【白銀の黒帝:18】嗜虐の魔王

八木恵

文字の大きさ
3 / 19
1章:プロローグ

シリルが召喚される理由 前編

しおりを挟む
俺たちが魔界に来てる理由は、シリルが召喚されまくってるからだ。
召喚陣によっては、魔界の次元が歪む。 その修復作業を地味にやってる俺たちだ。
あとは、あまりにも遠すぎて、シリルが自力で戻ってこれない時は、俺が迎えにいったりだ。

「食事中は本当にやめてほしいぞ」って不貞腐れてるシリルだ。 確かにな。
「でも、相殺したから、当分はこないだろ」
「なら、少しは、ご飯がゆっくり食べれるな。 特大ティラミスもつくった」ってリンがシリルの頭なでてるよ。
「ほんとうかだぞ。 リンさん、嬉しいんだぞ」とニコニコして大喜びするシリル。

ティラミスはデザートの中で、シリルの大好物だ。 そりゃ喜ぶな。

皆がほのぼのしたのも束の間、全員が嫌そうな顔をし始める。
「てめぇー、よくノコノコ登場できんな」って俺がタバコに火をつけて一服。
現れたのは、白髪金色の瞳の青年だ。 頭にきてる俺が蹴りを喰らわそうとすると、「それは、後でじゃ。 ちょっと神らしい事すんで、その後にしてください」って土下座し始めた。

俺が寸止めして、「ほう、殴られる覚悟はしてあんだな」というと、青年が立ち上がりながら「儂の責任だって十分承知しておるんじゃ。 まさか、こんな事態になるとは思っておらなかったんじゃ」って言ってる。
「ふーん、おめぇーのせいで、俺らが魔界時間で約10年大変な思いしてんのはよくわかっているって事だな」とタバコを加えてがいう俺。 
「本当だぞ! お前のせいで、最初は年に1度が、ここ半年間月に1度だぞ!! 最近は毎日だぞ!! 酷い時は数時間ごとだぞ!」と怒るシリル。

「わかっとるんじゃ、ちょっとまってくれ」といって、珍しく杖をだす青年。
すると、魔界中が光だし、数秒で消えて、青年が黒でシルバーで何か文字が削られている指輪をシリルに渡す。
「なんだこれ?」
「異世界への召喚にたいするアンチ効果があって、完全じゃないがある程度は回避できる。 子指にでもはめておくんじゃ。 ただ、神の世界経由の召喚は効果がないんじゃ。 次元袋と同じで、位置情報がついてる。 お主らがもっている袋にみな情報がいくようになっておるんじゃ。 万が一、シリルが身につけている袋が紛失しても大丈夫なように保険がわりにもなるんじゃ」
「そんな便利アイテム、もっと前によこしてほしいんだぞ」
「儂もこうみても、忙しくてじゃな、アイテム作るの結構時間かかったんじゃ。 派手な宝石とか、勇者がもってそうなやつならあっという間につくれんじゃが、お主らキラキラきらいじゃろ。 デザインの考察に思いのほか。。」って言っている途中で俺ががハリセンでしばいといた。
「デザインに時間かけてんなら、俺らに聞けよ」と言ってタバコをふかす俺。

「シュンの言う通りだ。 どうせこいつの事だ、驚かそうとか考えたんだよ」ってアーク。
「そうだろうな」って大魔王。
「そうおもんじゃ」って元竜王に、青年が「まさしくそのとおりじゃ」っていう。 開きなおりやがって。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冷遇妃マリアベルの監視報告書

Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。 第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。 そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。 王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。 (小説家になろう様にも投稿しています)

さようなら、たったひとつの

あんど もあ
ファンタジー
メアリは、10年間婚約したディーゴから婚約解消される。 大人しく身を引いたメアリだが、ディーゴは翌日から寝込んでしまい…。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

処理中です...