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第三部 天 獄
57催淫の果実②※
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逞しい腕がナシェルを捕らえている。
後ろから抱きすくめられるような形で座らされた。
甘い風味の雫が下腹部を滴りゆく。
凍る寸前まで冷やされた果実の汁は、皮膚を刺すような冷たさだった。汁がかかるたびに、ナシェルの口から引き攣った声が漏れ、腰が跳ねる。
緋い色をした貴重な薬果は、今やナシェルの白い肢体を彩色するためだけに惜しげもなく搾られていた。
レストルはナシェルに自らの膝を両手で広げさせた。成すがままに淫らな姿勢を晒すナシェルの脳裏からは羞恥も正気すらも失せている。裸体を点々と緋色に染め上げられ、吐息には官能の音色が混じる。
レストルは局部に狙いを定めるように果実を握りつぶしてゆく。指の合間から滴り落ちる粘性の蜜が、しどけなく開かれた陰部を――勃ちあがったものを淫らな色に染め上げていく。
張りつめた性器に果汁をなすりつけられ、ナシェルの唇から喜悦の声が漏れ始めた。
「っやぁ、は……ぁ、ん」
全身を薬果の汁で染め頬を上気させるナシェルを、レストルは冷やかに見下ろした。
「……ほら、下のクチにも美味いものを喰わせてやる……もっと俺に凭れて脚を広げてみせろ」
彼は玻璃皿からひときわ大きい薬果を一つ摘んだ。ナシェルの脇を抱え上げるような形で、尻を持ち上げさせる。
「あ…………ああッ――」
あえかな悲鳴とともに、ナシェルの躯が大きく撓った。
レストルが、ナシェルの濡れた双丘をぐいと下から割り開き、果実を狭い孔の中に押し込んだのだ。
「どうだ、美味いだろう?」
「ん……ぅ……!…………」
受け入れる躯が、小刻みに震えた。
既にレストルのもので激しく愛された後だからか、ナシェルのそこは充分柔らかくほぐれていて、そのしずく形をした果実を意外と呆気なく呑み込んでゆく。
するとレストルの長い指が躊躇なく、果実を最奥まで挿し入れた。
冷気と圧迫感が、みるみる垂直に遡っていく。
「……! ん、あぁ……ッ」
「効いてきただろう。入口がこんなにヒクついて……まだ欲しがっているな。残り二つもココに食わせてやる」
レストルは皿に残っていた残り二つの薬果を掴みとり、異物感に震えるナシェルの下肢を押さえつけ、同じように果実を指で後孔の中へと咥えさせていった。
「粘膜摂取が一番効きがいい。絞ったジュースや果実を口にするのに飽いた連中は皆、女神の膣にこれを直接入れて、女を長く絶頂させ狂わせるそうだ」
「…………ッあぁ……あ……!」
ナシェルの上体が烈しく波打ちながらのけ反り、レストルの胸にくったりと寄り伏す。乱れた髪がざわざわと彼の胸元に貼りついて流れ、膝元で黒い滝壺のように渦巻いている。
ナシェルが異物感に悶え身じろぐと、中で果実同士が押し合って潰れたようだ。緋い果汁がとろとろと蕾の入口から溢れだし、根元まで埋め込まれたレストルの指、そして掌を通じてシーツに点々と滴り落ちた。白い海原に描かれ出す、血の如き波紋。
「はぁ………ん……あぁ……っ」
果実の甘い毒は、下肢に火をつける。
躯の奥に欲望の種を呑みこまされたナシェルは、もう自らの意思とは関係なく陶然と、淫らに腰をくねらせはじめた。
その様子を眺めつつ、レストルは汁で濡れた指をナシェルの口許へ運ぶ。
薄い唇がもの欲しげに開き、現れ出た舌が果汁を舐めとる。
レストルの指をなめるその表情からはとうに正気は失せている。
ぴちゃぴちゃという音と、ナシェルの乱れた息遣いを、レストルは無表情に聞いていた。
後ろから抱きすくめられるような形で座らされた。
甘い風味の雫が下腹部を滴りゆく。
凍る寸前まで冷やされた果実の汁は、皮膚を刺すような冷たさだった。汁がかかるたびに、ナシェルの口から引き攣った声が漏れ、腰が跳ねる。
緋い色をした貴重な薬果は、今やナシェルの白い肢体を彩色するためだけに惜しげもなく搾られていた。
レストルはナシェルに自らの膝を両手で広げさせた。成すがままに淫らな姿勢を晒すナシェルの脳裏からは羞恥も正気すらも失せている。裸体を点々と緋色に染め上げられ、吐息には官能の音色が混じる。
レストルは局部に狙いを定めるように果実を握りつぶしてゆく。指の合間から滴り落ちる粘性の蜜が、しどけなく開かれた陰部を――勃ちあがったものを淫らな色に染め上げていく。
張りつめた性器に果汁をなすりつけられ、ナシェルの唇から喜悦の声が漏れ始めた。
「っやぁ、は……ぁ、ん」
全身を薬果の汁で染め頬を上気させるナシェルを、レストルは冷やかに見下ろした。
「……ほら、下のクチにも美味いものを喰わせてやる……もっと俺に凭れて脚を広げてみせろ」
彼は玻璃皿からひときわ大きい薬果を一つ摘んだ。ナシェルの脇を抱え上げるような形で、尻を持ち上げさせる。
「あ…………ああッ――」
あえかな悲鳴とともに、ナシェルの躯が大きく撓った。
レストルが、ナシェルの濡れた双丘をぐいと下から割り開き、果実を狭い孔の中に押し込んだのだ。
「どうだ、美味いだろう?」
「ん……ぅ……!…………」
受け入れる躯が、小刻みに震えた。
既にレストルのもので激しく愛された後だからか、ナシェルのそこは充分柔らかくほぐれていて、そのしずく形をした果実を意外と呆気なく呑み込んでゆく。
するとレストルの長い指が躊躇なく、果実を最奥まで挿し入れた。
冷気と圧迫感が、みるみる垂直に遡っていく。
「……! ん、あぁ……ッ」
「効いてきただろう。入口がこんなにヒクついて……まだ欲しがっているな。残り二つもココに食わせてやる」
レストルは皿に残っていた残り二つの薬果を掴みとり、異物感に震えるナシェルの下肢を押さえつけ、同じように果実を指で後孔の中へと咥えさせていった。
「粘膜摂取が一番効きがいい。絞ったジュースや果実を口にするのに飽いた連中は皆、女神の膣にこれを直接入れて、女を長く絶頂させ狂わせるそうだ」
「…………ッあぁ……あ……!」
ナシェルの上体が烈しく波打ちながらのけ反り、レストルの胸にくったりと寄り伏す。乱れた髪がざわざわと彼の胸元に貼りついて流れ、膝元で黒い滝壺のように渦巻いている。
ナシェルが異物感に悶え身じろぐと、中で果実同士が押し合って潰れたようだ。緋い果汁がとろとろと蕾の入口から溢れだし、根元まで埋め込まれたレストルの指、そして掌を通じてシーツに点々と滴り落ちた。白い海原に描かれ出す、血の如き波紋。
「はぁ………ん……あぁ……っ」
果実の甘い毒は、下肢に火をつける。
躯の奥に欲望の種を呑みこまされたナシェルは、もう自らの意思とは関係なく陶然と、淫らに腰をくねらせはじめた。
その様子を眺めつつ、レストルは汁で濡れた指をナシェルの口許へ運ぶ。
薄い唇がもの欲しげに開き、現れ出た舌が果汁を舐めとる。
レストルの指をなめるその表情からはとうに正気は失せている。
ぴちゃぴちゃという音と、ナシェルの乱れた息遣いを、レストルは無表情に聞いていた。
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