って、平民を平気で殺すって聞いた。 しかも、婚約者がいるのに、平気で別の女に手をだし、女癖も悪く、侍女にも無理やり襲ったとかって聞いた。

それ言ったら笑ってたわ。 実際、国、貴族に縛られず自由になりたいから出来損ないで、婚約者は形式上でさせられたけど、つい最近解消になったらしい。 ホワーズ伯爵のフローレアって、噂だと純粋で優しくてかなり可愛い系の美少女なのに、聡明かつレイピアの剣術も達人だって聞いていた。 お金で無理矢理、ロイスが婚約者にしたと社交界ではもっぱらの噂になっている。

その日のうちに、父にロイ紹介して、ロイが半ば脅して婚約、15歳で結婚したわ。 だって、ロイを誰かに取られたくないもの。 別にロイにセフレが何人いようが、娼婦にいこうが私は構わない。 前世もそうだったし。 ただ、心は私にないとダメ。 今世も私だけが嫁だって言ってくれたわ。 

婚姻にあたっての父の条件は、勝手に私を婚約者だと思ってるセドリックも含めて学園卒までは、私とロイの関係が表沙汰にならない事。 どこの家も父の裏稼業はほっとけないし、鹿鳴会っという謎の巨大裏組織があるので、国としてもブラッドリー伯爵家を放置できないしね。

かたや、キンバリー子爵家は鉱山で成り上がった成金子爵。 ロイは家督をすでに弟のエリオットに継がせるつもり。
「ユキアナ、凄い男を見つけたな」って父が苦笑いしてた。 カラスが、出来損ないのロイスに繋がるとは誰も予想できない。
心の中では、ロイの凄さの一部だけなんだけどって呟いておいた。

って話しが大分逸れたわ。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

趣味で人助けをしていたギルマス、気付いたら愛の重い最強メンバーに囲まれていた

歩く魚
ファンタジー
働きたくない元社畜、異世界で見つけた最適解は――「助成金で生きる」ことだった。 剣と魔法の世界に転生したシンは、冒険者として下積みを積み、ついに夢を叶える。 それは、国家公認の助成金付き制度――ギルド経営によって、働かずに暮らすこと。 そして、その傍で自らの歪んだ性癖を満たすため、誰に頼まれたわけでもない人助けを続けていたがーー 「ご命令と解釈しました、シン様」 「……あなたの命、私に預けてくれるんでしょ?」 次第にギルドには、主人公に執着するメンバーたちが集まり始め、気がつけばギルドは、愛の重い最強集団になっていた。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

気づいたら美少女ゲーの悪役令息に転生していたのでサブヒロインを救うのに人生を賭けることにした

高坂ナツキ
ファンタジー
衝撃を受けた途端、俺は美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生していた!? これは、自分が制作にかかわっていた美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生した主人公が、報われないサブヒロインを救うために人生を賭ける話。 日常あり、恋愛あり、ダンジョンあり、戦闘あり、料理ありの何でもありの話となっています。

【最強モブの努力無双】~ゲームで名前も登場しないようなモブに転生したオレ、一途な努力とゲーム知識で最強になる~

くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
アベル・ヴィアラットは、五歳の時、ベッドから転げ落ちてその拍子に前世の記憶を思い出した。 大人気ゲーム『ヒーローズ・ジャーニー』の世界に転生したアベルは、ゲームの知識を使って全男の子の憧れである“最強”になることを決意する。 そのために努力を続け、順調に強くなっていくアベル。 しかしこの世界にはゲームには無かった知識ばかり。 戦闘もただスキルをブッパすればいいだけのゲームとはまったく違っていた。 「面白いじゃん?」 アベルはめげることなく、辺境最強の父と優しい母に見守られてすくすくと成長していくのだった。

転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。

琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。 ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!! スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。 ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!? 氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。 このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。

序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた

砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。 彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。 そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。 死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。 その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。 しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、 主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。 自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、 寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。 結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、 自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……? 更新は昼頃になります。

処理中です...