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2章:嗜虐の魔王編

作戦会議

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数日後、現在、王国の秘密の会議室で、作戦成功と魔王種であるということで対策会議がおこなわれている。

「魔王種と判明した以上、我々では後方支援にまわるしか」という魔皇帝。 
「後方支援だけでもありがたい。 でも、魔族であるあなたがたがなぜ我々にご協力を?」とアンドレクスが聞く。
「魔族は力が全てです。 しかし、あの魔王は、狡猾かつ卑怯です。 口伝の魔界の魔王様とはあまりにも違います。 我々が敬愛する魔王様は魔界の魔王様であると実感したからです」と熱弁する魔皇帝。

すると、魔大陸側の扉が開き、
0番隊隊長コートでフードを被りタバコをくわえたシュンと、同じコートだが、黒帝マークでフードを被った小柄な少年がはいってくる。 そう、俺とシリルだ。

「お前、本当に魔族に愛されんな」って俺が笑いながら言う。
「理由がわからないんだぞ」ってシリルだ。 俺も理由は知らんけどな。
アンドレクス、フローシア王、そしてギルドマスター、魔皇帝も膝まつき「おかえりなさいませ、黒帝様、そして縁者様」という人間社会側の3名に対して、魔皇帝は「この度は、御みずからのご訪問ありがとうございます。 黒帝様、そして魔王様」と挨拶するのである。

「あー、別に畏まらなくていいよ。」っていって、席にすわる俺とシリル。 
そして、タバコをふかしてる俺。
「今回の件だけどよ、正直俺ら関わりたくなくってよ、傍観してるつもりだったんだよ」って俺。
「うん、嫌すぎたんだぞ」っていうシリル。 ほんと、相手したくない。 
「なんつうかな、正直おめぇーらだけでなんとかなるんだ」って俺。
「相手が魔王種ですと、さすがに」というと魔皇帝だ。
「たぶんだぞ。 あれ、魔王種じゃないぞ。 もし、魔王種だとしても下位だぞ」ってシリルが言うが、周りが理解していない。

「あとで口外禁止の魔術すんけど、魔王種って、その中で魔王のクラスがあんだよ。 魔物のクラスとおんなじだな。 さっき、この魔王が魔力解放してねぇのに、すぐ魔皇帝が魔王とわかるんのにこのクラスも関係あんだ。 あまりにも下位すぎんと、魔王が魔力解放すんまできづけねぇー」って俺が説明する。 
「やっぱ魔王種じゃないとおもうぞ、俺。 相手の魔力量が把握できる魔族が、いくら下位だっていってもだぞ、質で速攻わかるはずなんだぞ。」というシリルに、「やっぱ、そうだよなー」という俺。

「では、黒帝様のご意見としては、我々だけの戦力で自称魔王を討伐できるとおっしゃってるのでしょうか?」と聞くフローシア王。
「そうなんだよな。 あ、もちろん魔大陸の魔族の力もいれてな」って俺がタバコの煙をはきながら言う。
「その後が面倒でよ、そこでおめぇーらに相談なんだよ」といい、相談内容を説明する。

人間社会側3名と魔皇帝が「「「「なるほど」」」」といい、「そういう事でしたら、我々で対応させていただきます」という。
「失敗した場合は?」ってギルドマスター。
「嫌すぎだかんよ、半島ごと消滅させる」って俺、タバコの煙をはきながら言っておく。
「んじゃぁな」といって俺とシリルが転移して会議室を後にした。
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