13 / 39
ラッキースケベ?
しおりを挟む
そして、三人で仲良く話していると……。
カツカツと音を立てて、ミレーユさんがやってきた。
その姿と雰囲気は、相変わらずの美女である。
「おや、ここにいたのか」
「ミレーユさん、どうもです。俺に何か用ですか?」
「ミ、ミレーユ様でしょ!?」
「イタっ!?」
急に、セリスに頭を叩かれた。
セリスを見ると、その表情は驚愕に染まっていた。
「えっ? なに? 知り合いなの?」
「し、知り合いもなにも……もう! 貴方ってば!」
「で、でも、わたしも知らないです……ごめんなさい」
「ううん、カレンは仕方ないわよ。あのね、この方は……」
すると、ミレーユさんが手を出してセリスの言葉を遮る。
「セリス、自分で自己紹介をするから平気だ。もう少し引っ張りたかったが、流石に可哀想だ。改めまして、ミレーユ-アストレイという。一応、王家の血に連なる公爵家の者だ」
「……これは失礼いたしました」
「いや、私も敢えて言わなかったしな。まあ、少し寂しい気もするが」
「じゃあ、こっちの方がいいですかね?」
「ほう……そうしてくれると助かる」
すると、セリスが俺を引っ張り顔を寄せてくる。
あの、どうでもいいけど……顔が近くて困るんですけど。
俺は今だに、男の子だと思ってたギャップがあるし。
「ちょっと? 何を考えてるの? 相手は我が国に二つしかない公爵家の、それも紅蓮のミレーユと言われる有名な方なのよ? それを、普通の先輩みたいに扱うなんて」
「だって、ここでは身分は関係ないんでしょ? それに、本人が良いって言ってるし」
「い、いや、それはそうなんだけど……それは建前というか」
「そうなの? でも、一番偉い先生が言ったってことはそっちが正しいよね?」
「……そうなのよね。うん、本来ならユウマの言ってることが正しい」
「まあまあ、二人とも。ひとまず、こっちを向いてくれるか? ふふ、仲がいいのはわかったけど」
その言葉に反応し、俺とセリスが飛び跳ねるように離れる!
今更だけど、めちゃくちゃ恥ずかしくなってきた。
「べ、別に仲良くなんか……」
「ふむ、初々しいことだ。それより、ユウマ君のいう通りだ。ここでは身分が関係ないと言っているのに、いつの間にかこんな風になってしまった。ユウマ君さえ良ければ、学校にいる時くらいは普通にしてくれるかな?」
「はい、俺でよければ」
「感謝する……本当に面白い子だ」
「別に普通ですよ。そういえば、何か用があったのでは?」
今更だけど、ここにめちゃくちゃ注目が集まっているし。
美少女と美女がいるから当然といえば当然か。
……あれ? 俺、今のところ女の子しか知り合ってなくない?
「ああ、君に用がある。試験が始まるからついてきてくれ」
「あれ? まだ呼ばれてないと思うんですけど」
「君は特別だからね。私が直に見ることになってる。だから昨日、また明日と言ったのだ」
「あっ、なるほど……では、お願いします」
「うむ、こちらに来るといい。そこの二人も見たいなら見て良い」
すると、二人が頷く。
そして四人で、体育館の横にある扉から、広場に出る。
そこは平地になっており、四方にはポールが設置されていた。
「あれは知ってるかな?」
「ええ、師匠と鍛錬するときに使いました。魔法の障壁を作る装置ですね。あと、魔法を食らってもダメージを軽減できるとか」
「なら説明はいらないか。君は私と魔法戦をしてもらう」
「わかりました。ルールはどうしますか?」
「別に戦闘が目的ではなく、君の力を測るだけだ。なので動かずに、その場で魔法の撃ち合いをする。君は私の魔法を防いだり、打ち消したりすれば良い」
「なるほど……いつもより楽ですね」
俺はエリスと魔法の打ち合いをしてから、ライカさんと近接戦闘の鍛錬をしていた。
魔力と体力が空っぽになるまでやらされていたなぁ……自分が頼んだこととはいえ。
よく見ると、バリアの外に校長先生がいた。
「ふむ、観客も揃ったようだね。では、英雄バルムンクの末裔の力を見せてもらおうか……行くぞ!」
「そう言われたら引くわけにはいかないですね。ええ、いつでもどうぞ」
「ならば! いでよ炎の玉——ファイアーボール!」
俺に向かって、人の頭くらいの火の玉が迫ってくる。
ふむふむ、その髪の色と同じ炎属性ってわけか。
「いでよ水の玉——アクアボール」
「ふむ、相性の悪い属性とはいえ、私の炎を打ち消すか。四大魔法の相性については?」
「知ってますよ。水が火に強く土に弱い、火が風に強く水に弱い、風は土に強く火に弱い、土は水に強く風に弱いでしたっけ」
「ああ、それであっている。あとは特質系である光、闇があるな。では、これはどうかな? 言っておくが、これを防げれば上等だ。炎の矢よ敵を射よ——フレイムアロー!」
これは貫通力が高そうな魔法だ。
相性が悪くとも、魔力の質の高さで防ぐのはきつそう。
そうなると……これかな。
「水の壁よ、我が身を守れ——アクアウォール!」
「ふふ、それで私の魔法を防げるとでも……なに?」
俺の水の壁は、炎の矢に貫かれつつも、最後の一枚で防ぎきった。
「ふぅ、二枚目を抜かれるとは思わなかったなぁ」
「なんと、あの短い間に三枚の水の壁を作ったというのか。その詠唱の速さと判断力、そして防ぐ魔力の質の高さ……なるほど、あの方が推薦するだけのことはある」
「推薦? そういや、俺って国王陛下に頼まれてきたんだっけ」
「ふっ、そのことを含めて後日きちんと話をしよう。さて、本来なら文句なしで合格なのだが……それではつまらない。もう一発、受けてもらえるかな?」
「ええ、良いですよ。俺も久しぶりに楽しいですし」
「それは良かった。では、参る………炎の槍よ、敵を燃やし貫け——フレイムランス!」
中級魔法であるランス系だけど、魔力量から察するにかなりの威力を持ってそう。
おそらく、普通の水魔法だと防げない……こっちも本気で行きますか!
「荒れ狂う水よ、敵を飲み込め——リヴァイアサン」
「なっ!? 水の龍!?」
俺の放った龍をかたどった水が、炎の槍を飲み込み——ミレーユさんに直撃する!
でも、ダメージはないから平気なはず。
「……これは参ったな。まさか、上級魔法とはいえ撃ち負けるとは」
「いえいえ、属性的な問題もありますから」
「やれやれ、これでも学校ではそれなりの腕前だったのだが……」
「へぇ、ミレーユさんでそれなり……あっ」
「どうしたのだ? ……っ~!?」
そこで同時に気づいた。
俺の魔法によってダメージこそないが、ミレーユさんがずぶ濡れだということに。
下着が透け、その豊満な身体のラインが出てしまっていた。
「す、すみません!」
「い、いや、これは不可抗力だ。何より、最後の勝負を仕掛けたのは私だ」
「と、とりあえず、これをどうぞ」
俺はなるべく見ないようにして、自分の上着をミレーユさんにかける。
なんというか、目に毒すぎるし。
「ふふ、紳士なのだな?」
「い、いえ、普通ですよ」
「ふむ、男ならチャンスだとばかり見ると思っていたが……本当に興味深い男だ。これは責任を取ってもらわねばなるまいか」
「いやいや! 無理ですって!」
「ははっ! 振られてしまったか……今日は楽しかった。では、これにて試験は終わりとしよう。あとは、明日の結果を待つと良い。ちなみに、これを借りても? 明日には返すと約束する」
「こちらも楽しかったです。はい、どうぞご自由にお使いください」
「感謝する。それでは、また後日改めて」
そして、校庭側に向かって歩いていく。
……めちゃくちゃエロかったと思ったのは内緒です。
カツカツと音を立てて、ミレーユさんがやってきた。
その姿と雰囲気は、相変わらずの美女である。
「おや、ここにいたのか」
「ミレーユさん、どうもです。俺に何か用ですか?」
「ミ、ミレーユ様でしょ!?」
「イタっ!?」
急に、セリスに頭を叩かれた。
セリスを見ると、その表情は驚愕に染まっていた。
「えっ? なに? 知り合いなの?」
「し、知り合いもなにも……もう! 貴方ってば!」
「で、でも、わたしも知らないです……ごめんなさい」
「ううん、カレンは仕方ないわよ。あのね、この方は……」
すると、ミレーユさんが手を出してセリスの言葉を遮る。
「セリス、自分で自己紹介をするから平気だ。もう少し引っ張りたかったが、流石に可哀想だ。改めまして、ミレーユ-アストレイという。一応、王家の血に連なる公爵家の者だ」
「……これは失礼いたしました」
「いや、私も敢えて言わなかったしな。まあ、少し寂しい気もするが」
「じゃあ、こっちの方がいいですかね?」
「ほう……そうしてくれると助かる」
すると、セリスが俺を引っ張り顔を寄せてくる。
あの、どうでもいいけど……顔が近くて困るんですけど。
俺は今だに、男の子だと思ってたギャップがあるし。
「ちょっと? 何を考えてるの? 相手は我が国に二つしかない公爵家の、それも紅蓮のミレーユと言われる有名な方なのよ? それを、普通の先輩みたいに扱うなんて」
「だって、ここでは身分は関係ないんでしょ? それに、本人が良いって言ってるし」
「い、いや、それはそうなんだけど……それは建前というか」
「そうなの? でも、一番偉い先生が言ったってことはそっちが正しいよね?」
「……そうなのよね。うん、本来ならユウマの言ってることが正しい」
「まあまあ、二人とも。ひとまず、こっちを向いてくれるか? ふふ、仲がいいのはわかったけど」
その言葉に反応し、俺とセリスが飛び跳ねるように離れる!
今更だけど、めちゃくちゃ恥ずかしくなってきた。
「べ、別に仲良くなんか……」
「ふむ、初々しいことだ。それより、ユウマ君のいう通りだ。ここでは身分が関係ないと言っているのに、いつの間にかこんな風になってしまった。ユウマ君さえ良ければ、学校にいる時くらいは普通にしてくれるかな?」
「はい、俺でよければ」
「感謝する……本当に面白い子だ」
「別に普通ですよ。そういえば、何か用があったのでは?」
今更だけど、ここにめちゃくちゃ注目が集まっているし。
美少女と美女がいるから当然といえば当然か。
……あれ? 俺、今のところ女の子しか知り合ってなくない?
「ああ、君に用がある。試験が始まるからついてきてくれ」
「あれ? まだ呼ばれてないと思うんですけど」
「君は特別だからね。私が直に見ることになってる。だから昨日、また明日と言ったのだ」
「あっ、なるほど……では、お願いします」
「うむ、こちらに来るといい。そこの二人も見たいなら見て良い」
すると、二人が頷く。
そして四人で、体育館の横にある扉から、広場に出る。
そこは平地になっており、四方にはポールが設置されていた。
「あれは知ってるかな?」
「ええ、師匠と鍛錬するときに使いました。魔法の障壁を作る装置ですね。あと、魔法を食らってもダメージを軽減できるとか」
「なら説明はいらないか。君は私と魔法戦をしてもらう」
「わかりました。ルールはどうしますか?」
「別に戦闘が目的ではなく、君の力を測るだけだ。なので動かずに、その場で魔法の撃ち合いをする。君は私の魔法を防いだり、打ち消したりすれば良い」
「なるほど……いつもより楽ですね」
俺はエリスと魔法の打ち合いをしてから、ライカさんと近接戦闘の鍛錬をしていた。
魔力と体力が空っぽになるまでやらされていたなぁ……自分が頼んだこととはいえ。
よく見ると、バリアの外に校長先生がいた。
「ふむ、観客も揃ったようだね。では、英雄バルムンクの末裔の力を見せてもらおうか……行くぞ!」
「そう言われたら引くわけにはいかないですね。ええ、いつでもどうぞ」
「ならば! いでよ炎の玉——ファイアーボール!」
俺に向かって、人の頭くらいの火の玉が迫ってくる。
ふむふむ、その髪の色と同じ炎属性ってわけか。
「いでよ水の玉——アクアボール」
「ふむ、相性の悪い属性とはいえ、私の炎を打ち消すか。四大魔法の相性については?」
「知ってますよ。水が火に強く土に弱い、火が風に強く水に弱い、風は土に強く火に弱い、土は水に強く風に弱いでしたっけ」
「ああ、それであっている。あとは特質系である光、闇があるな。では、これはどうかな? 言っておくが、これを防げれば上等だ。炎の矢よ敵を射よ——フレイムアロー!」
これは貫通力が高そうな魔法だ。
相性が悪くとも、魔力の質の高さで防ぐのはきつそう。
そうなると……これかな。
「水の壁よ、我が身を守れ——アクアウォール!」
「ふふ、それで私の魔法を防げるとでも……なに?」
俺の水の壁は、炎の矢に貫かれつつも、最後の一枚で防ぎきった。
「ふぅ、二枚目を抜かれるとは思わなかったなぁ」
「なんと、あの短い間に三枚の水の壁を作ったというのか。その詠唱の速さと判断力、そして防ぐ魔力の質の高さ……なるほど、あの方が推薦するだけのことはある」
「推薦? そういや、俺って国王陛下に頼まれてきたんだっけ」
「ふっ、そのことを含めて後日きちんと話をしよう。さて、本来なら文句なしで合格なのだが……それではつまらない。もう一発、受けてもらえるかな?」
「ええ、良いですよ。俺も久しぶりに楽しいですし」
「それは良かった。では、参る………炎の槍よ、敵を燃やし貫け——フレイムランス!」
中級魔法であるランス系だけど、魔力量から察するにかなりの威力を持ってそう。
おそらく、普通の水魔法だと防げない……こっちも本気で行きますか!
「荒れ狂う水よ、敵を飲み込め——リヴァイアサン」
「なっ!? 水の龍!?」
俺の放った龍をかたどった水が、炎の槍を飲み込み——ミレーユさんに直撃する!
でも、ダメージはないから平気なはず。
「……これは参ったな。まさか、上級魔法とはいえ撃ち負けるとは」
「いえいえ、属性的な問題もありますから」
「やれやれ、これでも学校ではそれなりの腕前だったのだが……」
「へぇ、ミレーユさんでそれなり……あっ」
「どうしたのだ? ……っ~!?」
そこで同時に気づいた。
俺の魔法によってダメージこそないが、ミレーユさんがずぶ濡れだということに。
下着が透け、その豊満な身体のラインが出てしまっていた。
「す、すみません!」
「い、いや、これは不可抗力だ。何より、最後の勝負を仕掛けたのは私だ」
「と、とりあえず、これをどうぞ」
俺はなるべく見ないようにして、自分の上着をミレーユさんにかける。
なんというか、目に毒すぎるし。
「ふふ、紳士なのだな?」
「い、いえ、普通ですよ」
「ふむ、男ならチャンスだとばかり見ると思っていたが……本当に興味深い男だ。これは責任を取ってもらわねばなるまいか」
「いやいや! 無理ですって!」
「ははっ! 振られてしまったか……今日は楽しかった。では、これにて試験は終わりとしよう。あとは、明日の結果を待つと良い。ちなみに、これを借りても? 明日には返すと約束する」
「こちらも楽しかったです。はい、どうぞご自由にお使いください」
「感謝する。それでは、また後日改めて」
そして、校庭側に向かって歩いていく。
……めちゃくちゃエロかったと思ったのは内緒です。
265
お気に入りに追加
775
あなたにおすすめの小説
幼馴染達にフラれた俺は、それに耐えられず他の学園へと転校する
あおアンドあお
ファンタジー
俺には二人の幼馴染がいた。
俺の幼馴染達は所謂エリートと呼ばれる人種だが、俺はそんな才能なんて
まるでない、凡愚で普通の人種だった。
そんな幼馴染達に並び立つべく、努力もしたし、特訓もした。
だがどう頑張っても、どうあがいてもエリート達には才能の無いこの俺が
勝てる訳も道理もなく、いつの日か二人を追い駆けるのを諦めた。
自尊心が砕ける前に幼馴染達から離れる事も考えたけど、しかし結局、ぬるま湯の
関係から抜け出せず、別れずくっつかずの関係を続けていたが、そんな俺の下に
衝撃な展開が舞い込んできた。
そう...幼馴染の二人に彼氏ができたらしい。
※小説家になろう様にも掲載しています。
神々に育てられた人の子は最強です
Solar
ファンタジー
突如現れた赤ん坊は多くの神様に育てられた。
その神様たちは自分たちの力を受け継ぐようその赤ん
坊に修行をつけ、世界の常識を教えた。
何故なら神様たちは人の闇を知っていたから、この子にはその闇で死んで欲しくないと思い、普通に生きてほしいと思い育てた。
その赤ん坊はすくすく育ち地上の学校に行った。
そして十八歳になった時、高校生の修学旅行に行く際異世界に召喚された。
その世界で主人公が楽しく冒険し、異種族達と仲良くし、無双するお話です
初めてですので余り期待しないでください。
小説家になろう、にも登録しています。そちらもよろしくお願いします。
異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
元聖女だった少女は我が道を往く
春の小径
ファンタジー
突然入ってきた王子や取り巻きたちに聖室を荒らされた。
彼らは先代聖女様の棺を蹴り倒し、聖石まで蹴り倒した。
「聖女は必要がない」と言われた新たな聖女になるはずだったわたし。
その言葉は取り返しのつかない事態を招く。
でも、もうわたしには関係ない。
だって神に見捨てられたこの世界に聖女は二度と現れない。
わたしが聖女となることもない。
─── それは誓約だったから
☆これは聖女物ではありません
☆他社でも公開はじめました
妹に出ていけと言われたので守護霊を全員引き連れて出ていきます
兎屋亀吉
恋愛
ヨナーク伯爵家の令嬢アリシアは幼い頃に顔に大怪我を負ってから、霊を視認し使役する能力を身に着けていた。顔の傷によって政略結婚の駒としては使えなくなってしまったアリシアは当然のように冷遇されたが、アリシアを守る守護霊の力によって生活はどんどん豊かになっていった。しかしそんなある日、アリシアの父アビゲイルが亡くなる。次に伯爵家当主となったのはアリシアの妹ミーシャのところに婿入りしていたケインという男。ミーシャとケインはアリシアのことを邪魔に思っており、アリシアは着の身着のままの状態で伯爵家から放り出されてしまう。そこからヨナーク伯爵家の没落が始まった。
幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話
島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。
俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる