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1章:少年編

ホワーズ伯爵領へ向けて 前編

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ホワーズ伯爵領へ向かう日まで、日々早朝から昼まで林に作った障害物コース、剣術と魔法の鍛錬している。 
まだ、実戦までは行っていないってか、森にいかないと魔獣はいないから行けてない。 

変わった事と言えば、従者がギネスからフレディだかって奴に変わったぐらいだ。
何で、そのタイミングで朝食不要にした。
理由を聞かれて、昼まで寝たいからの一言だ。

ギネスは、アニータの駒って知ってたけど、こいつだってわからない。
エリオットは、外出しているようだが、俺は一切外出させて貰えなかった。 定のいいネグレクトだよな。

ホワーズ伯爵領に向かう馬車って、エリオットは、先の馬車で従者、侍女で護衛用の騎士付き。
こっちは荷馬車込みの馬車で、御者とフレディだ。 差別ありすぎだな。
「ホワーズ伯爵の屋敷まで、どのくらい?」って聞く。 距離は直線で80KM把握してあるが、実際ルートや夜営だったりで実働で最短で20日ぐらいだろう。
「森や山など迂回して行くので、だいたい約1ヶ月かかります。」というフレディ。
「暇だな」ってボソっと馬車の窓に顎つけながらいう。
「魔獣の住処を迂回して行くのでどうしても」っていうフレディ。
「魔獣って強いのか?」
「ええ、一般兵で1匹仕留めるのに4人で組みます。 定期的に各領地の森や山で定期的に騎士団が遠征して間引きます。」といフレディ。
「森に近い村とかはどうしてるんだ?」
「狩人で生計を立てているものや、だいたい村には傭兵を独自で立ち上げているか、騎士団が警備で派遣されています。 村に入ってくる魔獣が数匹であれば自衛でもなんとか太刀打ちできます。」っていう説明。

そういう事。
「ほとんどの平民で武術の才能があれば、領地の騎士団に入ったり、秀でた若者は護衛騎士として王都の学園に行き運が良ければ王国の騎士団に入ります。」というフレディ。
「ホワーズ伯爵領は、領地が広いので、村民はみな幼少期から自衛のため剣術を学んだり、弓を学ぶ子が多いと聞きます。」

キンバリー子爵領は、鉱山地帯の採掘場に騎士団が警護と警備で派遣されている。
そこから小さな鉱山の町までは、各採掘場からの行き来はトロッコらしい。

それで、鉱山の町で、製鉄やら加工して、キンバリー子爵の中心地へキンバリー子爵の商会によって運び込まれて、各領地からくる行商人に売り、必要な食材、香辛料などと取り引きされる。

途中盗賊などいるらしいが、街道はかなり整備されていて、鉱山の町から中心地へは塀で覆われていて輸送のみしか開かない。
採掘場は、参勤交代で、犯罪奴隷もいるが平民も働いているらしい。 賃金がいいし、また鉱山の町は、製鉄やら装飾品の加工技術は隠匿されており、鉱山の町から成人後その場で働くと決めると、町から出ることは出来なくても生活は保証され、平民としては裕福らしい。

中心街に住むものも、能力があれば移住可能らしい。
親父の祖父が上手く考えた仕組みだ。 平民の不満はないし、採掘量も計算されている。 
こっそり親父の執務室に侵入してみた情報だ。

キンバリー子爵領民は約5万、うち騎士団は約5000人と少ない。 その内、半分以上が採掘場と鉱山の町にいる。 中心街は結界に守られており、塀の外に面している森や山に半年に一度魔獣の間引きか、盗賊潰しだ。
魔獣の素材は、商会でかなり高額に引き取られるようだ。

領地が広くないとう事で国へ支払う税金も高くない。 鉱山と製鉄技術で、固定的収入とそれにあう税金を国に納めてるから、常に黒字だ。 かといって、子爵家は裕福な暮らしを禁止している。 曽祖父の指導なのか、屋敷にいる家来も文官も最小限の人数だ。

そんな事考えつつ、キンバリー家の屋敷を出て1週間経過。
ホワーズ領に入ったみたいだ。
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