転生したらいろんな意味で兄に可愛がられています～ヴァルハラで死合いましょう～

第２１章～トーナメント・第四死合い～

第５３話*

　そんな風に言われたら、拒むことはできない。兄に抱かれるのは好きだし、多少強引なことをされても最終的には全部気持ちよくなってしまう。

　――ご褒美とか言ってるけど、結局兄上のいいようにやられるんだろうな……。

　仕方なくアクセルはそろりと寝返りを打ち、背中側で両腕を寄せて兄に差し出した。自分でこんなことをするのは恥ずかしかったけど、この場に至っては従うしかなかった。

「うん、いい子いい子。そのままおとなしくしててね」

　カチャ、と両手首に手錠を嵌められる。

　ふわふわのファーがついているので着け心地はよかったが、それでも両腕が使えなくなるのは不便である。この先の展開がちょっと恐ろしい。

「うわっ……！」

　いろんな意味でドキドキしていたら、兄にくるりと身体を仰向けにされ、就寝着を肌蹴られて下着ごとズボンも引き抜かれた。

　あっという間に着ているものを剥ぎ取られ、両脚を抱え上げられて、いきなり尻の狭間に熱いものを擦り付けられる。

　――え、もう……！？

　まだ何の準備もしていないのだが。

　久しぶりだし、開始一分で挿入されるのはさすがに苦しい気がする。

「あ、あの、兄上……」

　肩を揺らしながら兄を見上げたら、兄はにこりと微笑んでこちらを見下ろしてきた。目元がうっすら赤らみ、いつもより欲望があからさまになっている。

「ふふ……久しぶりのお前、楽しみだな。今日は時間をかけて、たっぷり可愛がってあげるからね」
「っ……」
「じゃ、力抜いてて」
「えっ！？　ちょ、ちょっと待って、少し慣らしてからに……うッ！」