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2章
愚者の狂想曲 32 新しい日常と3人の亜種の美少女
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涼しい…
季節は夏なのに、ひんやりと冷たさを感じる。
その涼しさと、両腕に感じる乙女の柔肌の暖かさが、なんとも言えない心地良さを俺に与えてくれていて、何時まででも寝ていられる様な、錯覚に囚われてしまいそうになる。
そう、ここは俺達の新しい新居、フィンラルディア王国が、世界に誇る学び舎、伝統と由緒正しき学院、聖グリモワール学院の中にある、割と大きな宿舎。
水と火の魔法球が取り付けられた部屋は、すこぶる居心地が良く、常にエアコンを掛けている状態なので、汗一つかかずに熟睡出来る程だ。
ふと広い部屋の窓に目を向けると、夏の日差しが目に眩しい。
この宿舎の窓は、羊皮紙張りの窓の外側に、この世界では割りと高額なガラスの窓が付いている。
羊皮紙張りの窓は、日本で言うと障子位の明るさだが、ガラスは割りと透明度が高く、夏の眩しい日差しが、これでもかと射しこんでいた。
俺は両側に眠る、艶かしい寝衣に身を包んだ女神達にキスをする。
可愛い口を抉じ開けられ、舌を滑りこまされ、味合われているのに気がついた女神達は、最高の微笑みを俺に向けながら、俺の瞳に自分の姿を写す。
「ご主人様…おはようございます…」
「葵さん…おはようですわ…」
「ク~?クク?」
若干一名?、俺には何を言っているか解らなかったが、きっと挨拶をしてくれていると納得した。
「おはよう、マルガにリーゼロッテ。今日も良い天気だよ」
俺の言葉に、窓を見てニコッと微笑むマルガとリーゼロッテ。2人に微笑んでいる俺の頬を、ペロッと舐める、白銀キツネの子供、甘えん坊のルナ。
「ルナもおはよう」
ルナ撫でると、どこか気持ち良さ気だった。
そんな俺を見ていたマルガとリーゼロッテは、俺に抱きつき、その柔らかい乙女の柔肌を感じさせながら、朝の生理現象で大きくなっている、俺のモノに優しく手を伸ばす。
「ご主人様…ご奉仕させていただきますね…」
「葵さんは…ゆっくりしていて下さい…」
リーゼロッテにゆっくりとベッドに寝かされた俺は、リーゼロッテにキスをされる。
リーゼロッテの甘く柔らかい舌が、俺の口の中を味わっている。俺もリーゼロッテを味わい舌を絡める。マルガは、俺のモノを口の中にふくみ、柔らかい舌とちっちゃな口で、俺のモノを愛撫していく。
「気持ち良いよ2人共…」
俺はリーゼロッテの豊満な胸を鷲掴みにしながら、マルガの頭に手を添えて、マルガの口に向かって腰を軽く振る。
リーゼロッテの甘いキスを味わいながら、マルガの口と舌をモノで味わう。
その幸福感から、俺は瞬く間に絶頂を迎え、マルガの可愛い口の中に、大量の精を注ぎ込む。
全ての精を、俺のモノから吸い出したマルガは、リーゼロッテに抱きつくと、そのままリーゼロッテにキスをする。
マルガとリーゼロッテはキスをしながら、口移しに俺の精を、何度も渡し合って、俺の精を味わう。
そして十分に俺の精を味わった、マルガとリーゼロッテは、コクコクと喉を鳴らして、精を飲み込み、全部飲みましたの確認を俺にさせる為、俺に口を開けていた。
「マルガ、リーゼロッテ。今日も気持ち良かったよ…」
代わる代わるマルガとリーゼロッテにキスをして、2人をギュッと抱きしめて、その余韻に浸っていた。
着替え終わって、会議室の一つを食堂にする事にした部屋に向かうと、そこには既に皆が座って朝食を食べていた。
「皆おはよう~」
皆と挨拶を交わすと、ミーアが俺とマルガ、リーゼロッテの分の朝食を持ってきてくれる。
その料理はなかなかで、生徒達が食べている物と、全く同じ物らしい。
「じゃ~食べようか」
「ハイ!ご主人様!いただきます!」
マルガは尻尾をブンブンと振り回しながら、朝食に襲いかかっている。
その足元で、ミーアに入れて貰った朝食を、木の皿でマルガの様にアグアグ食べているルナ。
そんな2人?の幸せそうな光景を見て、俺とミーアは微笑み合っている。
「そう言えば葵さん。今日は皆に必要な物を、買いに行かれるんでしたよね?」
「うん。朝刻中は買い物して、昼食をとってゆっくりしたら、一度皆で、今後の方針を決めよう。人も増えたし、この宿舎の手入れもあるしね。決めたい事は山積みだし」
リーゼロッテは俺の言葉に頷き、食事を食べている。
「でも、この食事さ、結構な材料を使って作っているのに、価格はそこら辺の普通の食堂並って、かなりお得だよね。ステラ、ミーア、シノンが交渉してくれたお陰かな?」
俺の言葉に、弱々しく右手を上げるミーアは
「あ…あの葵様、その交渉が上手く行ったのは、この学園の事情もあったのです」
「事情?どんな事情なの?」
俺が首を傾げながら聞くと、ステラが一歩前に出て
「この聖グリモワール学院に通われている生徒様方、特待生又は、厳しい試験を受けて入った方以外は、その殆どが、どこかの国の王族や貴族、商家等の名家のご出身の方々ばかりで御座います。ですので、その方々の口に入れる物に関して、失礼の無い様にしているらしいのです。ですから上等な物を作っていると。それに作る量も、常に多く余る様に作っているみたいなのです」
「常に多く余る様に?…何か…勿体無いね…」
俺の言葉に、朝食を頬張っているマルガがコクコクと頷く。それを見たミーアは、少し恥ずかしそうに
「な…なんでも、料理が余る事は問題無いですけど、足らないと大きな失礼に当たるらしくて…」
「それはそうでしょうね。名家の人達の御機嫌を損ねる訳には、いかないでしょうから」
リーゼロッテの言葉に頷くミーア
「そうです。ですから大量に余っている物を、安く仕入れたと、言った所です」
ステラの言葉に、なるほど~と一同が頷いている。
「…多額の学費を払っている人達の多い、聖グリモワール学院らしいちゃらしいか。名家さん達は凄いね」
苦笑いしている俺を見て、皆がアハハと笑う。
朝食も食べ終わり、食後の紅茶を飲みながら、皆の予定を立てていく。
「じゃ~皆の予定を聞いて、買い物に行こうか。朝刻中、何か用事のある人いる?」
俺の言葉に、リーゼロッテが手をあげる。
「私はここ最近の取引の整理がしたいですわ葵さん。それと、昼刻の会議で方向性を決めるのであるのなら、それについて幾つかシミュレーションしたい事もあります。その資料も用意したいのですが」
「しみゅれ~しょんってどんな食べ物なの?エマ解らない~。マルガお姉ちゃん知ってる~?」
「私も知らないんですよエマちゃん。リーゼロッテさん、しみゅれ~しょんと言うのは、どんな蜂蜜パンなのですか?」
エマとマルガのねえねえ攻撃を、優しい微笑みでサラリと躱しているリーゼロッテ。
エマが食べ物だと勘違いしているのは、良しとしよう!
マルガちゃん…蜂蜜パンになっちゃったんだね!最近食べてなかったもんね!本当に蜂蜜パン大好きなんだね!今日は一杯食べさせてあげるから待っててね!
「リーゼロッテはしたいようにして。その方が俺も助かるし。他に用事のある人はいない?」
俺の言葉に、皆が首を横に振る。その中にルナまで首を振っているのに、プッと吹いてしまった。
「それじゃ~俺が決めちゃうね。エマとレリアさん達は、マルガとマルコと一緒に買い物で。ステラ、ミーア、シノンは俺と一緒に買物ね。マルガにお金を渡しておくよ」
俺はマルガに金貨を2枚渡す。それを受け取って目を丸くしているマルガとマルコ。
「エマとレリアさんの分だけじゃなくて、マルガとマルコも必要な物を買ってね」
「ハイ!ご主人様!それで、どんな物を買ったら良いのですか?」
「う~んとね、まずは日用品。それから衣料類一式ね。今、マルガやリーゼロッテの着ている様な、メイド服も2着ずつね。普段着も揃えてあげて」
俺の言葉に、ハイ!と右手を上げて、元気良く返事をするマルガ。
「後は、蜂蜜パンと果実ジュースも一杯食べて良いから、ゆっくり買い物してくるといいよ」
その言葉を聞いた、マルガにマルコ、エマは飛び上がって喜んでいた。
それを嬉しそうに見つめるレリアは俺に気がついて、嬉しそうに微笑む
「それから皆。買い物が終わったら、役所で住民登録も済ませて来てね。その手続費用も金貨2枚有れば、買い物しても十分に足りると思うから」
俺の言葉に頷く一同。
「じゃ~買い物に行こうか。リーゼロッテ、お留守番よろしくね。リーゼロッテも準備が出来たら、役所に住民登録しておいてね」
「はい葵さん。皆さんいってらっしゃい」
にこやかに微笑むリーゼロッテに見送られて、俺達は買い物をする為に、王都ラーゼンシュルトの町に繰り出した。
「いや~やっぱり、王都ラーゼンシュルトは大きな町だよね~」
王都ラーゼンシュルトの町に繰り出した、俺とステラ、ミーアとシノンの4人は、王都ラーゼンシュルトの、華やかで立派な街並みを眺めながら、歩いている。
「そうですね葵様。流石はフィンラルディア王国の王都と言った所でしょう」
若干後方から、お固い言葉が帰ってくる。
それに振り返ると、俺の僅か後方を、きちんと付いて来ている、ステラ、ミーア、シノン。
「…何故後ろを歩くのですか?」
「私達は、葵様の一級奴隷です。主人の前を歩くなど…出来ません…」
キリっとした感じで言うステラに、ミーアはどことなくモジモジしながら俺を見ていて、シノンはステラの腕の裾を少し掴みながら、俺を見ていた。
オオウ…ここでも、主従関係ですか。言われればその通りだけど、この状態で俺が喋ると、軽く独り言を言っている様に見えちゃわない?まあ…きちんと、返事をしてくれるだろうけどさ。
俺がわざわざこの3人と買い物に来たのは、親睦を深める為!
熱りが覚めたら、奴隷から解放してあげようと思っているけど、それまでは仲間なんだしさ。楽しく行きたいよね?なので…最終奥義発動なのです!
「そうか…主人の後ろをね…じゃ~ステラ、ミーア、シノン、命令です。俺の横を歩く事!解った?」
俺のその言葉を聞いた、ステラ、ミーア、シノンは、顔を見合わせて困惑していたが、奴隷にとって主人の『命令』は絶対。戸惑いながらも、俺の横に歩み寄るステラ、ミーア、シノン。
それに、満足した俺はステラ、ミーア、シノンに微笑みかけると、どことなく恥ずかしそうにしている3人。
そんな感じで、日常の世間話をしながら歩いて行くと、初めの目的地である、衣料店に到着した。
「俺は外で待ってるから、ゆっくりと選んで買ってくるといいよ。お金は渡してあるやつを使えば足りると思うから」
「はい、かしこまりました葵様」
「手鏡や櫛、後欲しい物があったら、好きなの買ってくればいいから。因みにこれも『命令』なのでよろしく」
俺のその言葉と微笑みを見て、ミーアとシノンが嬉しそうに顔を見合せている。
この3人は、王宮で奴隷の所有権を引き継いだので、何も荷物を持っていなかった。
当然、彼女達の持っていた荷物が、ヒュアキントスから届けられるはずもなく、着の身着のまま俺の物になってしまったから、何も持っていないのだ。
「じゃ~いってらっしゃい。それと、服はメイド服に着替えてきてね」
そう言って軽く手を振ると、嬉しそうにしているミーアとシノンに、俺に礼を言うステラ。
そんな3人は、衣料店の中に入っていった。その後姿を見つめながら、軽く溜め息を吐く俺。
『本当に良く教育されてるよね。熱りが覚めるまでと言っても、最低1年位は期間がいるだろうし…ヒュアキントスの色んな取引現場に一緒にいたのなら、どれだけ期間が経とうとも、俺の手から離れた瞬間に、消される事も考えられる。ある意味、腹心的な娘達だったと思うし。そう考えれば、奴隷から解放するにしても、俺の傍、つまり、最低でも俺の元で働いて貰った方が安全な気がする。そう考えると…今後の事を考えて、もっと親睦を深めておいた方が良いか…』
俺はそんな事を考えながら、タバコを吹かしていた。
女の子の買い物は時間がかかる。俺は日陰に腰を降ろし、晴れ渡る夏空をボーッと眺めていた。
この国の夏は暑いが、日本程ではない。
コンクリートジャングルである日本の様な、ヒートアイランド現象の様なものが無いし、湿度が割りと低いからだろう。
この大都市、王都ラーゼンシュルトはレンガ造りの建物が殆どだが、電気もなく、文化レベルの低い都市は、人工排熱が無い。
なので、日陰に入ると、涼しい風を感じ、気持良くて眠ってしまいそうになる位だ。
そんな日陰で涼んでいると、ステラ、ミーア、シノンが帰って来た。その両手には大きな荷物鞄が重たそうに持たれている。俺に『命令』された通り、必要な物と、欲しい物を買ってきたのであろう。
「葵様、お待たせ致しました。ご命令通り、欲しい物と必要な物を買わせて頂きました。有難う御座います」
ステラが堅苦しく俺に頭を下げると、ミーアとシノンも両手に荷物を持ちながら、少しふらつき気味に頭をペコリと下げる。
「もうお礼はいいから、その両手に持っている、荷物鞄を貸して。俺のアイテムバッグに入れるから」
そう言って、ステラ、ミーア、シノンの荷物鞄を取ろうとすると、ステラが俺の前に立ち
「一級奴隷である私達の鞄を、主人である葵様に持たせるなど、恐れ多くて出来かねます。私達の荷物は、私達で運びます」
さも当然の様に言うステラの言葉に、ミーア、シノンも頷いている。
「…いいよ。とりあえず、その荷物鞄を貸して。これも『命令』だから」
その言葉を聞いたステラ、ミーア、シノンは、再度顔を見合わせて困惑していたが、『命令』には逆らう事が出来ず、渋々と言った感じで俺に荷物鞄を手渡した。俺はそれをアイテムバッグにしまう。
「さあこれで歩きやすくなったでしょ。…それにしても…」
俺はそう言って、ステラ、ミーア、シノンをマジマジと見つめる。
黒を基調としたメイド服は、どことなくシックな感じがするのだが、膝上5㎝の膝丈のフリルスカートからは、赤い花柄のついたニーソタイプのストッキングが、黒いガータベルトで止められている。上品で気品漂うフリルが強いアクセントになっていて、美少女のステラ、ミーア、シノンにとても良く似合っていた。
「ステラ、ミーア、シノンとても可愛いよ。良く似合ってるね」
俺の素直な感想に、ステラ、ミーア、シノンの顔が赤くなる。そのなかで、ステラが気恥ずかしそうに軽く咳払いをすると、
「有難う御座います葵様。所で次は、どちらに向かわれるのですか?」
「そうだね~。服や日用品は買えたから、後は役所に住民登録に行くだけかな?まあ…まだまだ約束の時間まではあるし…その前に、あそこで休憩しない?」
そう言って俺が指差す方を見るステラ、ミーア、シノン。そこには、蜂蜜パンを売っている露天が見える。
それを見て、嬉しそうな顔をしている、ミーアとシノン。そんな2人を見て、少し咳払いをするステラの視線を感じたミーアとシノンが、怒られたとシュンとしている。
「葵様が蜂蜜パンをご所望なら、私が買って参ります」
そう言って、露天に歩き出すステラの手を握って止める俺。
「いいよ。俺が買いに行って来るから。3人はここで待ってて」
「ですが…」
「因みにこれも『命令』です!」
ステラの言葉を『命令』で遮った俺は、困惑しているステラをおいて、露天に歩き出す。
露天で蜂蜜パンと、果実ジュース買い、ステラ、ミーア、シノンの元に戻って来た。
「はい、これ食べて」
俺はステラ、ミーア、シノンに、それぞれ蜂蜜パンと果実ジュースを渡す。
それを渡された、ミーアとシノンの口元が緩んで、嬉しそうだった。
「「葵様!頂きます!」」
「はい~召し上がれ~」
声を揃えて嬉しそうなミーアとシノンに微笑みながら言うと、ミーアとシノンは美味しそうに蜂蜜パンを頬張って、果実ジュースで喉を潤している。
満足そうなミーアとシノンを見ていると、なんだか微笑ましくなってきた。
「ミーア、シノン美味しい?」
「「はい!葵様!とっても美味しいです!」」
声を揃えて返事をする嬉しそうなミーアとシノン。
「私…蜂蜜パンをずっと食べてみたかったんです。思ってた通り凄く美味しくて…」
少し恥ずかしそうに言う引っ込み思案のミーアの言葉に、蜂蜜パンを美味しそうに頬張っている、シノンがウンウンと嬉しそうに頷いている。
そうか…ヒュアキントスの侍女的な事をしていたステラ、ミーア、シノンは、結構良い食事を食べさせて貰って居たかも知れないが、蜂蜜パンの様な庶民の食べ物は、食べさせて貰えなかったのだろう。
ヒュアキントス自体が大商家の御曹司だし、庶民の食べ物なんか口にしなかったんだろうね。
一級奴隷は財産を持つ事が出来るが、それは仕える主人によっても変わるし…
ヒュアキントスの事だ。ステラ、ミーア、シノンの3人に、給金は勿論の事、お小遣いなんて上げて無かっただろうし。
そう考えると、ある意味二級奴隷や三級奴隷の様な扱いを受けていたのかも知れない。
「…そう、良かったね。蜂蜜パンと果実ジュースは、俺の周りの子達は皆好きだしね。ミーアとシノンも、マルガ達と同じ様に、一杯食べさせてあげるから、いつでも言ってね」
俺はそう言いながら、ミーアとシノンの口についていた蜂蜜を指で拭いながら微笑むと、屈託の無い無邪気な微笑みを俺に向け、
「「はい!有難う御座います葵様!」」
声を揃えて微笑みながら返事をするミーアとシノン。
マルガやリーゼロッテには及ばないが、その無邪気な微笑みは、男心をくすぐるには十分な威力を秘めていた。
俺は初めて心から微笑んでくれているミーアとシノンの頭を優しく撫でると、マルガの様に尻尾を嬉しそうにフワフワさせ、顔を赤らめて気恥ずかしそうにしていた。
そんな俺とミーア、シノンを見ていた、上品に蜂蜜パンと果実ジュースを食べていたステラは
「…葵様、余りミーアとシノンを、甘やかさないで下さい。私達はあくまでも葵様の一級奴隷であり、葵様にお仕えする奴隷なのです。ですから…」
その先の言葉を言おうとしたステラを遮って、ステラの口の端にほんの僅かについていた蜂蜜を指で拭う。
ステラはハッなって、口元を手で拭いながら、顔を赤らめる。
「まあ…ステラの言う事は尤もだけど…俺は君達に、そんな事を特に望んでいないんだよね。君達は少し先で奴隷から解放するつもりでいるしね。普通に接してくれた方が良いんだけど?」
その言葉を聞いた、ミーアとシノンは嬉しそうに目を潤ませている。
しかし、ステラは少し考え、表情をきつくすると
「…葵様が、私達の事を気にしてくださって居るのは、重々理解しています。本当に有難く思っています。ですが…それは私達が…特に葵様が私達の事を、お気に召されていないだけの事なのではありませんか?つまり…居ても居なくても…同じと言う事…なのではありませんか?」
ステラの言葉を聞いた、ミーアとシノンは、顔を見合わせて寂しそうにしていた。
ムウウ…確かにそうなんだけどね。
確かに、ステラ、ミーア、シノンは美少女だ。スタイルも良く、男から見たら、犯したくなっても不思議ではない。
昔の俺ならステラ、ミーア、シノンを犯して、調教して、自分の好きな様にしていたかもしれない。
でも…今はそんな気持ちは、実の所、余り無かったりもするのだ。
それは一重に、俺の事を大好と言って、全てを捨てて一緒にいてくれる、マルガやリーゼロッテが居るからであろう。
俺もマルガやリーゼロッテが大好きだし、それに幸せを感じている。そしてそれに、満たされているのだ。
そりゃ~俺も男だし冗談では、エッチッチーな妄想をして、言う事も有るだろうけど、でも実際にリアルで少女達を陵辱出来うるこの世界に身を浸すと、そんな妄想は吹っ飛んでしまう。
何故そう思うかの理由は簡単、妄想だと誰も傷がつかないが、実際にソレを行うと、必ず傷を負う人が出来てしまうのだ。
ステラ、ミーア、シノンにしても、きっとヒュアキントスに酷い事をされてきたのであろう。
そうやって行く事でしか生きていけない者に対して、どうこうしようとは今の俺は考えていない。
俺は善人では無いけど…そこまでステラ、ミーア、シノン対して行う気もない。
その理由は、ステラ、ミーア、シノンを犯したとしても、マルガやリーゼロッテを犯す様な気持ち良さは得られないと思っているし、ゾレが事実であると思うからだ。
大好きな女の子を犯す気持ち良さを知ったら…他の事は…特にどうでも良くなっちゃうんだよね…
確かに、ステラ、ミーア、シノンは非常に優秀な侍女クラスに躾けられているから、役に立つのかもしれない。
でも…心の底から俺に仕えてくれている、マルガやリーゼロッテには、いろんな意味で及ばないであろう。
マルガやリーゼロッテは、俺の為なら…きっとその生命さえ投げ出そうとするだろうし、優秀さで言えばステラ、ミーア、シノンは、地球の勉強をパソコンでしている頭の賢いリーゼロッテには、3人がかりでも太刀打ち出来ないだろうしね。
俺はステラ、ミーア、シノンには、3人の安全を考慮して、俺の従業員として働いてくれるだけで良いのが本音だ。
「まあ…ステラの言いたい事は解ったよ。でもステラ、ミーア、シノンに興味が無い訳じゃないよ?君達は美少女で可愛いし、男ならどうかしたくなると思うよ。でも、今の俺はソレを望んでいない。君達が優秀である事も解ってるよ。だから…君達は、君達の幸せを考えて欲しいんだ。解った?」
俺の言葉を聞いた、ミーアとシノンは嬉しそうに俺に微笑みながら頷くが、ステラはどこか納得の行かなそうな顔をしていた。
「…この話はこの辺にして、そろそろ役所に住民登録に行こうか」
俺の微笑みながらの言葉に、はい!と元気良く返事をした、ミーアとシノンは、嬉しそうに俺の傍に来て一緒に歩き出す。
ソレを見ているステラは、何かを考えながら、少し離れて俺達の横を歩くのだった。
買い物と、役所での住民登録を済ませた俺達は、宿舎の1階にある4つ有る会議室の一つに集まっていた。
「皆買い物や、住民登録は上手く行った?」
「ハイ!ご主人様!買い物も、住民登録も、全て上手く行きました!蜂蜜パンも一杯食べました!」
ハイ!と元気良く右手を上げて、幸せそうに報告するマルガに癒される。
「オイラも買い物と住民登録を済ませて、一杯食べさせて貰ったよ!ありがとね葵兄ちゃん!」
「エマも~!エマも一杯洋服とか買って貰ったよ~!後ね~一杯蜂蜜パン食べた~!お腹一杯~!」
「本当に色々すいません葵さん」
レリアは嬉しそうにそう言うと、エマの頭を優しく撫でている。それを見て微笑見合っているマルガとマルコ。
「そうかそれは良かったよ。こっちもステラ、ミーア、シノンの買い物も済んだし、住民登録もした。リーゼロッテも住民登録をした様だし、予定通りこれからどうするかを、話し合おうか。リーゼロッテお願いするね」
「はい葵さん解りましたわ」
そう返事をしたリーゼロッテは話し始める。
「では、始めます。まず…当面の問題は、私達の収入をどうするかですわ。普通に行商を繰り返すだけで、なんとか私達一級奴隷の人頭税を支払う事は出来ますが、色んな諸経費を考えると、ギリギリの所。その様な事では、来年から始められる、無関税特権を行使できる2品の仕入れや開発に掛ける資金が、とても足りません。まずは収入面の話からしたいと思いますが…どうですか葵さん?」
そう説明したリーゼロッテが、俺に答えを求めている。
そうなんだよね~本当に一級奴隷の人頭税は高い。
マルガとリーゼロッテの人頭税位ならとは思っていたけど、今はステラ、ミーア、シノンが居る。
計5人で、年間金貨25枚。はっきり言って大金だ。
ステラ、ミーア、シノンの奴隷の階級を下げて、人頭税の安い、二級奴隷や三級奴隷にする手もある。
でも…そうすれば…きっと美少女であるステラ、ミーア、シノンは、町に出た瞬間に男達に攫われて、どこかで犯されまくる事だろう。下手をすれば殺されるかもしれない。
二級奴隷や三級奴隷は、人頭税が安い代わりに、人権が守られていない。
つまり、他の奴でも、金さえ主人に払えば、何をしても許される存在なのだ。
そんな状況下に、美少女であるステラ、ミーア、シノンを放り込めば、どの様な事になるかなど、火を見るより明らかだ。
一級奴隷であるからこそステラ、ミーア、シノンの安全は守られている。ヒュアキントスの件もあるし、当分は一級奴隷から外せないだろう。
「そうだね。リーゼロッテの言う通り俺も考えていた。でもステラ、ミーア、シノンを一級奴隷から階級を下げる事を考えていない。安全上の理由からね」
俺の言葉を聞いたミーアとシノンは、嬉しそうに瞳に涙を浮べている。ステラは感謝の言葉を述べ、深々と俺に頭を下げていた。
「では…収入を上げる事が、目下の最重要課題になりますわね葵さん。年末まであと半年。私達の人頭税だけで金貨25枚。今の私達の所持金は、今日買い物をした分を差し引いて、金貨23枚程度。このままでは、人頭税にも足りません」
リーゼロッテの言葉を聞いたエマは、口をポカンと開けながら、
「金貨25枚もお金掛るの~?金貨25枚あったら~蜂蜜パンどれ位食べれる~?」
「きっとお山みたいに食べれるのですよエマちゃん!凄いのですよ!」
ウンウンと頷きながら言うマルガの言葉に、オオ~と声を上げるエマ。
本当にマルガもエマも、蜂蜜パンの虜だね!また一杯食べさせてあげるからね!
「まあリーゼロッテの言う通りだね。俺達には収入を上げる事しか無いのが現状だね」
「はい。大金を入手する手段も色々考えましたが、それに伴う危険度が高そうなので、今はその時期ではないと判断しました。なので、ここは一つ、このフィンラルディア王国が、世界に誇る学び舎、伝統と由緒正しき学院、聖グリモワール学院で商品を売出し利益を上げる事に、着手してはどうかと考えました」
リーゼロッテの言葉に頷く一同。
この王都ラーゼンシュルトに就いて色々有ったので有耶無耶になっていたが、この寮を借りる賃料代わりに、このグリモワール学院で役に立つ商品の販売を約束していた。
この学院は世界中から生徒が集まっている、大きな学院。しかも、金持ちが多い。
これを利用しない手は無いであろう。
「そうだね。この学院での売上を元に、資金を増やしていく手が、1番手っ取り早いね。なにせ俺達は一応、このグリモワール学院の客分職員だしね。まずはその方向性で行こう」
俺の言葉を聞いたリーゼロッテは微笑みながら頷くと、1枚の紙を俺に手渡してきた。
それはいつもこの世界でお目にかかっている羊皮紙ではなく、パソコンとプリンターを使ってプリントアウトした、この世界にはまだ存在していない地球の紙であった。
「そこに私が考えている、この学院で売り出す商品をリストアップしてみました。目を通して貰えますか葵さん?」
俺はリーゼロッテから手渡された地球のA4の紙数枚を見て、その内容に感嘆する。
なるほど…そう来たか。頭の回転の早いリーゼロッテらしい項目だ。
確かに地球の知識や情報は、莫大な資産になる事なのは、安易に想像出来る。
地球でも産業革命が起こった事により、急激に人口が増えた位なのだ。俺達はそれだけの情報量を確かに抱えている。
しかし、それと同時に、大きなリスクもある。
如何にフィンラルディア王国の王女ルチアの専任商人で、ルチアの協力が得られ様とも、俺達のその情報の価値を知る者が他に現れたら…その情報をめぐって、きっと大きな戦争になる。当然俺達の安全も、保証されないだろう。
フィンラルディア王国が大国で強国であっても、他にも強国と呼ばれる国は、多数存在する。
そんな国々を一気に相手をしてしまえば、いかにフィンラルディア王国であっても、ひとたまりも無いであろう。守護神を持つ国も他にもある。
同盟を結んでいるとはいえ、地球の歴史を紐解けば、同盟や契約、約束事など、利益や野望の前には簡単に崩れ去るのが世界の理。それだけの情報を俺達は抱えているのだ。
まさにパンドラの箱…なのかもしれない。欲望の詰まった…
リーゼロッテのリストアップしてくれた商品は、その事情を見事にクリアしている。
急激な知識ではなく、その一歩手前の…疑われにくい商品の項目だ。
この商品全てを開発、売り出しをしても、ソレが地球の知識である、つまり、どこかの異世界の知識だとは疑われにくい商品だ。流石はリーゼロッテと言った所であろう。
「…相変わらず凄いセンスだねリーゼロッテ。少し羨ましいよ」
俺の苦笑いに、ニコッと嬉しそうに微笑むリーゼロッテ。
「とりあえず、リーゼロッテの上げてくれた商品の中で、学院に合いそうな物から。わら半紙に鉛筆。それに算盤。他にも一杯リストを上げてくれているけど、多くは手を付けられないから、まずはこの辺からでいいと思う」
俺の口から発せられる、聞いた事の無い商品に、ステラ、ミーア、シノンが顔を見合わせて困惑している。
マルガとマルコは、『美味しい食べ物だったらいいね~』と言って、口をニヘラと開いていた。
エマに至っては、もう既に難しい話だったらしく、話の最初の方でコクコクと首を揺らして、半分寝ていたのに気がついたレリアが膝に抱き、その上でスヤスヤ眠ってしまっている。
そんな光景を見たリーゼロッテは楽しそうにクスっと笑うと、
「ではその3品を売り出す事で話を進めてよろしいでしょうか葵さん?」
「うん問題ないよ。話を続けてくれるリーゼロッテ?」
俺の言葉に頷くリーゼロッテは、話を続ける。
「まずは…どの商品も、売り出されていない商品です。なので、仕入れる事は出来ませんので、独自に開発出来る、施設や人員、資金の援助を得なければなりません」
「と、なると…やっぱりどこかの商組合に入って、資金を融資して貰った方が良さそうだね」
「私もそう思いますわ葵さん。確かに、元手の掛からない、情報を売る事も考えられますが…売る相手が色々な事情で限られてしまいます。それに、私達も利益を上げるには、商組合への入会は必須だと考えます」
俺とリーゼロッテが頷いていると、マルガは可愛い小首を傾げながら
「ご主人様…商組合と言うのは、具体的にどの様なものなのですか?」
「オイラも知りたい!商組合は具体的にどんな事をしているの?」
マルガとマルコが、ねえねえとせがむ様に聞いてくる。
「商組合の事であれば、私がご説明しましょうか?」
「そうだね。あのヒュアキントスは大手の商組合、ド・ヴィルバン商組合の、統括理事の息子みたいだし。そのヒュアキントスに仕えていたステラ達なら、商組合の事も詳しそうだし」
「解りました葵様。では説明させて頂きます」
そう言って、説明をしてくれるステラ。
この世界には、国に許可を得た、商組合が複数存在する。
それぞれの国で定める商取引法で決められていて、商取引許可を持つ者が会員になる事が許され、商組合に入会する事によって、荷馬車の台数の制限が無くなったり、店を多数持てたり出来るのだ。
商売を手広くするには商組合の入会が必須条件になってくる。
それと、他に重要な役割を果たしている。それは、資金の貸し出しだ。商組合員は商組合から、交渉で資金を貸し出して貰えるのだ。
商組合員は商組合にお金を預けている。それは大金を持ち歩くのが危険だからだ。
商組合員になると、銀行のキャッシュカードと、ネームプレートが融合した様な魔法で出来た産物、商組合会員証が発行される。
この商組合会員証を持っていると、同じ商組合であれば、どこの国や場所の商組合だろうと、お金を引き出す事が出来る。
魔法によって作られている会員証は、ネームプレートの財産管理と同じ様に、お金の出し入れが全ての商組合の支店に書き換えられる。複製も作れない、ネームプレート級のとんでもアイテムなのだ。
つまり…商組合は簡単に言うと、地球で言う所の銀行に近いものなのだ。
大きな商組合になると、大貴族や、大商家、王族、果ては国自体にお金を貸していたりするので、大変力を持っていたりする。
あのヒュアキントスが強大な権力を行使出来たのも、父親が大手商組合、ド・ヴィルバン商組合の、統括理事をしていたから。
全ての権力者と、商人に深く関わっている商組合は、この世界の経済の根幹部分を支えている。
しかし、商組合にも色々あって、大小様々な商組合があり、潰れてしまったり、合併や吸収されてしまう商組合も有るのは事実だ。
潰れてしまったりすると商組合に預けていたお金は帰ってこない。
地球では、例え潰れてしまっても、限度額はあるが預金が戻って来たりするが、この世界では、それは保証されていない。潰れてしまったら、泣き寝入りになるのだ。
なので、大手商組合や、力のある商組合に人気が集まるのだが、そう言う商組合は、厳しい審査を受け、多額の保証金を商組合に入れないと入れない。
しかも、商組合は1つしか入会を許さないと言う法律もあって、商組合選びは難しい。
小さい商組合等は、審査を緩くして、沢山の商売人を集めている所もあるが、そう言う商組合に入る様な商人は儲けが低く、余程数を集めなければならないので、顧客の取り合いが激しく、競争の末、潰れてしまう商組合が多かったりする。
力の有る商人や貴族、商家や王族は、全て大手の商組合や、力のある商組合に入会しているので、小さな少組合は、小さな商売をしている商人のみを会員にしている所が多いのだ。
当然、小さな商組合では、多額なお金は借りれない。資金力の差もあるが、貸し出す相手の信用性も低いので、貸せるお金も少ないのが現状。
小さな商組合は、信用度も低いので、その商組合に入会しているからと言って、信用してくれはしない。この様な事もあって、商組合選びは商人にとって、かなり大切なのだ。
ステラの説明に、なるほど~と頷くマルガにマルコ。因みにエマは既に夢心地です。はい。
「…とりあえずは、商品を開発するのに色々と助力が欲しいし、商組合選びもある事だから…ルチアやギルゴマさんに相談してみよう。ギルゴマさんはもう、ルチアの専任商人に俺がなったのを知っているだろうけど、きちんと俺お礼を言いたいしさ」
俺の言葉に頷く一同。
「ではこの件は、ヴァレンティーノ宮殿で開かれる晩餐会後に話をしてみませんか葵さん?」
「晩餐会後?前じゃダメなの?」
「どう言う人物か聞かずに会えば、初めは先入観なく、その人物を感じる事が出来ます。その後に、ルチアさんやギルゴマさんにその人の事を聞けば、違いも良く解る事だと思いますわ。それも勉強だと私は思っています」
そう言って、にこやかに微笑むリーゼロッテに、俺は苦笑いをしながら
「相変わらず抜け目がないね。リーゼロッテが傍に居てくれて嬉しいよ」
「葵さんにそう言って貰う事が、何よりも嬉しいですわ」
「…でも、無理しちゃダメだからねリーゼロッテ。解ってるよね?」
「はい…解ってますわ葵さん」
そう言って嬉しそうに微笑む可愛いリーゼロッテ。
「じゃ~残りは…この宿舎の事だね。この宿舎は大きいし…とりあえずは、レリアとステラ、ミーア、シノンの4人で、清掃や手入れをしてくれる?無理しない範囲でやってくれればいいからさ。マルガとリーゼロッテ、マルコは俺と一緒に行商や冒険に行く事になるから、この宿舎の事は4人に任せるよ」
俺の言葉を聞いたステラが俺に向き直ると、
「葵様。宿舎の管理は解りましたが…私達には他にも出来る事が有ります。他の事も一級奴隷として、お手伝いをしたいのですが?」
「うん、今はその気持だけ貰っておくよ。ステラ達には、また別の事をして貰うから」
俺の言葉を聞いたステラは少し唇をかんだ様に見えた。しかし、それは一瞬で、すぐにいつもの表情に戻っていた。
「じゃ~ある程度の話は決まった事だし、解散しようか。それから…ヴァレンティーノ宮殿で開かれる晩餐会は全員出席にしといたから。またルチアの使いの人が、色々してくれるみたいだから覚えておいてね」
俺の言葉に頷いた一同は、それぞれ夕食まで自由に過すのだった。
夕食を食べ終わった俺達は、4つ有るうちの会議室の1つを、皆で寛げる部屋として使う事にして居た。水と火の魔法球がついた元会議室であった部屋は、夏でも涼しいし、皆は喜んで使っている。
その寛ぎの間でゆったりと過ごした、俺とマルガ、リーゼロッテの3人は、俺達の広い部屋に戻って来ていた。夜も更けてきた事だしそろそろ、湯浴みでもして、ゆっくりとベッドで、マルガとリーゼロッテを可愛がってあげたいのです!まあ…湯浴み場でも…勿論しますけど!我慢出来る訳ありません。
「マルガ、リーゼロッテ。そろそろ…湯浴み場に行かない?」
俺は若干嬉しさを我慢しながら言うと、少し予想と違う言葉が返って来た。
「私とリーゼロッテさんは準備をしてから、湯浴み場に向かいますので、ご主人様は先に入っていて貰えますか?」
少しソワソワしながら言うマルガの事を不思議に思いながらも、俺は言われるままに一足先に湯浴み場に向かう。
ひょっとしたら…何か準備をしているのかも!マルガとリーゼロッテの事だから…俺の為に…エッチッチーな準備を…
そんなエロい妄想をして、ニヘラと笑いながら湯船に浸かって居ると、誰かが俺達専用の湯浴み場に入ってきた。
俺はエッチッチーな準備をしたマルガとリーゼロッテが入ってくるのだと思って、湯浴み場の入り口の方に振り返り、そこに居る子達を見て、俺は固まってしまった。
なぜなら暖かいお湯の湯気に微かに包まれた、一糸纏わぬ姿で立っているステラ、ミーア、シノンの姿がそこにあったからだ。
「あれ!?何故ここにステラ、ミーア、シノンが居るの?ここは俺達専用の湯浴み場のはずだけど…あ!ひょっとして俺、女湯の方に間違えて入っちゃった!?」
「…いいえ、ここは葵様方専用の湯浴み場で、間違いは御座いません。私達がここに入って来たのです」
美少女の裸体を俺に見せつけるステラが、さも当然と言うその言葉に、俺は困惑をする。
「はえ!?自分たちの意志で、この湯浴み場に来たの?…そんなにこっちの湯浴み場に入りたいなら、言ってくれれば良かったのに…言ってくれれば、時間をずらして入ったよ?と…とりあえず、俺は上がるから、ゆっくりしていくといいよ」
俺はそう言い残して、湯船から上がり、体を洗うときに使っている布でパオーンちゃんを隠して湯浴み場を後にしようとすると、ミーアとシノンに両腕を掴まれ止められる。
「え?どうしたのミーアにシノン。何故俺を止めるの?それに君達は…裸だし、俺に見られたら恥ずかしいでしょ?」
俺の言葉を聞いて、顔を赤くしながらも首を横に振り、俺の腕を離そうとしないミーアとシノン。
「私達は、葵様の一級奴隷です。今夜は私達が湯浴み場で葵様にご奉仕させて頂きます。これは、マルガ様やリーゼロッテ様の許可も得ました」
俺はその言葉を聞いて、部屋でソワソワしていたマルガのことを思い出した。
そうか…この事を知っていて、黙っていたんだ。マルガとリーゼロッテは。
でもおかしい…マルガもリーゼロッテも、このような事を簡単に快諾する様には感じないけど…
俺はそこに、マルガとリーゼロッテの何らかの意図が有ると思い始めていた。
「…俺は君達に、夜の奉仕や湯浴み場での奉仕なんか、命令してないけど?」
俺は少しきつい表情をステラに向けると、それを見たミーアとシノンは少し体を強張らせていたが、ステラは何くわぬ顔で俺を見返すと、
「はい、ご命令は受けては居ませんが、夜のご奉仕や湯浴み場でのご奉仕は、ご命令など受けずとも、一級奴隷なら進んで行わなければならない事。つまり当たり前の事なのです葵様」
そう言って、俺に近づき、俺の手を引いて、湯浴み場の床に敷いた柔らかい布の上に俺を座らせる、ステラ、ミーア、シノン。
「私達は葵様の一級奴隷。この宿舎の清掃だけしているのであれば、二級奴隷や三級奴隷にも出来る事。私達は一級奴隷なのです。葵様に私達の価値を知って貰いたいのです」
「だからこんな真似してるって言うの?ミーアとシノンもそれでいいの?」
俺が両腕に抱きついて離さない、真っ裸で俺に乙女の柔肌を感じさせているミーアとシノンに告げると、顔を赤くしながらも、コクコクと頷くミーアにシノン。
「その2人も私の話を納得しています。そして、私達も、一級奴隷としてこれまで生きてきた誇りも有ります。それを葵様に…認めて貰います」
「そんな誇りなんかの為に…自らの身体を差し出すと言うの?もっと、自分の体は大切にした方が良いと思うけど?」
「私達は…そうやって生きてきたのです…それを…今更変える事など…出来ません…」
「…俺も男だよ?君達みたいな美少女にこんな事されて…我慢出来ないかも知れないよ?」
「構いません…それが私達が…望んだ事なのですから…」
恥ずかしそうに顔を赤くして言うミーアの可愛さに、思わずドキッとしてしまう。
「そうです。ではご奉仕させて頂きますね葵様…」
ステラの言葉を合図に、一糸纏わぬ美少女達は、その手に石鹸を泡立てていく。それで俺の体の隅々まで洗っていくステラ、ミーア、シノン。その動きの無駄の無さと言ったら…
まさに完璧な連携で、俺をマッサージしながら洗っていく。その気持ち良さに、眠たくなってくる位だ。
当然、美少女にそんな事をされている事もあって、俺のモノはムクムクと元気になっていた。それを見たミーアとシノンは若干顔を赤らめながら、俺のモノを綺麗に優しく、その柔らかい手で洗っていってくれる。
その優しい刺激に、俺のモノは快楽に浸りたくてピクピクと脈打っていた。
「私達のご奉仕はどうですか?気持ち良いですか?」
懸命に体を洗ってくれるステラの言葉に、俺は何かが引っかかって、俺の元気だったモノはシュンといつも通りのパオーンちゃんに戻ってしまった。
それを見たステラ、ミーア、シノンの顔が困惑に染まる。
「葵様、私達のご奉仕は気持よくなかったのでしょうか?」
恐る恐ると言った感じでシノンが俺に言葉をかける。
「いや気持よかったよ…」
「では何故…」
ステラが戸惑いの表情で俺に言う。
「君達がしている奉仕は、君達がヒュアキントスにしていた奉仕だろ?それを考えたら…なんかつまらなくなってさ」
その言葉を聞いたステラ、ミーア、シノンの3人の顔が蒼白になる。
「…ほかの男に調教された私達では…永遠に…葵様にご奉仕で喜んで頂ける事は出来ないと言う事なのですか?」
ステラが先程の自信をなくしたかの様な、力のない声で俺に語りかける。
その表情に、俺は眠っていた支配欲が沸々と湧いてくるのを感じていた。
「ううん。そんな事は無いよ。…俺が今回だけ…調教しなおしてあげる…もう…今夜は許して上げないから覚悟してね」
そう言いながら、右側から俺を洗っていたミーアの顎を掴み、顔を引き寄せミーアの唇に吸い付く。
ミーアの口を舌で抉じ開け、ミーアの口の中を味わい、舌を絡みつかせる。
ミーアは体をピクっと反応させながらも、俺の体に抱きついて、必死に俺の舌に応え様と舌を絡みつかせてくる。
そんな可愛いミーアを味わいながら、俺は違和感を感じていた。俺はミーアから口を離し
「ミーア…ひょっとして…君はキスするの…初めてなの?」
「…はい。私は今初めて男の人とキスをしました…」
そう言って顔を赤らめながら、瞳をトロンとさせているミーア。
俺はヒュアキントスにきっちり調教されていると思っていたので、少し戸惑っていると、オドオドしながらシノンが俺に告げる
「ヒュアキントス様は…私達の体に口をつける事はありませんでした。何時も私達が奉仕をするのみでしたので…」
その言葉を聞いて、ヒュアキントスの事を想像してみた。
たしかにやりそうだ…アイツは一方的に奉仕させるだけで、この子達を本当に可愛がった事など無いのであろう。なんて可哀想な…
「そうなんだ、じゃ~3人はキスするのも初めてだったんだね」
俺の言葉に頷く3人。その表情を見た俺は、ゾクゾクと性欲が体を支配してきているのを感じていた。
「そうなんだ…それは嬉しい誤算かな?じゃ~シノンの初めても貰っちゃうからね」
俺はそう言うと、シノンの顎を掴み、ミーアと同じ様に、その可愛い唇に吸い付く。
シノンの口を抉じ開け、その中に舌を滑り込ませる。その先で発見した、甘くて柔らかいシノンの舌を、蹂躙する様に味わっていく。
シノンも同様に、俺に左側から抱きつき、必死にオレの舌に絡みつかせている。シノンの舌を十分に堪能して顔を離すと、ミーアと同じ様に、顔を赤くさせて瞳をトロンとさせているシノン。
「どうだったシノン初めてのキスは?」
「はい…気持良くて…なんだか…体が熱くて…フワフワします…」
「そう良かった…嬉しいよ。ミーアにシノン…またキスしていい?」
俺の言葉に、恥ずかしそうに頷くミーアとシノン。俺はそんな可愛い2人に代わる代わるキスをしていく。
ミーアの柔らかく甘い舌を味わっては、シノンの舌を味わい、俺の唾液を飲ませる。コクコクと喉を鳴らして俺の唾液を飲み込むミーアとシノンに、俺の支配欲が掻き立てられる。
「じゃ~3人でキスしようか」
俺はミーアとシノンの顎を掴み、俺の顔の前まで持ってこさせると、その可愛い口を開かせ、舌を出させる。その光景に性欲が止まらなくなり、俺とミーアとシノンは3人で抱き合ってキスを始める。
その余りの気持ち良さに、俺のモノはすっかり元気になっていた。
それを感じたミーアとシノンが嬉しそうな表情を浮かべる。
「3人でのキスはどうだったミーアにシノン?」
「はい…とても気持ち良かったです…」
「私もキスがこの様に気持ちの良いものだとは…思いもよりませんでした」
恥ずかしそうに顔を赤らめているミーアとシノン。
「じゃ~もっと気持ち良く…調教してあげる…」
俺は右手でミーアを抱きしめ、左手でシノンを抱きしめると、まずはミーアの胸に口を就ける。
「っんあん…」
短い声を上げるミーア。俺はミーアの胸に舌を這わせて味わう。マルガと同い年とは思えない位に発達した胸を弄びながら、ミーアの可愛い乳首を舌で転がす様に丹念にいたぶると、右側から俺にギュっと抱きつきながら、その気持ち良さに体を捩れさせていた。
その反応を十分に堪能した俺は、シノンの豊満な胸にむしゃぶりつく。
「ああん…っん」
シノンも短く可愛い声を上げながら、俺の愛撫に身を悶えさせている。リーゼロッテより僅かに大きいその豊満な胸を味わっていると、左側からギュッ俺に抱きつくシノン。
少し肉付きの良い柔らかい乙女の肌が、俺を包み、性欲がどんどん高まっていく。
そんな俺達3人の艶かしく愛し合っている姿を見ていたステラは、戸惑いながらも、激しく瞳を揺らしていた。
「どうしたのステラ?俺に奉仕してくれるんじゃないの?」
「はい…ご奉仕致します葵様」
「じゃ…ステラは正面から…おいで…」
俺の言葉を聞いたステラは、顔を若干赤らめながら、俺の正面から抱きつく。
そんなステラの顎を掴み、当然の様にその口を抉じ開け、ステラの口の中を味わう。
普段は良識を持ち、しっかりとしたイメージのあるステラではあるが、始めてのキスはぎこちなく、俺に調教欲を掻き立てさせる。
ステラにキスを教えこむように、丹念にステラの口の中を舌で味わい蹂躙していく。俺の唾液を流し込むと、ミーアとステラ同様に、喉を鳴らして飲み込んでいくステラは、その瞳をトロンとさせて、どことなく気持ち良さげであった。
「ステラ…始めてのキスは…どうだった?」
「はい…き…気持良かったです」
「そか…じゃもっと気持ちよくなろうね」
俺はステラの胸に吸い付くと、俺をギュッ抱きしめる両手に力が入る。
始めて口で愛撫されているステラは、ミーアやシノン同様に、身を捩れさせてその快楽に必死に抗おうとしている様だった。
「3人とも可愛いよ。もっと気持の良い事を仕込んであげるから…お尻を俺の顔の前につき出して、四つん這いになるんだ」
その言葉を聞いたステラ、ミーア、シノンの顔は一層赤くなる。主人である俺の命令に、顔を見合わせて恥ずかしがっていた3人は、言われるままに俺にお尻を向ける。そして俺は、その光景に、至高の喜びを感じる。
目の前には、全ての恥ずかしい所を、俺に見せている、美少女たちの可愛いお尻が3つ並んでいるのだ。膣口は恥ずかしさからか、パクパクと口を開けたり閉じたりしており、恥ずかしい所を全て見られて興奮しているのか、3人の膣からは蜜の様に愛液が滴っている。
俺は我慢できなくなり、たまらずにミーアの秘所に貪りつく。
「あはあんん!!!」
声高に甘い吐息を上げるミーア。俺はミーアの膣を舐め、クリトリスを舌で刺激してあげると、ワーキャット独特の細い尻尾を軽く痙攣させながら、その快楽に身を任せるミーアの膣口から、どんどん愛液が滴ってくる。そして、ミーアのおしりの穴に舌を伸ばした時に、ミーアが声を上げる
「葵様!その様な所…幾ら…葵様の物になって、全てを綺麗にしたといっても…そこは…」
俺はミーアの言葉に少し違和感を覚え、ミーアの秘所をじっくりと見ると、膣口から膣内にかけて、赤くすれた様に、微かに腫れていた。
ふと、シノンやステラの秘所を見ると、ミーアと同じ様に、少し赤く腫れている。
俺はこの子達が、俺の為にここまでしてくれていた事に感動する。
『この子達…俺の物になった時から…ずっと丹念に、自分の秘所を隅々まで洗っていたんだ。それこそ膣の奥の奥、子宮まで綺麗に洗い流す勢いで、秘所を何度も何度も洗ったのだろう。何度も洗って、洗いすぎて…少し赤く腫れちゃってるんだ…それは一重に俺に満足の行く奉仕をする為…なんか…可愛いな…』
俺は秘所を赤く腫らしている3人の気持が堪らなく嬉しくなって、その赤く腫らしている膣を、優しく癒す様に愛撫していく。
右手でミーアの洗いすぎた秘所を優しく愛撫して、左手でシノンの清潔にしすぎた、赤くなっている膣を愛撫してあげ、口と舌で、ステラの俺に満足して貰う為に頑張って何度も洗って赤く晴らしている膣を癒す様に舌で味わっていく。
俺に可愛いお尻を向けてワンワンスタイルで身を悶えさせ、初めて感じているであろう、口での愛撫を、抵抗なく受け入れていた。
「葵様!私…気持ち良いです!こんなの始めてです~!!」
引っ込み思案のミーアが、我を忘れたかの様に、甘い吐息混じりの声を上げる。
「私もです葵様!葵様の指使いが優しくて…気持良くて…なんだか…心が暖かくなります~」
そう言いながら甘い吐息を吐くシノンは、ワーラビットの特徴である、白くて丸い短い尻尾を、ピクピク動かしている。
「ステラも…気持ち良い?それとも俺の口と舌の愛撫じゃ不満かな?」
「いえ!その様な事はありません!葵様に愛撫して貰って…とても…気持が良いです…」
可愛い腰をくねらせながら、俺の愛撫に身を悶えさせているステラは、その膣口から湧き水の様に愛液を滴らせていた。
俺はそんなステラ、ミーア、シノンが可愛くなり、愛撫するのにも力が入る。
3人のクリトリスをギュッと刺激していくと、ステラ、ミーア、シノンの体はピクピクと痙攣を始める。
俺はそれを感じて、より一層愛撫を激しくすると、3人は同時に甘く、高い声を上げる。
「「「うはあああああああああんん!!!!」」」
声を揃えて、体を大きく仰け反らせたステラ、ミーア、シノンは、絶頂を迎える。
恐らく今迄、絶頂など感じた事は無かったのであろう。その体を大きく揺らしながら、大きく息をして、絶頂の余韻に浸っているステラ、ミーア、シノン。
「どうだったステラ、ミーア、シノン?初めて感じた…絶頂の気分は?」
俺はステラ、ミーア、シノンの可愛いおしりにキスをしながら言うと、かろうじて声の出せたミーアが俺の問に答える
「こんなに…気持ちの良い事だとは…お…思ってもみませんでした…有難う…御座います…葵様」
肩で息をしながら言うミーアの言葉に、頷いているステラとシノン。
「そうなんだ。それは嬉しいね。じゃ~もっとその体に仕込んであげる…」
俺はそう言うと、ぐいっとミーアの腰を掴みあげ、俺のモノを一気に奥まで挿入する。
「にゃはああああああん!!!」
ネコの様な甘い声をあげるミーア。先程の絶頂の余韻もあってか、膣は愛液でヌルヌルで、その可愛い膣をキュンキュンと締め付けて、俺のモノを迎え入れて刺激する。
俺は強引にミーアの顔をこちらに向けさせ、キスをしながら、バックからミーアの可愛いお尻に腰を叩きつけていく。
「どうミーア気持ち良い?」
「はい!葵様のモノはとても気持ち良いです!…こんなの…初めてです!」
快楽にまみれたその瞳をトロンとさせながら、必死に俺に舌を絡ませる、いじらしいミーア。
そんな可愛いミーアに俺はどんどん性欲が高まり、パンパンと乾いた心地の良い音が湯浴み場に響き渡る。
「ミーア。次はイク時はね…イクってきちんと言うんだよ?それと…イカセて欲しかったら…俺におねだりするんだ…いいね?」
俺の言葉を聞いたミーアは、顔を更に真赤にさせながら、俺のモノでの快楽と、口と両手で愛撫されている刺激も相まって、早くも体を痙攣させ始める。
「葵様!私…また来ちゃいます~!私を…ミーアをイカせて下さい!お願いします!」
喉の奥から絞り出したかの様な猫なで声に、俺は激しくミーアを犯していく。
「葵様イキます!イカせて頂いきます!…うん…はああああにゃああんんん!!」
再度大きく体を仰け反らせたミーアは、大きな声を上げて絶頂を迎える。その絶頂の余波でキュンキュンと膣を締め付けてくる気持ち良さで、俺も絶頂を迎え、ミーアの子宮の奥の奥に、染み込ませて覚えこませる様に、精を注ぎ込む。
前のめりにピクピクと痙攣して、余韻に浸っているミーアの膣からモノを引き抜くと、ヌロロロと俺の精子とミーアの愛液がいやらしく糸を引いていた。
ミーアの恍惚の表情に満足した俺は、シノンを仰向けにさせ、その上に覆いかぶさる。
「シノンも調教しなおしてあげる。今日の事が忘れられなくなる様に…」
俺はそう言うとシノンの豊満な体を抱きしめながら、一気にシノンの膣に挿入する。
「うはああああんん!!!!」
ミーア同様に甘い声をあげるシノン。ウサギちゃんの様な豊満な体を、俺に味合わせる様にギュッと抱きしめるシノンを、どんどん犯していく。
シノンの豊満な胸に顔を埋め、その先に申し訳なさそうに付いているピンク色の乳首をカリッと少し噛むと、ピクっと身体を悶えさせて、愛液を溢れさすシノン。
シノンの口にキスをしながら、激しく腰を振って、乳首と胸を愛撫していくと、ミーアとの情事を見ていて我慢出来無くなって居たのか、シノンの身体も小刻みに震え出す。
「シノンもイク時はちゃんと言うんだよ?可愛くおねだり出来たら…一杯イカせてあげる」
その言葉を聞いたシノンはその瞳に喜びの表情を浮かべる。
大人しめのミーアに似た、少し人に頼りがちな、保護欲を掻き立てられるシノンに我慢できなくなり、激しく愛撫すると、シノンも快楽の頂に近づいて居た。
「葵様!私もいっちゃいます~!シノンも…シノンも葵様ので…一杯イカせて欲しいです~!」
その余りにも保護欲を掻き立てられるおねだりに、俺は更に激しく腰を振る。
そして、豊満なシノンの乳首をカリッと噛んだ時だった。シノンは身体を大きく仰け反らせながら、甘い吐息混じりの大きな声をあげる。
「葵様!シノンはイッちゃいます~シノン…シノンは…イッちゃいます~!!…あんんはんんんあああ!!」
ギュッ俺に抱きついたシノンは、快楽の絶頂を迎え、その波に全てを委ねていた。
シノンが余りにも膣をキュンキュン締め付けるので、俺も我慢できずに、シノンの体に記憶させる様に、奥に精を注ぎ込む。
「シノン可愛かったよ…」
そう言って優しくキスをすると、嬉しそうに涙目で微笑んでいるシノン。
俺はシノンの膣からモノを引き抜く。ミーアの愛液と、シノンの愛液、そして俺の精子が混じって、いやらしく糸を引いているモノを、ステラの目の前に持っていく。
それを見たステラは、瞳をトロンとさせて、俺のモノを口に含み、味わい綺麗にしていく。
「ステラ…俺の精子は美味しい?」
「はい…葵様の精子は…とても美味しいです…」
「じゃ…ステラにも味あわせてあげる」
俺はステラを強引に引き寄せると、上に乗せて、下から一気に突き上げる。
「クウウウウウん!!!」
まるで狼の様な甘い声をあげるステラ。ワーウルフで有る彼女の象徴でも有る、頭の上についた耳と、銀色の毛並みの良い尻尾を、激しく振っている。
愛撫されながらの挿入が余程気持が良いのか、自ら腰を振り、俺のモノを可愛い膣で味わっている、可愛いステラ
「ステラ…そんなに腰を振っちゃって…いつもとは随分と違うね?」
俺の言葉に顔を真赤にしているステラの耳は、申し訳なさそうにフニャっとなっていた。
そんなっ可愛いステラを抱き寄せ、抱き合いながら、騎乗位でステラを犯していく。
ミーアとシノンとの情事をみて、余程焦らされていたのか、その快楽に染まるステラがとても可愛く見えた。胸やクリトリスを愛撫して、激しく腰を振り、口に吸い付きステラの上の口と下の口を同時に犯していくと、ステラも小刻みに震えだした。
「ステラ…解ってると思うけど…イク時はきちんと言う事…そして…おねだりしないとイカせて上げないよ?」
「ですが…主人様におねだりなど…」
快楽に身を委ねながらも、あくまでも主従関係にこだわるステラに少しお仕置きをする。
俺は腰を振るのを止め、ステラの体を触るのを止める。それに寂しそうな、切ない表情をするステラは、腰をモジモジとさせて、俺のモノに犯されたがっていた。
「ステラ…可愛くおねだり出来たら…すぐに可愛がってあげるけど…どうする?」
俺の言葉を聞いて、より一層モジモジと腰を動かしているステラは、その瞳をトロンとさせながら俺に抱きつく。
「葵様…どうかその立派なモノで…私を最後まで犯してイカせて下さい。お願いします…」
俺に抱きつき耳元で俺にだけ聞こえる様に言ったステラの顔は、火がつきそうな位に真っ赤になっていた。
「そんなに可愛くおねだりするなら…一杯イカせてあげる!」」
俺は再度激しくステラを下から突き上げる。沢山焦らされたステラは、その快楽にもう何も考えられないと言った表情で、俺に抱きつき、激しいキスをしてくる。
ステラの甘くて柔らかい舌を堪能しながら下から激しく突き上げると、我慢の限界に達したステラの体は大きく仰け反る。
「葵様イカせて頂きます!葵様のモノでイキます!葵様…葵様ー!!!!!」
そう叫びながら絶頂を迎えたステラを抱き寄せ、口に吸い付きながら、俺も絶頂を迎える。
ステラの子宮に直接精を注ぎ込み、キスをしながら俺の唾液をステラに飲ませる。
上の口と下の口から、俺に注ぎ込まれているステラは、恍惚の表情で俺の上でクテッなって、絶頂の余韻に浸っていた。
俺はゆっくりとステラを上から降ろして、ミーアとシノンの横に寝かせる。
「3人共ゆっくりとこの湯浴み場を使うといいよ。俺は少し湯に浸かってから部屋に戻るから。…余りそこで寝てると、夏とは言え風邪を引いちゃうから気を付けてね」
俺の言葉に、かすかに頷くステラ、ミーア、シノン。
俺は湯に浸かって汗を流し、そのまま着替えて部屋に戻る事にした。
俺はこの時にステラ、ミーア、シノンを犯した事で、3人のこれからを大きく左右する事になるとは、この時はまだ解っていなかった。
季節は夏なのに、ひんやりと冷たさを感じる。
その涼しさと、両腕に感じる乙女の柔肌の暖かさが、なんとも言えない心地良さを俺に与えてくれていて、何時まででも寝ていられる様な、錯覚に囚われてしまいそうになる。
そう、ここは俺達の新しい新居、フィンラルディア王国が、世界に誇る学び舎、伝統と由緒正しき学院、聖グリモワール学院の中にある、割と大きな宿舎。
水と火の魔法球が取り付けられた部屋は、すこぶる居心地が良く、常にエアコンを掛けている状態なので、汗一つかかずに熟睡出来る程だ。
ふと広い部屋の窓に目を向けると、夏の日差しが目に眩しい。
この宿舎の窓は、羊皮紙張りの窓の外側に、この世界では割りと高額なガラスの窓が付いている。
羊皮紙張りの窓は、日本で言うと障子位の明るさだが、ガラスは割りと透明度が高く、夏の眩しい日差しが、これでもかと射しこんでいた。
俺は両側に眠る、艶かしい寝衣に身を包んだ女神達にキスをする。
可愛い口を抉じ開けられ、舌を滑りこまされ、味合われているのに気がついた女神達は、最高の微笑みを俺に向けながら、俺の瞳に自分の姿を写す。
「ご主人様…おはようございます…」
「葵さん…おはようですわ…」
「ク~?クク?」
若干一名?、俺には何を言っているか解らなかったが、きっと挨拶をしてくれていると納得した。
「おはよう、マルガにリーゼロッテ。今日も良い天気だよ」
俺の言葉に、窓を見てニコッと微笑むマルガとリーゼロッテ。2人に微笑んでいる俺の頬を、ペロッと舐める、白銀キツネの子供、甘えん坊のルナ。
「ルナもおはよう」
ルナ撫でると、どこか気持ち良さ気だった。
そんな俺を見ていたマルガとリーゼロッテは、俺に抱きつき、その柔らかい乙女の柔肌を感じさせながら、朝の生理現象で大きくなっている、俺のモノに優しく手を伸ばす。
「ご主人様…ご奉仕させていただきますね…」
「葵さんは…ゆっくりしていて下さい…」
リーゼロッテにゆっくりとベッドに寝かされた俺は、リーゼロッテにキスをされる。
リーゼロッテの甘く柔らかい舌が、俺の口の中を味わっている。俺もリーゼロッテを味わい舌を絡める。マルガは、俺のモノを口の中にふくみ、柔らかい舌とちっちゃな口で、俺のモノを愛撫していく。
「気持ち良いよ2人共…」
俺はリーゼロッテの豊満な胸を鷲掴みにしながら、マルガの頭に手を添えて、マルガの口に向かって腰を軽く振る。
リーゼロッテの甘いキスを味わいながら、マルガの口と舌をモノで味わう。
その幸福感から、俺は瞬く間に絶頂を迎え、マルガの可愛い口の中に、大量の精を注ぎ込む。
全ての精を、俺のモノから吸い出したマルガは、リーゼロッテに抱きつくと、そのままリーゼロッテにキスをする。
マルガとリーゼロッテはキスをしながら、口移しに俺の精を、何度も渡し合って、俺の精を味わう。
そして十分に俺の精を味わった、マルガとリーゼロッテは、コクコクと喉を鳴らして、精を飲み込み、全部飲みましたの確認を俺にさせる為、俺に口を開けていた。
「マルガ、リーゼロッテ。今日も気持ち良かったよ…」
代わる代わるマルガとリーゼロッテにキスをして、2人をギュッと抱きしめて、その余韻に浸っていた。
着替え終わって、会議室の一つを食堂にする事にした部屋に向かうと、そこには既に皆が座って朝食を食べていた。
「皆おはよう~」
皆と挨拶を交わすと、ミーアが俺とマルガ、リーゼロッテの分の朝食を持ってきてくれる。
その料理はなかなかで、生徒達が食べている物と、全く同じ物らしい。
「じゃ~食べようか」
「ハイ!ご主人様!いただきます!」
マルガは尻尾をブンブンと振り回しながら、朝食に襲いかかっている。
その足元で、ミーアに入れて貰った朝食を、木の皿でマルガの様にアグアグ食べているルナ。
そんな2人?の幸せそうな光景を見て、俺とミーアは微笑み合っている。
「そう言えば葵さん。今日は皆に必要な物を、買いに行かれるんでしたよね?」
「うん。朝刻中は買い物して、昼食をとってゆっくりしたら、一度皆で、今後の方針を決めよう。人も増えたし、この宿舎の手入れもあるしね。決めたい事は山積みだし」
リーゼロッテは俺の言葉に頷き、食事を食べている。
「でも、この食事さ、結構な材料を使って作っているのに、価格はそこら辺の普通の食堂並って、かなりお得だよね。ステラ、ミーア、シノンが交渉してくれたお陰かな?」
俺の言葉に、弱々しく右手を上げるミーアは
「あ…あの葵様、その交渉が上手く行ったのは、この学園の事情もあったのです」
「事情?どんな事情なの?」
俺が首を傾げながら聞くと、ステラが一歩前に出て
「この聖グリモワール学院に通われている生徒様方、特待生又は、厳しい試験を受けて入った方以外は、その殆どが、どこかの国の王族や貴族、商家等の名家のご出身の方々ばかりで御座います。ですので、その方々の口に入れる物に関して、失礼の無い様にしているらしいのです。ですから上等な物を作っていると。それに作る量も、常に多く余る様に作っているみたいなのです」
「常に多く余る様に?…何か…勿体無いね…」
俺の言葉に、朝食を頬張っているマルガがコクコクと頷く。それを見たミーアは、少し恥ずかしそうに
「な…なんでも、料理が余る事は問題無いですけど、足らないと大きな失礼に当たるらしくて…」
「それはそうでしょうね。名家の人達の御機嫌を損ねる訳には、いかないでしょうから」
リーゼロッテの言葉に頷くミーア
「そうです。ですから大量に余っている物を、安く仕入れたと、言った所です」
ステラの言葉に、なるほど~と一同が頷いている。
「…多額の学費を払っている人達の多い、聖グリモワール学院らしいちゃらしいか。名家さん達は凄いね」
苦笑いしている俺を見て、皆がアハハと笑う。
朝食も食べ終わり、食後の紅茶を飲みながら、皆の予定を立てていく。
「じゃ~皆の予定を聞いて、買い物に行こうか。朝刻中、何か用事のある人いる?」
俺の言葉に、リーゼロッテが手をあげる。
「私はここ最近の取引の整理がしたいですわ葵さん。それと、昼刻の会議で方向性を決めるのであるのなら、それについて幾つかシミュレーションしたい事もあります。その資料も用意したいのですが」
「しみゅれ~しょんってどんな食べ物なの?エマ解らない~。マルガお姉ちゃん知ってる~?」
「私も知らないんですよエマちゃん。リーゼロッテさん、しみゅれ~しょんと言うのは、どんな蜂蜜パンなのですか?」
エマとマルガのねえねえ攻撃を、優しい微笑みでサラリと躱しているリーゼロッテ。
エマが食べ物だと勘違いしているのは、良しとしよう!
マルガちゃん…蜂蜜パンになっちゃったんだね!最近食べてなかったもんね!本当に蜂蜜パン大好きなんだね!今日は一杯食べさせてあげるから待っててね!
「リーゼロッテはしたいようにして。その方が俺も助かるし。他に用事のある人はいない?」
俺の言葉に、皆が首を横に振る。その中にルナまで首を振っているのに、プッと吹いてしまった。
「それじゃ~俺が決めちゃうね。エマとレリアさん達は、マルガとマルコと一緒に買い物で。ステラ、ミーア、シノンは俺と一緒に買物ね。マルガにお金を渡しておくよ」
俺はマルガに金貨を2枚渡す。それを受け取って目を丸くしているマルガとマルコ。
「エマとレリアさんの分だけじゃなくて、マルガとマルコも必要な物を買ってね」
「ハイ!ご主人様!それで、どんな物を買ったら良いのですか?」
「う~んとね、まずは日用品。それから衣料類一式ね。今、マルガやリーゼロッテの着ている様な、メイド服も2着ずつね。普段着も揃えてあげて」
俺の言葉に、ハイ!と右手を上げて、元気良く返事をするマルガ。
「後は、蜂蜜パンと果実ジュースも一杯食べて良いから、ゆっくり買い物してくるといいよ」
その言葉を聞いた、マルガにマルコ、エマは飛び上がって喜んでいた。
それを嬉しそうに見つめるレリアは俺に気がついて、嬉しそうに微笑む
「それから皆。買い物が終わったら、役所で住民登録も済ませて来てね。その手続費用も金貨2枚有れば、買い物しても十分に足りると思うから」
俺の言葉に頷く一同。
「じゃ~買い物に行こうか。リーゼロッテ、お留守番よろしくね。リーゼロッテも準備が出来たら、役所に住民登録しておいてね」
「はい葵さん。皆さんいってらっしゃい」
にこやかに微笑むリーゼロッテに見送られて、俺達は買い物をする為に、王都ラーゼンシュルトの町に繰り出した。
「いや~やっぱり、王都ラーゼンシュルトは大きな町だよね~」
王都ラーゼンシュルトの町に繰り出した、俺とステラ、ミーアとシノンの4人は、王都ラーゼンシュルトの、華やかで立派な街並みを眺めながら、歩いている。
「そうですね葵様。流石はフィンラルディア王国の王都と言った所でしょう」
若干後方から、お固い言葉が帰ってくる。
それに振り返ると、俺の僅か後方を、きちんと付いて来ている、ステラ、ミーア、シノン。
「…何故後ろを歩くのですか?」
「私達は、葵様の一級奴隷です。主人の前を歩くなど…出来ません…」
キリっとした感じで言うステラに、ミーアはどことなくモジモジしながら俺を見ていて、シノンはステラの腕の裾を少し掴みながら、俺を見ていた。
オオウ…ここでも、主従関係ですか。言われればその通りだけど、この状態で俺が喋ると、軽く独り言を言っている様に見えちゃわない?まあ…きちんと、返事をしてくれるだろうけどさ。
俺がわざわざこの3人と買い物に来たのは、親睦を深める為!
熱りが覚めたら、奴隷から解放してあげようと思っているけど、それまでは仲間なんだしさ。楽しく行きたいよね?なので…最終奥義発動なのです!
「そうか…主人の後ろをね…じゃ~ステラ、ミーア、シノン、命令です。俺の横を歩く事!解った?」
俺のその言葉を聞いた、ステラ、ミーア、シノンは、顔を見合わせて困惑していたが、奴隷にとって主人の『命令』は絶対。戸惑いながらも、俺の横に歩み寄るステラ、ミーア、シノン。
それに、満足した俺はステラ、ミーア、シノンに微笑みかけると、どことなく恥ずかしそうにしている3人。
そんな感じで、日常の世間話をしながら歩いて行くと、初めの目的地である、衣料店に到着した。
「俺は外で待ってるから、ゆっくりと選んで買ってくるといいよ。お金は渡してあるやつを使えば足りると思うから」
「はい、かしこまりました葵様」
「手鏡や櫛、後欲しい物があったら、好きなの買ってくればいいから。因みにこれも『命令』なのでよろしく」
俺のその言葉と微笑みを見て、ミーアとシノンが嬉しそうに顔を見合せている。
この3人は、王宮で奴隷の所有権を引き継いだので、何も荷物を持っていなかった。
当然、彼女達の持っていた荷物が、ヒュアキントスから届けられるはずもなく、着の身着のまま俺の物になってしまったから、何も持っていないのだ。
「じゃ~いってらっしゃい。それと、服はメイド服に着替えてきてね」
そう言って軽く手を振ると、嬉しそうにしているミーアとシノンに、俺に礼を言うステラ。
そんな3人は、衣料店の中に入っていった。その後姿を見つめながら、軽く溜め息を吐く俺。
『本当に良く教育されてるよね。熱りが覚めるまでと言っても、最低1年位は期間がいるだろうし…ヒュアキントスの色んな取引現場に一緒にいたのなら、どれだけ期間が経とうとも、俺の手から離れた瞬間に、消される事も考えられる。ある意味、腹心的な娘達だったと思うし。そう考えれば、奴隷から解放するにしても、俺の傍、つまり、最低でも俺の元で働いて貰った方が安全な気がする。そう考えると…今後の事を考えて、もっと親睦を深めておいた方が良いか…』
俺はそんな事を考えながら、タバコを吹かしていた。
女の子の買い物は時間がかかる。俺は日陰に腰を降ろし、晴れ渡る夏空をボーッと眺めていた。
この国の夏は暑いが、日本程ではない。
コンクリートジャングルである日本の様な、ヒートアイランド現象の様なものが無いし、湿度が割りと低いからだろう。
この大都市、王都ラーゼンシュルトはレンガ造りの建物が殆どだが、電気もなく、文化レベルの低い都市は、人工排熱が無い。
なので、日陰に入ると、涼しい風を感じ、気持良くて眠ってしまいそうになる位だ。
そんな日陰で涼んでいると、ステラ、ミーア、シノンが帰って来た。その両手には大きな荷物鞄が重たそうに持たれている。俺に『命令』された通り、必要な物と、欲しい物を買ってきたのであろう。
「葵様、お待たせ致しました。ご命令通り、欲しい物と必要な物を買わせて頂きました。有難う御座います」
ステラが堅苦しく俺に頭を下げると、ミーアとシノンも両手に荷物を持ちながら、少しふらつき気味に頭をペコリと下げる。
「もうお礼はいいから、その両手に持っている、荷物鞄を貸して。俺のアイテムバッグに入れるから」
そう言って、ステラ、ミーア、シノンの荷物鞄を取ろうとすると、ステラが俺の前に立ち
「一級奴隷である私達の鞄を、主人である葵様に持たせるなど、恐れ多くて出来かねます。私達の荷物は、私達で運びます」
さも当然の様に言うステラの言葉に、ミーア、シノンも頷いている。
「…いいよ。とりあえず、その荷物鞄を貸して。これも『命令』だから」
その言葉を聞いたステラ、ミーア、シノンは、再度顔を見合わせて困惑していたが、『命令』には逆らう事が出来ず、渋々と言った感じで俺に荷物鞄を手渡した。俺はそれをアイテムバッグにしまう。
「さあこれで歩きやすくなったでしょ。…それにしても…」
俺はそう言って、ステラ、ミーア、シノンをマジマジと見つめる。
黒を基調としたメイド服は、どことなくシックな感じがするのだが、膝上5㎝の膝丈のフリルスカートからは、赤い花柄のついたニーソタイプのストッキングが、黒いガータベルトで止められている。上品で気品漂うフリルが強いアクセントになっていて、美少女のステラ、ミーア、シノンにとても良く似合っていた。
「ステラ、ミーア、シノンとても可愛いよ。良く似合ってるね」
俺の素直な感想に、ステラ、ミーア、シノンの顔が赤くなる。そのなかで、ステラが気恥ずかしそうに軽く咳払いをすると、
「有難う御座います葵様。所で次は、どちらに向かわれるのですか?」
「そうだね~。服や日用品は買えたから、後は役所に住民登録に行くだけかな?まあ…まだまだ約束の時間まではあるし…その前に、あそこで休憩しない?」
そう言って俺が指差す方を見るステラ、ミーア、シノン。そこには、蜂蜜パンを売っている露天が見える。
それを見て、嬉しそうな顔をしている、ミーアとシノン。そんな2人を見て、少し咳払いをするステラの視線を感じたミーアとシノンが、怒られたとシュンとしている。
「葵様が蜂蜜パンをご所望なら、私が買って参ります」
そう言って、露天に歩き出すステラの手を握って止める俺。
「いいよ。俺が買いに行って来るから。3人はここで待ってて」
「ですが…」
「因みにこれも『命令』です!」
ステラの言葉を『命令』で遮った俺は、困惑しているステラをおいて、露天に歩き出す。
露天で蜂蜜パンと、果実ジュース買い、ステラ、ミーア、シノンの元に戻って来た。
「はい、これ食べて」
俺はステラ、ミーア、シノンに、それぞれ蜂蜜パンと果実ジュースを渡す。
それを渡された、ミーアとシノンの口元が緩んで、嬉しそうだった。
「「葵様!頂きます!」」
「はい~召し上がれ~」
声を揃えて嬉しそうなミーアとシノンに微笑みながら言うと、ミーアとシノンは美味しそうに蜂蜜パンを頬張って、果実ジュースで喉を潤している。
満足そうなミーアとシノンを見ていると、なんだか微笑ましくなってきた。
「ミーア、シノン美味しい?」
「「はい!葵様!とっても美味しいです!」」
声を揃えて返事をする嬉しそうなミーアとシノン。
「私…蜂蜜パンをずっと食べてみたかったんです。思ってた通り凄く美味しくて…」
少し恥ずかしそうに言う引っ込み思案のミーアの言葉に、蜂蜜パンを美味しそうに頬張っている、シノンがウンウンと嬉しそうに頷いている。
そうか…ヒュアキントスの侍女的な事をしていたステラ、ミーア、シノンは、結構良い食事を食べさせて貰って居たかも知れないが、蜂蜜パンの様な庶民の食べ物は、食べさせて貰えなかったのだろう。
ヒュアキントス自体が大商家の御曹司だし、庶民の食べ物なんか口にしなかったんだろうね。
一級奴隷は財産を持つ事が出来るが、それは仕える主人によっても変わるし…
ヒュアキントスの事だ。ステラ、ミーア、シノンの3人に、給金は勿論の事、お小遣いなんて上げて無かっただろうし。
そう考えると、ある意味二級奴隷や三級奴隷の様な扱いを受けていたのかも知れない。
「…そう、良かったね。蜂蜜パンと果実ジュースは、俺の周りの子達は皆好きだしね。ミーアとシノンも、マルガ達と同じ様に、一杯食べさせてあげるから、いつでも言ってね」
俺はそう言いながら、ミーアとシノンの口についていた蜂蜜を指で拭いながら微笑むと、屈託の無い無邪気な微笑みを俺に向け、
「「はい!有難う御座います葵様!」」
声を揃えて微笑みながら返事をするミーアとシノン。
マルガやリーゼロッテには及ばないが、その無邪気な微笑みは、男心をくすぐるには十分な威力を秘めていた。
俺は初めて心から微笑んでくれているミーアとシノンの頭を優しく撫でると、マルガの様に尻尾を嬉しそうにフワフワさせ、顔を赤らめて気恥ずかしそうにしていた。
そんな俺とミーア、シノンを見ていた、上品に蜂蜜パンと果実ジュースを食べていたステラは
「…葵様、余りミーアとシノンを、甘やかさないで下さい。私達はあくまでも葵様の一級奴隷であり、葵様にお仕えする奴隷なのです。ですから…」
その先の言葉を言おうとしたステラを遮って、ステラの口の端にほんの僅かについていた蜂蜜を指で拭う。
ステラはハッなって、口元を手で拭いながら、顔を赤らめる。
「まあ…ステラの言う事は尤もだけど…俺は君達に、そんな事を特に望んでいないんだよね。君達は少し先で奴隷から解放するつもりでいるしね。普通に接してくれた方が良いんだけど?」
その言葉を聞いた、ミーアとシノンは嬉しそうに目を潤ませている。
しかし、ステラは少し考え、表情をきつくすると
「…葵様が、私達の事を気にしてくださって居るのは、重々理解しています。本当に有難く思っています。ですが…それは私達が…特に葵様が私達の事を、お気に召されていないだけの事なのではありませんか?つまり…居ても居なくても…同じと言う事…なのではありませんか?」
ステラの言葉を聞いた、ミーアとシノンは、顔を見合わせて寂しそうにしていた。
ムウウ…確かにそうなんだけどね。
確かに、ステラ、ミーア、シノンは美少女だ。スタイルも良く、男から見たら、犯したくなっても不思議ではない。
昔の俺ならステラ、ミーア、シノンを犯して、調教して、自分の好きな様にしていたかもしれない。
でも…今はそんな気持ちは、実の所、余り無かったりもするのだ。
それは一重に、俺の事を大好と言って、全てを捨てて一緒にいてくれる、マルガやリーゼロッテが居るからであろう。
俺もマルガやリーゼロッテが大好きだし、それに幸せを感じている。そしてそれに、満たされているのだ。
そりゃ~俺も男だし冗談では、エッチッチーな妄想をして、言う事も有るだろうけど、でも実際にリアルで少女達を陵辱出来うるこの世界に身を浸すと、そんな妄想は吹っ飛んでしまう。
何故そう思うかの理由は簡単、妄想だと誰も傷がつかないが、実際にソレを行うと、必ず傷を負う人が出来てしまうのだ。
ステラ、ミーア、シノンにしても、きっとヒュアキントスに酷い事をされてきたのであろう。
そうやって行く事でしか生きていけない者に対して、どうこうしようとは今の俺は考えていない。
俺は善人では無いけど…そこまでステラ、ミーア、シノン対して行う気もない。
その理由は、ステラ、ミーア、シノンを犯したとしても、マルガやリーゼロッテを犯す様な気持ち良さは得られないと思っているし、ゾレが事実であると思うからだ。
大好きな女の子を犯す気持ち良さを知ったら…他の事は…特にどうでも良くなっちゃうんだよね…
確かに、ステラ、ミーア、シノンは非常に優秀な侍女クラスに躾けられているから、役に立つのかもしれない。
でも…心の底から俺に仕えてくれている、マルガやリーゼロッテには、いろんな意味で及ばないであろう。
マルガやリーゼロッテは、俺の為なら…きっとその生命さえ投げ出そうとするだろうし、優秀さで言えばステラ、ミーア、シノンは、地球の勉強をパソコンでしている頭の賢いリーゼロッテには、3人がかりでも太刀打ち出来ないだろうしね。
俺はステラ、ミーア、シノンには、3人の安全を考慮して、俺の従業員として働いてくれるだけで良いのが本音だ。
「まあ…ステラの言いたい事は解ったよ。でもステラ、ミーア、シノンに興味が無い訳じゃないよ?君達は美少女で可愛いし、男ならどうかしたくなると思うよ。でも、今の俺はソレを望んでいない。君達が優秀である事も解ってるよ。だから…君達は、君達の幸せを考えて欲しいんだ。解った?」
俺の言葉を聞いた、ミーアとシノンは嬉しそうに俺に微笑みながら頷くが、ステラはどこか納得の行かなそうな顔をしていた。
「…この話はこの辺にして、そろそろ役所に住民登録に行こうか」
俺の微笑みながらの言葉に、はい!と元気良く返事をした、ミーアとシノンは、嬉しそうに俺の傍に来て一緒に歩き出す。
ソレを見ているステラは、何かを考えながら、少し離れて俺達の横を歩くのだった。
買い物と、役所での住民登録を済ませた俺達は、宿舎の1階にある4つ有る会議室の一つに集まっていた。
「皆買い物や、住民登録は上手く行った?」
「ハイ!ご主人様!買い物も、住民登録も、全て上手く行きました!蜂蜜パンも一杯食べました!」
ハイ!と元気良く右手を上げて、幸せそうに報告するマルガに癒される。
「オイラも買い物と住民登録を済ませて、一杯食べさせて貰ったよ!ありがとね葵兄ちゃん!」
「エマも~!エマも一杯洋服とか買って貰ったよ~!後ね~一杯蜂蜜パン食べた~!お腹一杯~!」
「本当に色々すいません葵さん」
レリアは嬉しそうにそう言うと、エマの頭を優しく撫でている。それを見て微笑見合っているマルガとマルコ。
「そうかそれは良かったよ。こっちもステラ、ミーア、シノンの買い物も済んだし、住民登録もした。リーゼロッテも住民登録をした様だし、予定通りこれからどうするかを、話し合おうか。リーゼロッテお願いするね」
「はい葵さん解りましたわ」
そう返事をしたリーゼロッテは話し始める。
「では、始めます。まず…当面の問題は、私達の収入をどうするかですわ。普通に行商を繰り返すだけで、なんとか私達一級奴隷の人頭税を支払う事は出来ますが、色んな諸経費を考えると、ギリギリの所。その様な事では、来年から始められる、無関税特権を行使できる2品の仕入れや開発に掛ける資金が、とても足りません。まずは収入面の話からしたいと思いますが…どうですか葵さん?」
そう説明したリーゼロッテが、俺に答えを求めている。
そうなんだよね~本当に一級奴隷の人頭税は高い。
マルガとリーゼロッテの人頭税位ならとは思っていたけど、今はステラ、ミーア、シノンが居る。
計5人で、年間金貨25枚。はっきり言って大金だ。
ステラ、ミーア、シノンの奴隷の階級を下げて、人頭税の安い、二級奴隷や三級奴隷にする手もある。
でも…そうすれば…きっと美少女であるステラ、ミーア、シノンは、町に出た瞬間に男達に攫われて、どこかで犯されまくる事だろう。下手をすれば殺されるかもしれない。
二級奴隷や三級奴隷は、人頭税が安い代わりに、人権が守られていない。
つまり、他の奴でも、金さえ主人に払えば、何をしても許される存在なのだ。
そんな状況下に、美少女であるステラ、ミーア、シノンを放り込めば、どの様な事になるかなど、火を見るより明らかだ。
一級奴隷であるからこそステラ、ミーア、シノンの安全は守られている。ヒュアキントスの件もあるし、当分は一級奴隷から外せないだろう。
「そうだね。リーゼロッテの言う通り俺も考えていた。でもステラ、ミーア、シノンを一級奴隷から階級を下げる事を考えていない。安全上の理由からね」
俺の言葉を聞いたミーアとシノンは、嬉しそうに瞳に涙を浮べている。ステラは感謝の言葉を述べ、深々と俺に頭を下げていた。
「では…収入を上げる事が、目下の最重要課題になりますわね葵さん。年末まであと半年。私達の人頭税だけで金貨25枚。今の私達の所持金は、今日買い物をした分を差し引いて、金貨23枚程度。このままでは、人頭税にも足りません」
リーゼロッテの言葉を聞いたエマは、口をポカンと開けながら、
「金貨25枚もお金掛るの~?金貨25枚あったら~蜂蜜パンどれ位食べれる~?」
「きっとお山みたいに食べれるのですよエマちゃん!凄いのですよ!」
ウンウンと頷きながら言うマルガの言葉に、オオ~と声を上げるエマ。
本当にマルガもエマも、蜂蜜パンの虜だね!また一杯食べさせてあげるからね!
「まあリーゼロッテの言う通りだね。俺達には収入を上げる事しか無いのが現状だね」
「はい。大金を入手する手段も色々考えましたが、それに伴う危険度が高そうなので、今はその時期ではないと判断しました。なので、ここは一つ、このフィンラルディア王国が、世界に誇る学び舎、伝統と由緒正しき学院、聖グリモワール学院で商品を売出し利益を上げる事に、着手してはどうかと考えました」
リーゼロッテの言葉に頷く一同。
この王都ラーゼンシュルトに就いて色々有ったので有耶無耶になっていたが、この寮を借りる賃料代わりに、このグリモワール学院で役に立つ商品の販売を約束していた。
この学院は世界中から生徒が集まっている、大きな学院。しかも、金持ちが多い。
これを利用しない手は無いであろう。
「そうだね。この学院での売上を元に、資金を増やしていく手が、1番手っ取り早いね。なにせ俺達は一応、このグリモワール学院の客分職員だしね。まずはその方向性で行こう」
俺の言葉を聞いたリーゼロッテは微笑みながら頷くと、1枚の紙を俺に手渡してきた。
それはいつもこの世界でお目にかかっている羊皮紙ではなく、パソコンとプリンターを使ってプリントアウトした、この世界にはまだ存在していない地球の紙であった。
「そこに私が考えている、この学院で売り出す商品をリストアップしてみました。目を通して貰えますか葵さん?」
俺はリーゼロッテから手渡された地球のA4の紙数枚を見て、その内容に感嘆する。
なるほど…そう来たか。頭の回転の早いリーゼロッテらしい項目だ。
確かに地球の知識や情報は、莫大な資産になる事なのは、安易に想像出来る。
地球でも産業革命が起こった事により、急激に人口が増えた位なのだ。俺達はそれだけの情報量を確かに抱えている。
しかし、それと同時に、大きなリスクもある。
如何にフィンラルディア王国の王女ルチアの専任商人で、ルチアの協力が得られ様とも、俺達のその情報の価値を知る者が他に現れたら…その情報をめぐって、きっと大きな戦争になる。当然俺達の安全も、保証されないだろう。
フィンラルディア王国が大国で強国であっても、他にも強国と呼ばれる国は、多数存在する。
そんな国々を一気に相手をしてしまえば、いかにフィンラルディア王国であっても、ひとたまりも無いであろう。守護神を持つ国も他にもある。
同盟を結んでいるとはいえ、地球の歴史を紐解けば、同盟や契約、約束事など、利益や野望の前には簡単に崩れ去るのが世界の理。それだけの情報を俺達は抱えているのだ。
まさにパンドラの箱…なのかもしれない。欲望の詰まった…
リーゼロッテのリストアップしてくれた商品は、その事情を見事にクリアしている。
急激な知識ではなく、その一歩手前の…疑われにくい商品の項目だ。
この商品全てを開発、売り出しをしても、ソレが地球の知識である、つまり、どこかの異世界の知識だとは疑われにくい商品だ。流石はリーゼロッテと言った所であろう。
「…相変わらず凄いセンスだねリーゼロッテ。少し羨ましいよ」
俺の苦笑いに、ニコッと嬉しそうに微笑むリーゼロッテ。
「とりあえず、リーゼロッテの上げてくれた商品の中で、学院に合いそうな物から。わら半紙に鉛筆。それに算盤。他にも一杯リストを上げてくれているけど、多くは手を付けられないから、まずはこの辺からでいいと思う」
俺の口から発せられる、聞いた事の無い商品に、ステラ、ミーア、シノンが顔を見合わせて困惑している。
マルガとマルコは、『美味しい食べ物だったらいいね~』と言って、口をニヘラと開いていた。
エマに至っては、もう既に難しい話だったらしく、話の最初の方でコクコクと首を揺らして、半分寝ていたのに気がついたレリアが膝に抱き、その上でスヤスヤ眠ってしまっている。
そんな光景を見たリーゼロッテは楽しそうにクスっと笑うと、
「ではその3品を売り出す事で話を進めてよろしいでしょうか葵さん?」
「うん問題ないよ。話を続けてくれるリーゼロッテ?」
俺の言葉に頷くリーゼロッテは、話を続ける。
「まずは…どの商品も、売り出されていない商品です。なので、仕入れる事は出来ませんので、独自に開発出来る、施設や人員、資金の援助を得なければなりません」
「と、なると…やっぱりどこかの商組合に入って、資金を融資して貰った方が良さそうだね」
「私もそう思いますわ葵さん。確かに、元手の掛からない、情報を売る事も考えられますが…売る相手が色々な事情で限られてしまいます。それに、私達も利益を上げるには、商組合への入会は必須だと考えます」
俺とリーゼロッテが頷いていると、マルガは可愛い小首を傾げながら
「ご主人様…商組合と言うのは、具体的にどの様なものなのですか?」
「オイラも知りたい!商組合は具体的にどんな事をしているの?」
マルガとマルコが、ねえねえとせがむ様に聞いてくる。
「商組合の事であれば、私がご説明しましょうか?」
「そうだね。あのヒュアキントスは大手の商組合、ド・ヴィルバン商組合の、統括理事の息子みたいだし。そのヒュアキントスに仕えていたステラ達なら、商組合の事も詳しそうだし」
「解りました葵様。では説明させて頂きます」
そう言って、説明をしてくれるステラ。
この世界には、国に許可を得た、商組合が複数存在する。
それぞれの国で定める商取引法で決められていて、商取引許可を持つ者が会員になる事が許され、商組合に入会する事によって、荷馬車の台数の制限が無くなったり、店を多数持てたり出来るのだ。
商売を手広くするには商組合の入会が必須条件になってくる。
それと、他に重要な役割を果たしている。それは、資金の貸し出しだ。商組合員は商組合から、交渉で資金を貸し出して貰えるのだ。
商組合員は商組合にお金を預けている。それは大金を持ち歩くのが危険だからだ。
商組合員になると、銀行のキャッシュカードと、ネームプレートが融合した様な魔法で出来た産物、商組合会員証が発行される。
この商組合会員証を持っていると、同じ商組合であれば、どこの国や場所の商組合だろうと、お金を引き出す事が出来る。
魔法によって作られている会員証は、ネームプレートの財産管理と同じ様に、お金の出し入れが全ての商組合の支店に書き換えられる。複製も作れない、ネームプレート級のとんでもアイテムなのだ。
つまり…商組合は簡単に言うと、地球で言う所の銀行に近いものなのだ。
大きな商組合になると、大貴族や、大商家、王族、果ては国自体にお金を貸していたりするので、大変力を持っていたりする。
あのヒュアキントスが強大な権力を行使出来たのも、父親が大手商組合、ド・ヴィルバン商組合の、統括理事をしていたから。
全ての権力者と、商人に深く関わっている商組合は、この世界の経済の根幹部分を支えている。
しかし、商組合にも色々あって、大小様々な商組合があり、潰れてしまったり、合併や吸収されてしまう商組合も有るのは事実だ。
潰れてしまったりすると商組合に預けていたお金は帰ってこない。
地球では、例え潰れてしまっても、限度額はあるが預金が戻って来たりするが、この世界では、それは保証されていない。潰れてしまったら、泣き寝入りになるのだ。
なので、大手商組合や、力のある商組合に人気が集まるのだが、そう言う商組合は、厳しい審査を受け、多額の保証金を商組合に入れないと入れない。
しかも、商組合は1つしか入会を許さないと言う法律もあって、商組合選びは難しい。
小さい商組合等は、審査を緩くして、沢山の商売人を集めている所もあるが、そう言う商組合に入る様な商人は儲けが低く、余程数を集めなければならないので、顧客の取り合いが激しく、競争の末、潰れてしまう商組合が多かったりする。
力の有る商人や貴族、商家や王族は、全て大手の商組合や、力のある商組合に入会しているので、小さな少組合は、小さな商売をしている商人のみを会員にしている所が多いのだ。
当然、小さな商組合では、多額なお金は借りれない。資金力の差もあるが、貸し出す相手の信用性も低いので、貸せるお金も少ないのが現状。
小さな商組合は、信用度も低いので、その商組合に入会しているからと言って、信用してくれはしない。この様な事もあって、商組合選びは商人にとって、かなり大切なのだ。
ステラの説明に、なるほど~と頷くマルガにマルコ。因みにエマは既に夢心地です。はい。
「…とりあえずは、商品を開発するのに色々と助力が欲しいし、商組合選びもある事だから…ルチアやギルゴマさんに相談してみよう。ギルゴマさんはもう、ルチアの専任商人に俺がなったのを知っているだろうけど、きちんと俺お礼を言いたいしさ」
俺の言葉に頷く一同。
「ではこの件は、ヴァレンティーノ宮殿で開かれる晩餐会後に話をしてみませんか葵さん?」
「晩餐会後?前じゃダメなの?」
「どう言う人物か聞かずに会えば、初めは先入観なく、その人物を感じる事が出来ます。その後に、ルチアさんやギルゴマさんにその人の事を聞けば、違いも良く解る事だと思いますわ。それも勉強だと私は思っています」
そう言って、にこやかに微笑むリーゼロッテに、俺は苦笑いをしながら
「相変わらず抜け目がないね。リーゼロッテが傍に居てくれて嬉しいよ」
「葵さんにそう言って貰う事が、何よりも嬉しいですわ」
「…でも、無理しちゃダメだからねリーゼロッテ。解ってるよね?」
「はい…解ってますわ葵さん」
そう言って嬉しそうに微笑む可愛いリーゼロッテ。
「じゃ~残りは…この宿舎の事だね。この宿舎は大きいし…とりあえずは、レリアとステラ、ミーア、シノンの4人で、清掃や手入れをしてくれる?無理しない範囲でやってくれればいいからさ。マルガとリーゼロッテ、マルコは俺と一緒に行商や冒険に行く事になるから、この宿舎の事は4人に任せるよ」
俺の言葉を聞いたステラが俺に向き直ると、
「葵様。宿舎の管理は解りましたが…私達には他にも出来る事が有ります。他の事も一級奴隷として、お手伝いをしたいのですが?」
「うん、今はその気持だけ貰っておくよ。ステラ達には、また別の事をして貰うから」
俺の言葉を聞いたステラは少し唇をかんだ様に見えた。しかし、それは一瞬で、すぐにいつもの表情に戻っていた。
「じゃ~ある程度の話は決まった事だし、解散しようか。それから…ヴァレンティーノ宮殿で開かれる晩餐会は全員出席にしといたから。またルチアの使いの人が、色々してくれるみたいだから覚えておいてね」
俺の言葉に頷いた一同は、それぞれ夕食まで自由に過すのだった。
夕食を食べ終わった俺達は、4つ有るうちの会議室の1つを、皆で寛げる部屋として使う事にして居た。水と火の魔法球がついた元会議室であった部屋は、夏でも涼しいし、皆は喜んで使っている。
その寛ぎの間でゆったりと過ごした、俺とマルガ、リーゼロッテの3人は、俺達の広い部屋に戻って来ていた。夜も更けてきた事だしそろそろ、湯浴みでもして、ゆっくりとベッドで、マルガとリーゼロッテを可愛がってあげたいのです!まあ…湯浴み場でも…勿論しますけど!我慢出来る訳ありません。
「マルガ、リーゼロッテ。そろそろ…湯浴み場に行かない?」
俺は若干嬉しさを我慢しながら言うと、少し予想と違う言葉が返って来た。
「私とリーゼロッテさんは準備をしてから、湯浴み場に向かいますので、ご主人様は先に入っていて貰えますか?」
少しソワソワしながら言うマルガの事を不思議に思いながらも、俺は言われるままに一足先に湯浴み場に向かう。
ひょっとしたら…何か準備をしているのかも!マルガとリーゼロッテの事だから…俺の為に…エッチッチーな準備を…
そんなエロい妄想をして、ニヘラと笑いながら湯船に浸かって居ると、誰かが俺達専用の湯浴み場に入ってきた。
俺はエッチッチーな準備をしたマルガとリーゼロッテが入ってくるのだと思って、湯浴み場の入り口の方に振り返り、そこに居る子達を見て、俺は固まってしまった。
なぜなら暖かいお湯の湯気に微かに包まれた、一糸纏わぬ姿で立っているステラ、ミーア、シノンの姿がそこにあったからだ。
「あれ!?何故ここにステラ、ミーア、シノンが居るの?ここは俺達専用の湯浴み場のはずだけど…あ!ひょっとして俺、女湯の方に間違えて入っちゃった!?」
「…いいえ、ここは葵様方専用の湯浴み場で、間違いは御座いません。私達がここに入って来たのです」
美少女の裸体を俺に見せつけるステラが、さも当然と言うその言葉に、俺は困惑をする。
「はえ!?自分たちの意志で、この湯浴み場に来たの?…そんなにこっちの湯浴み場に入りたいなら、言ってくれれば良かったのに…言ってくれれば、時間をずらして入ったよ?と…とりあえず、俺は上がるから、ゆっくりしていくといいよ」
俺はそう言い残して、湯船から上がり、体を洗うときに使っている布でパオーンちゃんを隠して湯浴み場を後にしようとすると、ミーアとシノンに両腕を掴まれ止められる。
「え?どうしたのミーアにシノン。何故俺を止めるの?それに君達は…裸だし、俺に見られたら恥ずかしいでしょ?」
俺の言葉を聞いて、顔を赤くしながらも首を横に振り、俺の腕を離そうとしないミーアとシノン。
「私達は、葵様の一級奴隷です。今夜は私達が湯浴み場で葵様にご奉仕させて頂きます。これは、マルガ様やリーゼロッテ様の許可も得ました」
俺はその言葉を聞いて、部屋でソワソワしていたマルガのことを思い出した。
そうか…この事を知っていて、黙っていたんだ。マルガとリーゼロッテは。
でもおかしい…マルガもリーゼロッテも、このような事を簡単に快諾する様には感じないけど…
俺はそこに、マルガとリーゼロッテの何らかの意図が有ると思い始めていた。
「…俺は君達に、夜の奉仕や湯浴み場での奉仕なんか、命令してないけど?」
俺は少しきつい表情をステラに向けると、それを見たミーアとシノンは少し体を強張らせていたが、ステラは何くわぬ顔で俺を見返すと、
「はい、ご命令は受けては居ませんが、夜のご奉仕や湯浴み場でのご奉仕は、ご命令など受けずとも、一級奴隷なら進んで行わなければならない事。つまり当たり前の事なのです葵様」
そう言って、俺に近づき、俺の手を引いて、湯浴み場の床に敷いた柔らかい布の上に俺を座らせる、ステラ、ミーア、シノン。
「私達は葵様の一級奴隷。この宿舎の清掃だけしているのであれば、二級奴隷や三級奴隷にも出来る事。私達は一級奴隷なのです。葵様に私達の価値を知って貰いたいのです」
「だからこんな真似してるって言うの?ミーアとシノンもそれでいいの?」
俺が両腕に抱きついて離さない、真っ裸で俺に乙女の柔肌を感じさせているミーアとシノンに告げると、顔を赤くしながらも、コクコクと頷くミーアにシノン。
「その2人も私の話を納得しています。そして、私達も、一級奴隷としてこれまで生きてきた誇りも有ります。それを葵様に…認めて貰います」
「そんな誇りなんかの為に…自らの身体を差し出すと言うの?もっと、自分の体は大切にした方が良いと思うけど?」
「私達は…そうやって生きてきたのです…それを…今更変える事など…出来ません…」
「…俺も男だよ?君達みたいな美少女にこんな事されて…我慢出来ないかも知れないよ?」
「構いません…それが私達が…望んだ事なのですから…」
恥ずかしそうに顔を赤くして言うミーアの可愛さに、思わずドキッとしてしまう。
「そうです。ではご奉仕させて頂きますね葵様…」
ステラの言葉を合図に、一糸纏わぬ美少女達は、その手に石鹸を泡立てていく。それで俺の体の隅々まで洗っていくステラ、ミーア、シノン。その動きの無駄の無さと言ったら…
まさに完璧な連携で、俺をマッサージしながら洗っていく。その気持ち良さに、眠たくなってくる位だ。
当然、美少女にそんな事をされている事もあって、俺のモノはムクムクと元気になっていた。それを見たミーアとシノンは若干顔を赤らめながら、俺のモノを綺麗に優しく、その柔らかい手で洗っていってくれる。
その優しい刺激に、俺のモノは快楽に浸りたくてピクピクと脈打っていた。
「私達のご奉仕はどうですか?気持ち良いですか?」
懸命に体を洗ってくれるステラの言葉に、俺は何かが引っかかって、俺の元気だったモノはシュンといつも通りのパオーンちゃんに戻ってしまった。
それを見たステラ、ミーア、シノンの顔が困惑に染まる。
「葵様、私達のご奉仕は気持よくなかったのでしょうか?」
恐る恐ると言った感じでシノンが俺に言葉をかける。
「いや気持よかったよ…」
「では何故…」
ステラが戸惑いの表情で俺に言う。
「君達がしている奉仕は、君達がヒュアキントスにしていた奉仕だろ?それを考えたら…なんかつまらなくなってさ」
その言葉を聞いたステラ、ミーア、シノンの3人の顔が蒼白になる。
「…ほかの男に調教された私達では…永遠に…葵様にご奉仕で喜んで頂ける事は出来ないと言う事なのですか?」
ステラが先程の自信をなくしたかの様な、力のない声で俺に語りかける。
その表情に、俺は眠っていた支配欲が沸々と湧いてくるのを感じていた。
「ううん。そんな事は無いよ。…俺が今回だけ…調教しなおしてあげる…もう…今夜は許して上げないから覚悟してね」
そう言いながら、右側から俺を洗っていたミーアの顎を掴み、顔を引き寄せミーアの唇に吸い付く。
ミーアの口を舌で抉じ開け、ミーアの口の中を味わい、舌を絡みつかせる。
ミーアは体をピクっと反応させながらも、俺の体に抱きついて、必死に俺の舌に応え様と舌を絡みつかせてくる。
そんな可愛いミーアを味わいながら、俺は違和感を感じていた。俺はミーアから口を離し
「ミーア…ひょっとして…君はキスするの…初めてなの?」
「…はい。私は今初めて男の人とキスをしました…」
そう言って顔を赤らめながら、瞳をトロンとさせているミーア。
俺はヒュアキントスにきっちり調教されていると思っていたので、少し戸惑っていると、オドオドしながらシノンが俺に告げる
「ヒュアキントス様は…私達の体に口をつける事はありませんでした。何時も私達が奉仕をするのみでしたので…」
その言葉を聞いて、ヒュアキントスの事を想像してみた。
たしかにやりそうだ…アイツは一方的に奉仕させるだけで、この子達を本当に可愛がった事など無いのであろう。なんて可哀想な…
「そうなんだ、じゃ~3人はキスするのも初めてだったんだね」
俺の言葉に頷く3人。その表情を見た俺は、ゾクゾクと性欲が体を支配してきているのを感じていた。
「そうなんだ…それは嬉しい誤算かな?じゃ~シノンの初めても貰っちゃうからね」
俺はそう言うと、シノンの顎を掴み、ミーアと同じ様に、その可愛い唇に吸い付く。
シノンの口を抉じ開け、その中に舌を滑り込ませる。その先で発見した、甘くて柔らかいシノンの舌を、蹂躙する様に味わっていく。
シノンも同様に、俺に左側から抱きつき、必死にオレの舌に絡みつかせている。シノンの舌を十分に堪能して顔を離すと、ミーアと同じ様に、顔を赤くさせて瞳をトロンとさせているシノン。
「どうだったシノン初めてのキスは?」
「はい…気持良くて…なんだか…体が熱くて…フワフワします…」
「そう良かった…嬉しいよ。ミーアにシノン…またキスしていい?」
俺の言葉に、恥ずかしそうに頷くミーアとシノン。俺はそんな可愛い2人に代わる代わるキスをしていく。
ミーアの柔らかく甘い舌を味わっては、シノンの舌を味わい、俺の唾液を飲ませる。コクコクと喉を鳴らして俺の唾液を飲み込むミーアとシノンに、俺の支配欲が掻き立てられる。
「じゃ~3人でキスしようか」
俺はミーアとシノンの顎を掴み、俺の顔の前まで持ってこさせると、その可愛い口を開かせ、舌を出させる。その光景に性欲が止まらなくなり、俺とミーアとシノンは3人で抱き合ってキスを始める。
その余りの気持ち良さに、俺のモノはすっかり元気になっていた。
それを感じたミーアとシノンが嬉しそうな表情を浮かべる。
「3人でのキスはどうだったミーアにシノン?」
「はい…とても気持ち良かったです…」
「私もキスがこの様に気持ちの良いものだとは…思いもよりませんでした」
恥ずかしそうに顔を赤らめているミーアとシノン。
「じゃ~もっと気持ち良く…調教してあげる…」
俺は右手でミーアを抱きしめ、左手でシノンを抱きしめると、まずはミーアの胸に口を就ける。
「っんあん…」
短い声を上げるミーア。俺はミーアの胸に舌を這わせて味わう。マルガと同い年とは思えない位に発達した胸を弄びながら、ミーアの可愛い乳首を舌で転がす様に丹念にいたぶると、右側から俺にギュっと抱きつきながら、その気持ち良さに体を捩れさせていた。
その反応を十分に堪能した俺は、シノンの豊満な胸にむしゃぶりつく。
「ああん…っん」
シノンも短く可愛い声を上げながら、俺の愛撫に身を悶えさせている。リーゼロッテより僅かに大きいその豊満な胸を味わっていると、左側からギュッ俺に抱きつくシノン。
少し肉付きの良い柔らかい乙女の肌が、俺を包み、性欲がどんどん高まっていく。
そんな俺達3人の艶かしく愛し合っている姿を見ていたステラは、戸惑いながらも、激しく瞳を揺らしていた。
「どうしたのステラ?俺に奉仕してくれるんじゃないの?」
「はい…ご奉仕致します葵様」
「じゃ…ステラは正面から…おいで…」
俺の言葉を聞いたステラは、顔を若干赤らめながら、俺の正面から抱きつく。
そんなステラの顎を掴み、当然の様にその口を抉じ開け、ステラの口の中を味わう。
普段は良識を持ち、しっかりとしたイメージのあるステラではあるが、始めてのキスはぎこちなく、俺に調教欲を掻き立てさせる。
ステラにキスを教えこむように、丹念にステラの口の中を舌で味わい蹂躙していく。俺の唾液を流し込むと、ミーアとステラ同様に、喉を鳴らして飲み込んでいくステラは、その瞳をトロンとさせて、どことなく気持ち良さげであった。
「ステラ…始めてのキスは…どうだった?」
「はい…き…気持良かったです」
「そか…じゃもっと気持ちよくなろうね」
俺はステラの胸に吸い付くと、俺をギュッ抱きしめる両手に力が入る。
始めて口で愛撫されているステラは、ミーアやシノン同様に、身を捩れさせてその快楽に必死に抗おうとしている様だった。
「3人とも可愛いよ。もっと気持の良い事を仕込んであげるから…お尻を俺の顔の前につき出して、四つん這いになるんだ」
その言葉を聞いたステラ、ミーア、シノンの顔は一層赤くなる。主人である俺の命令に、顔を見合わせて恥ずかしがっていた3人は、言われるままに俺にお尻を向ける。そして俺は、その光景に、至高の喜びを感じる。
目の前には、全ての恥ずかしい所を、俺に見せている、美少女たちの可愛いお尻が3つ並んでいるのだ。膣口は恥ずかしさからか、パクパクと口を開けたり閉じたりしており、恥ずかしい所を全て見られて興奮しているのか、3人の膣からは蜜の様に愛液が滴っている。
俺は我慢できなくなり、たまらずにミーアの秘所に貪りつく。
「あはあんん!!!」
声高に甘い吐息を上げるミーア。俺はミーアの膣を舐め、クリトリスを舌で刺激してあげると、ワーキャット独特の細い尻尾を軽く痙攣させながら、その快楽に身を任せるミーアの膣口から、どんどん愛液が滴ってくる。そして、ミーアのおしりの穴に舌を伸ばした時に、ミーアが声を上げる
「葵様!その様な所…幾ら…葵様の物になって、全てを綺麗にしたといっても…そこは…」
俺はミーアの言葉に少し違和感を覚え、ミーアの秘所をじっくりと見ると、膣口から膣内にかけて、赤くすれた様に、微かに腫れていた。
ふと、シノンやステラの秘所を見ると、ミーアと同じ様に、少し赤く腫れている。
俺はこの子達が、俺の為にここまでしてくれていた事に感動する。
『この子達…俺の物になった時から…ずっと丹念に、自分の秘所を隅々まで洗っていたんだ。それこそ膣の奥の奥、子宮まで綺麗に洗い流す勢いで、秘所を何度も何度も洗ったのだろう。何度も洗って、洗いすぎて…少し赤く腫れちゃってるんだ…それは一重に俺に満足の行く奉仕をする為…なんか…可愛いな…』
俺は秘所を赤く腫らしている3人の気持が堪らなく嬉しくなって、その赤く腫らしている膣を、優しく癒す様に愛撫していく。
右手でミーアの洗いすぎた秘所を優しく愛撫して、左手でシノンの清潔にしすぎた、赤くなっている膣を愛撫してあげ、口と舌で、ステラの俺に満足して貰う為に頑張って何度も洗って赤く晴らしている膣を癒す様に舌で味わっていく。
俺に可愛いお尻を向けてワンワンスタイルで身を悶えさせ、初めて感じているであろう、口での愛撫を、抵抗なく受け入れていた。
「葵様!私…気持ち良いです!こんなの始めてです~!!」
引っ込み思案のミーアが、我を忘れたかの様に、甘い吐息混じりの声を上げる。
「私もです葵様!葵様の指使いが優しくて…気持良くて…なんだか…心が暖かくなります~」
そう言いながら甘い吐息を吐くシノンは、ワーラビットの特徴である、白くて丸い短い尻尾を、ピクピク動かしている。
「ステラも…気持ち良い?それとも俺の口と舌の愛撫じゃ不満かな?」
「いえ!その様な事はありません!葵様に愛撫して貰って…とても…気持が良いです…」
可愛い腰をくねらせながら、俺の愛撫に身を悶えさせているステラは、その膣口から湧き水の様に愛液を滴らせていた。
俺はそんなステラ、ミーア、シノンが可愛くなり、愛撫するのにも力が入る。
3人のクリトリスをギュッと刺激していくと、ステラ、ミーア、シノンの体はピクピクと痙攣を始める。
俺はそれを感じて、より一層愛撫を激しくすると、3人は同時に甘く、高い声を上げる。
「「「うはあああああああああんん!!!!」」」
声を揃えて、体を大きく仰け反らせたステラ、ミーア、シノンは、絶頂を迎える。
恐らく今迄、絶頂など感じた事は無かったのであろう。その体を大きく揺らしながら、大きく息をして、絶頂の余韻に浸っているステラ、ミーア、シノン。
「どうだったステラ、ミーア、シノン?初めて感じた…絶頂の気分は?」
俺はステラ、ミーア、シノンの可愛いおしりにキスをしながら言うと、かろうじて声の出せたミーアが俺の問に答える
「こんなに…気持ちの良い事だとは…お…思ってもみませんでした…有難う…御座います…葵様」
肩で息をしながら言うミーアの言葉に、頷いているステラとシノン。
「そうなんだ。それは嬉しいね。じゃ~もっとその体に仕込んであげる…」
俺はそう言うと、ぐいっとミーアの腰を掴みあげ、俺のモノを一気に奥まで挿入する。
「にゃはああああああん!!!」
ネコの様な甘い声をあげるミーア。先程の絶頂の余韻もあってか、膣は愛液でヌルヌルで、その可愛い膣をキュンキュンと締め付けて、俺のモノを迎え入れて刺激する。
俺は強引にミーアの顔をこちらに向けさせ、キスをしながら、バックからミーアの可愛いお尻に腰を叩きつけていく。
「どうミーア気持ち良い?」
「はい!葵様のモノはとても気持ち良いです!…こんなの…初めてです!」
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そんな可愛いミーアに俺はどんどん性欲が高まり、パンパンと乾いた心地の良い音が湯浴み場に響き渡る。
「ミーア。次はイク時はね…イクってきちんと言うんだよ?それと…イカセて欲しかったら…俺におねだりするんだ…いいね?」
俺の言葉を聞いたミーアは、顔を更に真赤にさせながら、俺のモノでの快楽と、口と両手で愛撫されている刺激も相まって、早くも体を痙攣させ始める。
「葵様!私…また来ちゃいます~!私を…ミーアをイカせて下さい!お願いします!」
喉の奥から絞り出したかの様な猫なで声に、俺は激しくミーアを犯していく。
「葵様イキます!イカせて頂いきます!…うん…はああああにゃああんんん!!」
再度大きく体を仰け反らせたミーアは、大きな声を上げて絶頂を迎える。その絶頂の余波でキュンキュンと膣を締め付けてくる気持ち良さで、俺も絶頂を迎え、ミーアの子宮の奥の奥に、染み込ませて覚えこませる様に、精を注ぎ込む。
前のめりにピクピクと痙攣して、余韻に浸っているミーアの膣からモノを引き抜くと、ヌロロロと俺の精子とミーアの愛液がいやらしく糸を引いていた。
ミーアの恍惚の表情に満足した俺は、シノンを仰向けにさせ、その上に覆いかぶさる。
「シノンも調教しなおしてあげる。今日の事が忘れられなくなる様に…」
俺はそう言うとシノンの豊満な体を抱きしめながら、一気にシノンの膣に挿入する。
「うはああああんん!!!!」
ミーア同様に甘い声をあげるシノン。ウサギちゃんの様な豊満な体を、俺に味合わせる様にギュッと抱きしめるシノンを、どんどん犯していく。
シノンの豊満な胸に顔を埋め、その先に申し訳なさそうに付いているピンク色の乳首をカリッと少し噛むと、ピクっと身体を悶えさせて、愛液を溢れさすシノン。
シノンの口にキスをしながら、激しく腰を振って、乳首と胸を愛撫していくと、ミーアとの情事を見ていて我慢出来無くなって居たのか、シノンの身体も小刻みに震え出す。
「シノンもイク時はちゃんと言うんだよ?可愛くおねだり出来たら…一杯イカせてあげる」
その言葉を聞いたシノンはその瞳に喜びの表情を浮かべる。
大人しめのミーアに似た、少し人に頼りがちな、保護欲を掻き立てられるシノンに我慢できなくなり、激しく愛撫すると、シノンも快楽の頂に近づいて居た。
「葵様!私もいっちゃいます~!シノンも…シノンも葵様ので…一杯イカせて欲しいです~!」
その余りにも保護欲を掻き立てられるおねだりに、俺は更に激しく腰を振る。
そして、豊満なシノンの乳首をカリッと噛んだ時だった。シノンは身体を大きく仰け反らせながら、甘い吐息混じりの大きな声をあげる。
「葵様!シノンはイッちゃいます~シノン…シノンは…イッちゃいます~!!…あんんはんんんあああ!!」
ギュッ俺に抱きついたシノンは、快楽の絶頂を迎え、その波に全てを委ねていた。
シノンが余りにも膣をキュンキュン締め付けるので、俺も我慢できずに、シノンの体に記憶させる様に、奥に精を注ぎ込む。
「シノン可愛かったよ…」
そう言って優しくキスをすると、嬉しそうに涙目で微笑んでいるシノン。
俺はシノンの膣からモノを引き抜く。ミーアの愛液と、シノンの愛液、そして俺の精子が混じって、いやらしく糸を引いているモノを、ステラの目の前に持っていく。
それを見たステラは、瞳をトロンとさせて、俺のモノを口に含み、味わい綺麗にしていく。
「ステラ…俺の精子は美味しい?」
「はい…葵様の精子は…とても美味しいです…」
「じゃ…ステラにも味あわせてあげる」
俺はステラを強引に引き寄せると、上に乗せて、下から一気に突き上げる。
「クウウウウウん!!!」
まるで狼の様な甘い声をあげるステラ。ワーウルフで有る彼女の象徴でも有る、頭の上についた耳と、銀色の毛並みの良い尻尾を、激しく振っている。
愛撫されながらの挿入が余程気持が良いのか、自ら腰を振り、俺のモノを可愛い膣で味わっている、可愛いステラ
「ステラ…そんなに腰を振っちゃって…いつもとは随分と違うね?」
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「葵様イカせて頂きます!葵様のモノでイキます!葵様…葵様ー!!!!!」
そう叫びながら絶頂を迎えたステラを抱き寄せ、口に吸い付きながら、俺も絶頂を迎える。
ステラの子宮に直接精を注ぎ込み、キスをしながら俺の唾液をステラに飲ませる。
上の口と下の口から、俺に注ぎ込まれているステラは、恍惚の表情で俺の上でクテッなって、絶頂の余韻に浸っていた。
俺はゆっくりとステラを上から降ろして、ミーアとシノンの横に寝かせる。
「3人共ゆっくりとこの湯浴み場を使うといいよ。俺は少し湯に浸かってから部屋に戻るから。…余りそこで寝てると、夏とは言え風邪を引いちゃうから気を付けてね」
俺の言葉に、かすかに頷くステラ、ミーア、シノン。
俺は湯に浸かって汗を流し、そのまま着替えて部屋に戻る事にした。
俺はこの時にステラ、ミーア、シノンを犯した事で、3人のこれからを大きく左右する事になるとは、この時はまだ解っていなかった。
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