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第2章 本土爆撃阻止(サイパン、グアム、レイテ攻略作戦)
第17話 大日本帝国と日本神国
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グアム、レイテ、サイパン、の攻略部隊がそれぞれの目的地へ向い航行中の頃、本土目指して航行する第13艦隊、千歳型を中心に輪形陣を組んで横須賀を目指してゆっくり進んでいく。
艦隊の周囲には零式偵察機改と瑞雲三二型が艦隊から50キロの範囲を随時飛行し、潜水艦を警戒している。さらに紫雲が艦隊から500キロの範囲を哨戒し、彩雲が1000キロを飛行して敵潜水艦や哨戒機、敵艦隊に目を光らせている。
それを静かに見つめる存在がいた。
艦隊の死角になりやすい位置に2隻の潜水艦が艦隊を見ていた。
「・・・あの国にまだ、あれ程の艦隊があったとは・・副長見てみろ」
「見た所、中型空母4隻に巡洋艦6隻、防空巡洋艦が数隻に駆逐艦が多数」
この付近を哨戒していたアメリカ海軍の歴戦の潜水艦、アルバコアとラッシャーの2隻が静かに潜望鏡から本土派遣艦隊を見ていた。
「仕掛けますか?」
「当然だ。魚雷1番から6番装填、距離5000で撃て」
「アイサー!」
「深度50、微速前進」
「了解、深度50、微速前進」
アルバコアは、果敢にも攻撃を決断し、静かに予想進路へ進んでいく。ラッシャーは後退を決め、船首を反転させて艦隊から離れていく。
「キャプテン、敵艦隊からの距離5000を切りした」
「魚雷発射管開け!1番から6番に注水」
「魚雷発射管1番2番、3番4番、5番6番注水完了」
「1番2番、ファイヤ!続いて3番4番、5、6番。順次撃ち次第再装填!」
2本づつ、第13艦隊目掛けて6本発射れた。
それに対し、外周を航行していた初月がのソナーが発射音を捉えた。
「・・・・!?左舷前方280°雷速40ノット!距離4400!」
「各艦に警報!対潜戦闘用意!」
「雷跡視認!距離3800!」
見張り員からの報告と員からの報告が順次入り、対潜戦闘の準備に入る。
「距離1500で対潜墳進弾一斉射!」
「距離2500、2000、1600!」
「墳進弾一斉射!」
艦中央後ろに設置された二式10センチ30連装墳進砲から魚雷の未来位置目掛けて発射され、魚雷が近づくと同時に起爆して水飛沫が上がった。
その音を聞いていたアルバコアのソナー員は、顔を顰めて耳からヘッドフォンを外して報告した。
「・・・っ!?爆発音多数!」
「弾着まで5秒あります。外周部の駆逐艦にでも命中したのでは?」
「いや、それなら複数の爆発音は聴こえないはずだ」
「爆発の前に着水音が聞こえました。何ならの対魚雷防御をおこなったこでは?」
潜望鏡から外の様子が見えない潜水艦では、ソナー員の耳だけが外の様子を確認する唯一の手段で、魚雷発射後は、距離と速力を計算してストップウォッチの時間か、ソナー員の耳で判断する。
「敵駆逐艦接近して来ます!」
「機関停止!無音潜航深度80!」
今まで少しづつ動いていた船を停止させ、今よりもさらに深く潜った。
ピーン、ピーン、ソナー員の耳だけでなく船の中に響く音。
「・・・キャプテン!探信音です!探信音が接近中の複数の駆逐艦から聞こえます!」
「それは・・・対潜・ソナーか?」
「間違いありません!我々から1000まで接近中!」
艦隊に近づくのを辞めて、さらに深く潜った。
アルバコアの魚雷発射位置に近づく4隻の秋月型駆逐艦、横隊で進んで行く。
「敵潜水艦の位置は?」
「先程の対魚雷防御の余韻で詳しく位置までは分かりません。右舷前方距離500の方向が魚雷発射位置と予想されてます」
「左舷の墳進弾の装填は?」
「あと5分で完了です」
「右舷対潜戦闘用意!」
「了解!右舷対潜戦闘!」
それを合図に4隻が左右に別れ始めた。
それと同時に艦後方に設置された二式10センチ30連装墳進弾が旋回し始めた。
「墳進弾発射用意よし!」
「信管は着発式への変更完了!」
「対潜墳進弾、発射はじめ!てぇぇ!」
バシュー、バシュー、バシュー4隻の駆逐艦から予想範囲内へ、合計120発の対潜ロケット弾が発射された。
「キャプテン!頭上に着水音多数!」
「総員!衝撃備えろ!」
アルバコアの周りに落ちてくる対潜ロケット弾がある物は通り過ぎてから起爆し、ある物はすぐ上で起爆する。着発式と言っても海中にある波によって水圧が掛かり、設定よりも早く信管が海中作動したり、遅く起爆したりすることがある。
これはこの時代では分かっていない事だったが、1963年に起きたんパーミット級原子力潜水艦のスレッシャーが深海潜行試験に突如圧壊音と共に消息を絶った。当初ろう付け箇所からの浸水で電気系統がショートした事による物と思われたが最後の通信で深度900Nと聞こえたことから試験の深度1300フィートを上回る2200フィートまで潜っていたと思われたが、海中の波による急激な水圧が加わった事により、安全深度よりも水圧が掛かり、あっと言う間に圧壊した可能性が高いと言う。
このような強い波は余程の事がないがぎり起きないが、小さい波は常日頃から起きている。水圧に敏感な信管はこれにより当たる前でも起爆してしまう。
対潜ロケット弾の攻撃を受けたアルバコアの船内は警報が鳴り響き、あっちこっちの配管から浸水が発生していた。
「っ!?・・か、各部被害状況を知らせ!」
艦長は何とか、体勢を維持して力の限り声を上げた。
その声に反応し艦橋内のクルーが伝声管で確認を取る。
「こちら前部魚雷発射管室!今の衝撃で圧縮パイプ半損。魚雷発射は不可能です!」
「こちら機関室!浸水により2番バッテリーショート!復旧にはしばらく掛かります!」
「後部魚雷発射管は使用可能!まだ行けます!」
各部から上がるのは、損傷によるダメージの報告ばかりで、本艦が窮地に立たされている事が艦橋全員に伝わっていた。
「キャプテン・・・」
「・・・後部魚雷発射管装填!誇りある合衆国潜水艦乗りの意地を見せろ!!」
「サァー!イエッサー!!」
アルバコア付近に多数の対潜攻撃を行った秋月型駆逐艦は、見張り員に海面を注視させていた。
「海面に浮遊はないか?」
「何処にも見当たりません。少量の油が浮いているだけです!」
「聴音反応は?」
「爆発の影響でまだ、聞き取れません!」
「探信は?」
「ここでは無理です!先程は距離があったので見つけられましたが、ここ付近の海底は凹凸が激しく乱反射で見えません」
「くっそ!奴らの方が一枚上手か!」
爆発の影響で聴音は聞き取れず、探信は海底の凹凸の反射が出鱈目な方向に向く為に捉えられずにいた。
「ソナー!敵駆逐艦の位置は?」
「微かにですが聴こえます!1番近くて後方162、距離350!」
「艦尾魚雷発射管装填?」
「装填完了!信管は磁気信管に変えました。いつでも撃てます!」
「現在の深度は?」
「78です。魚雷を撃つためには60まで浮上しなければ行けません」
「前部タンクブロー!ゆっくり抜け」
前部タンクから海水がゆっくり抜かれ、艦首が起き始める。
幸いにも対潜ロケット弾の爆発の余韻で気付かれなかった。
「深度60!」
「後部魚雷発射管開け!」
「後部魚雷発射管注水完了!いつでも撃てます!」
「ソナー員方位は?」
「・・・・右舷後方164°ゆっくり左舷方向に向かってます!」
「取舵36」
「了解、取舵36」
ゆっくりアルバコアが曲がりだす。
「後部魚雷発射!ファイヤー!」
後部から魚雷を発射しようとした、その時・・・
「・・・っ!?頭上着水音!」
「何!?」
ボォゥン!!
グォォォ!船体が頭上から降ってきた対潜爆雷が直撃して真っ二つに割れた。
「援護に感謝する」
『いや、元々は我々が発見出来なかったから起こった事だ。礼を言われる程のことでもない』
秋月型の頭上を零式水偵改と瑞雲改が飛行していた。
秋月型を救ったのは、無線を受け戻って来た伊吹搭載の哨戒機だった。アルバコアの位置を零式水偵が磁気探知で見つけ、そこに発煙筒を落とした。そこ目掛けて急降下した瑞雲からニ五番対潜爆雷と六番対潜爆雷が投下され、ニ五番がアルバコアに直撃し、轟沈した。
狙われた初月から感謝の無線が聞こえたが零式水偵の搭乗員は、発見出来なくて危ない目に合わせた事を謝罪した。
その後、撤退したラッシャーも瑞雲の爆雷攻撃を受けたが損傷した程度でハワイに帰投して今回の事を報告したが情報部の情報にはそんな艦隊がいないと報告を受けたため、信じてもらえずに見間違えと判断された。
アルバコアが帰投しない事についても事故か、撃沈された物とされた。
艦隊の周囲には零式偵察機改と瑞雲三二型が艦隊から50キロの範囲を随時飛行し、潜水艦を警戒している。さらに紫雲が艦隊から500キロの範囲を哨戒し、彩雲が1000キロを飛行して敵潜水艦や哨戒機、敵艦隊に目を光らせている。
それを静かに見つめる存在がいた。
艦隊の死角になりやすい位置に2隻の潜水艦が艦隊を見ていた。
「・・・あの国にまだ、あれ程の艦隊があったとは・・副長見てみろ」
「見た所、中型空母4隻に巡洋艦6隻、防空巡洋艦が数隻に駆逐艦が多数」
この付近を哨戒していたアメリカ海軍の歴戦の潜水艦、アルバコアとラッシャーの2隻が静かに潜望鏡から本土派遣艦隊を見ていた。
「仕掛けますか?」
「当然だ。魚雷1番から6番装填、距離5000で撃て」
「アイサー!」
「深度50、微速前進」
「了解、深度50、微速前進」
アルバコアは、果敢にも攻撃を決断し、静かに予想進路へ進んでいく。ラッシャーは後退を決め、船首を反転させて艦隊から離れていく。
「キャプテン、敵艦隊からの距離5000を切りした」
「魚雷発射管開け!1番から6番に注水」
「魚雷発射管1番2番、3番4番、5番6番注水完了」
「1番2番、ファイヤ!続いて3番4番、5、6番。順次撃ち次第再装填!」
2本づつ、第13艦隊目掛けて6本発射れた。
それに対し、外周を航行していた初月がのソナーが発射音を捉えた。
「・・・・!?左舷前方280°雷速40ノット!距離4400!」
「各艦に警報!対潜戦闘用意!」
「雷跡視認!距離3800!」
見張り員からの報告と員からの報告が順次入り、対潜戦闘の準備に入る。
「距離1500で対潜墳進弾一斉射!」
「距離2500、2000、1600!」
「墳進弾一斉射!」
艦中央後ろに設置された二式10センチ30連装墳進砲から魚雷の未来位置目掛けて発射され、魚雷が近づくと同時に起爆して水飛沫が上がった。
その音を聞いていたアルバコアのソナー員は、顔を顰めて耳からヘッドフォンを外して報告した。
「・・・っ!?爆発音多数!」
「弾着まで5秒あります。外周部の駆逐艦にでも命中したのでは?」
「いや、それなら複数の爆発音は聴こえないはずだ」
「爆発の前に着水音が聞こえました。何ならの対魚雷防御をおこなったこでは?」
潜望鏡から外の様子が見えない潜水艦では、ソナー員の耳だけが外の様子を確認する唯一の手段で、魚雷発射後は、距離と速力を計算してストップウォッチの時間か、ソナー員の耳で判断する。
「敵駆逐艦接近して来ます!」
「機関停止!無音潜航深度80!」
今まで少しづつ動いていた船を停止させ、今よりもさらに深く潜った。
ピーン、ピーン、ソナー員の耳だけでなく船の中に響く音。
「・・・キャプテン!探信音です!探信音が接近中の複数の駆逐艦から聞こえます!」
「それは・・・対潜・ソナーか?」
「間違いありません!我々から1000まで接近中!」
艦隊に近づくのを辞めて、さらに深く潜った。
アルバコアの魚雷発射位置に近づく4隻の秋月型駆逐艦、横隊で進んで行く。
「敵潜水艦の位置は?」
「先程の対魚雷防御の余韻で詳しく位置までは分かりません。右舷前方距離500の方向が魚雷発射位置と予想されてます」
「左舷の墳進弾の装填は?」
「あと5分で完了です」
「右舷対潜戦闘用意!」
「了解!右舷対潜戦闘!」
それを合図に4隻が左右に別れ始めた。
それと同時に艦後方に設置された二式10センチ30連装墳進弾が旋回し始めた。
「墳進弾発射用意よし!」
「信管は着発式への変更完了!」
「対潜墳進弾、発射はじめ!てぇぇ!」
バシュー、バシュー、バシュー4隻の駆逐艦から予想範囲内へ、合計120発の対潜ロケット弾が発射された。
「キャプテン!頭上に着水音多数!」
「総員!衝撃備えろ!」
アルバコアの周りに落ちてくる対潜ロケット弾がある物は通り過ぎてから起爆し、ある物はすぐ上で起爆する。着発式と言っても海中にある波によって水圧が掛かり、設定よりも早く信管が海中作動したり、遅く起爆したりすることがある。
これはこの時代では分かっていない事だったが、1963年に起きたんパーミット級原子力潜水艦のスレッシャーが深海潜行試験に突如圧壊音と共に消息を絶った。当初ろう付け箇所からの浸水で電気系統がショートした事による物と思われたが最後の通信で深度900Nと聞こえたことから試験の深度1300フィートを上回る2200フィートまで潜っていたと思われたが、海中の波による急激な水圧が加わった事により、安全深度よりも水圧が掛かり、あっと言う間に圧壊した可能性が高いと言う。
このような強い波は余程の事がないがぎり起きないが、小さい波は常日頃から起きている。水圧に敏感な信管はこれにより当たる前でも起爆してしまう。
対潜ロケット弾の攻撃を受けたアルバコアの船内は警報が鳴り響き、あっちこっちの配管から浸水が発生していた。
「っ!?・・か、各部被害状況を知らせ!」
艦長は何とか、体勢を維持して力の限り声を上げた。
その声に反応し艦橋内のクルーが伝声管で確認を取る。
「こちら前部魚雷発射管室!今の衝撃で圧縮パイプ半損。魚雷発射は不可能です!」
「こちら機関室!浸水により2番バッテリーショート!復旧にはしばらく掛かります!」
「後部魚雷発射管は使用可能!まだ行けます!」
各部から上がるのは、損傷によるダメージの報告ばかりで、本艦が窮地に立たされている事が艦橋全員に伝わっていた。
「キャプテン・・・」
「・・・後部魚雷発射管装填!誇りある合衆国潜水艦乗りの意地を見せろ!!」
「サァー!イエッサー!!」
アルバコア付近に多数の対潜攻撃を行った秋月型駆逐艦は、見張り員に海面を注視させていた。
「海面に浮遊はないか?」
「何処にも見当たりません。少量の油が浮いているだけです!」
「聴音反応は?」
「爆発の影響でまだ、聞き取れません!」
「探信は?」
「ここでは無理です!先程は距離があったので見つけられましたが、ここ付近の海底は凹凸が激しく乱反射で見えません」
「くっそ!奴らの方が一枚上手か!」
爆発の影響で聴音は聞き取れず、探信は海底の凹凸の反射が出鱈目な方向に向く為に捉えられずにいた。
「ソナー!敵駆逐艦の位置は?」
「微かにですが聴こえます!1番近くて後方162、距離350!」
「艦尾魚雷発射管装填?」
「装填完了!信管は磁気信管に変えました。いつでも撃てます!」
「現在の深度は?」
「78です。魚雷を撃つためには60まで浮上しなければ行けません」
「前部タンクブロー!ゆっくり抜け」
前部タンクから海水がゆっくり抜かれ、艦首が起き始める。
幸いにも対潜ロケット弾の爆発の余韻で気付かれなかった。
「深度60!」
「後部魚雷発射管開け!」
「後部魚雷発射管注水完了!いつでも撃てます!」
「ソナー員方位は?」
「・・・・右舷後方164°ゆっくり左舷方向に向かってます!」
「取舵36」
「了解、取舵36」
ゆっくりアルバコアが曲がりだす。
「後部魚雷発射!ファイヤー!」
後部から魚雷を発射しようとした、その時・・・
「・・・っ!?頭上着水音!」
「何!?」
ボォゥン!!
グォォォ!船体が頭上から降ってきた対潜爆雷が直撃して真っ二つに割れた。
「援護に感謝する」
『いや、元々は我々が発見出来なかったから起こった事だ。礼を言われる程のことでもない』
秋月型の頭上を零式水偵改と瑞雲改が飛行していた。
秋月型を救ったのは、無線を受け戻って来た伊吹搭載の哨戒機だった。アルバコアの位置を零式水偵が磁気探知で見つけ、そこに発煙筒を落とした。そこ目掛けて急降下した瑞雲からニ五番対潜爆雷と六番対潜爆雷が投下され、ニ五番がアルバコアに直撃し、轟沈した。
狙われた初月から感謝の無線が聞こえたが零式水偵の搭乗員は、発見出来なくて危ない目に合わせた事を謝罪した。
その後、撤退したラッシャーも瑞雲の爆雷攻撃を受けたが損傷した程度でハワイに帰投して今回の事を報告したが情報部の情報にはそんな艦隊がいないと報告を受けたため、信じてもらえずに見間違えと判断された。
アルバコアが帰投しない事についても事故か、撃沈された物とされた。
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