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46 最期の時
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私を殺してください!
震える字で書かれた『願い』から始まったクフェアからトニトルスへの『ロセウムの呪い』。
分厚いレポートの様な手紙の様なそれは冒頭から最後まで苦しみに満ちたものだった。
ロセウムの女としての自分の体の事、新たな妊娠とその経緯、その為に侍女の夫を死に至らしめた事――
何度試みてもどうしても自死できない事――
今後も自分は妊娠する為に正気を失うだろう。被害を最低限にする為男性死刑囚に同意の上で子種を提供してもらう事にする。それは、
耐え難い恥辱だ。
死ぬより辛い。
なのに自死できない。
私を殺してください!
陛下が手を下す必要はありません。刺客を送ってください。
私がそう頼んでも私の周りの優しい人たちは首を横に振るばかり。
だから陛下が。
ロセウム島で私を救おうと手を差し伸べて下さった様にもう一度。
助けて下さい!
この地獄から私を解放してください私を殺してください!
殺して殺して殺して…
あぁ、可哀想なロサ。
あの子をどうしたらいいの――
トニトルスは出来なかった。
どうしても刺客を送れなかった。
『ロセウムの女』に関する古文書など調査し続けている。
解決策を探るのを諦めたくない。
諦められない――
その後も何度もクフェアからの『催促』の手紙が届いたが。
トニトルスは目を逸らし続ける。
そして――
その時トニトルスは珍しく心躍らせていた。
他所からフランマへ戻る途中グラキエスへ立ち寄ったところ、誕生からずっと世話し続けているグラキエスの王子から可愛い初恋の話を聞いたのだ。
彼の話によればピンクの髪と瞳の少女――つまりロサだ。娘ロサは彼に後で『話そう』と言ったという。
あの子が!?
チヤホヤしてくる理由が分からないと言って男の子たちをまるで寄せ付けないマイ・リトル・エンジェルが!?
おいおいこれは!
時間が遅かったからグラキエス訪問中のロサに会わずにフランマに戻ったがロサはもう3日ほどグラキエスに滞在するだろう。
その間にシアンと話せる機会が何度かあるはずだ。
まだお互いの事を何も知らない様だが(私も敢えてロサが私の娘だとは告げなかった…今はまだ)…次に会った時二人はどんな話をするのだろう――
父としては複雑なところもあるが可愛い恋を応援せねば…
翌日、トニトルスは珍しく上機嫌で側近にロサとシアンの婚約の相談をしていた。
そこにクフェアからの手紙が届いたのである。
最後の手紙が。
『暫くは平穏な時間が続くはずでしたが流産してしまいました。
空になった胎はまた妊娠する事を求め私を苛み始めました。
私はここのところ妊娠中でも上手く正気に戻れなくなっています。
きっと今が最後の正気の時だと思いますので、私は私の、私とロサの『ロセウムの呪い』をロサに見せます。
まだ6才のあの子に伝えるのは残酷ですが、知らない方が残酷なのです。私がそうでした。正しく知っていれば…と何度も悔しく心乱しました。
きっとロサは大変なショックを受けるでしょう。
ロサをお願いします。まだ6才。可愛い子。あの子をどうかどうか…
…死刑囚たちが来ました。私を見ておぞましい顔で笑っています。
私はまた妊娠するまで彼等と――きっともう正気には戻らない――分かるのです。
さようなら、お優しい御方、姿も心もお美しい人、さようなら』
トニトルスは手紙を手にクフェアの離宮に。
二度と近付かないと決めていた離宮に転移し、人払いされた閨に入れば――
恍惚の表情で果てている数人の男達と
茫然と立つロサと
ロサの視線の先には嬌声を上げながら狂ったように腰を振る男
男の下には男に合わせて腰を振りながらも泣き濡れた顔を苦悶に歪めるクフェア…
トニトルスは真っ白になった頭で剣を抜き先ずは何度目かの絶頂を迎えようとしている男を――続けて倒れている者もこと切れている者も関係なく男達を全員斬った。
そして室内の小噴水で剣を清めた後クフェアを――妃を――
こんな時でもハッとするほど美しく蠱惑的な体を刺し貫いた…
「‥ッ、クフェ‥」
皇帝トニトルスの頬をとめどなく涙が流れ続ける。
「泣かないで…お優しい御方…」
細い腕がゆらりと動き小さな震える手がその涙に触れる。
「やっと…愛を示してくださった…
感謝いたします…お美しい人…
あなた様の輝かしい人生に汚点を作ってしまいごめんなさい…
どうか…あの子を…ロサをお願い…わたし、
…あなた…愛‥」
そこで言葉は途切れて
そのなお美しい体から一切の力が抜ける
まるで咲き誇る大輪の花が突如花びらを全て落とすように
クフェアの命が終わる
しばらくの間魂が抜けたように身動きせずクフェアを見つめ続けていたトニトルスはハッと顔を上げて視線を彷徨わせ――
涙に濡れたローズレッドの瞳を見つける。
魔力を封じるマントはそれと知らず着せられたのか
何度も魔法を発動しようとしたのだろう、
両手を前に突き出したまま震えている娘…
妻と同じローズレッドの瞳を見た瞬間、トニトルスは痛みを
だが次の瞬間希望の光がその目に走った
「??」
その光の意味は?
小さなロサには到底分からない。
父と目が合ったロサに父は震える声で言う。
「ロサ…父を許してくれ…
私はこの美しい人を一人で逝かせる事は出来ない。
責任を取るというのではない…私は…
これを愛だと言ったクフェアを痛ましく…愛しく思う…
心から――‥きっとずっと前から――」
そしてトニトルスはクフェアに口づけた後、その体から剣を抜き、自分自身を刺し貫いた――
「死してなおクフェアは美しい…
私は他の男がこの美しい人に触れるのを許せない」
そう言って父は最期の魔法で出した炎にクフェアと共に包まれる。
高温の炎が二人を灰に変えるのを見ながらロサは不意に気付く。
取り残されてしまった
なぜ一緒に連れて行ってくれなかった?
母と同じ呪いに苛まれるかもしれない未来にたった一人――残されてしまった…
「…そうだ、父上には文句を言ってやらないと気が済まないな」
そう口に出してロサは思い出す。
いや、文句は言った…
忘れていたけど…
忘れていたというより父と母の事を考えないようにして来た。
直視できず恐くて逃げて来た。
でも昨日、シアン達が帰ってからは父と母の事ばかり考えてしまう。
やっと向き合えるようになったのだろうか…
(彼のお蔭で…)
ロサはハッとして変に焦る。
今自室に一人だし口に出していないのだから誰にも聞かれていないのに誤魔化す様に独り言を言う。
「コホン、ン、シアンが来るにはまだ少し早いかな…うん。
そうそう、私は父上に文句を言ったのだったな!父上の魂に…」
約束の時間にはまだなのだがロサはもうすっかり支度を済ませ部屋の中をうろついて気付くと父や母の事を考えていた、を繰り返している。
「…もう…
遅いぞ、シアン…」
繰り返すが、約束の時間にはまだ早いのだ…
震える字で書かれた『願い』から始まったクフェアからトニトルスへの『ロセウムの呪い』。
分厚いレポートの様な手紙の様なそれは冒頭から最後まで苦しみに満ちたものだった。
ロセウムの女としての自分の体の事、新たな妊娠とその経緯、その為に侍女の夫を死に至らしめた事――
何度試みてもどうしても自死できない事――
今後も自分は妊娠する為に正気を失うだろう。被害を最低限にする為男性死刑囚に同意の上で子種を提供してもらう事にする。それは、
耐え難い恥辱だ。
死ぬより辛い。
なのに自死できない。
私を殺してください!
陛下が手を下す必要はありません。刺客を送ってください。
私がそう頼んでも私の周りの優しい人たちは首を横に振るばかり。
だから陛下が。
ロセウム島で私を救おうと手を差し伸べて下さった様にもう一度。
助けて下さい!
この地獄から私を解放してください私を殺してください!
殺して殺して殺して…
あぁ、可哀想なロサ。
あの子をどうしたらいいの――
トニトルスは出来なかった。
どうしても刺客を送れなかった。
『ロセウムの女』に関する古文書など調査し続けている。
解決策を探るのを諦めたくない。
諦められない――
その後も何度もクフェアからの『催促』の手紙が届いたが。
トニトルスは目を逸らし続ける。
そして――
その時トニトルスは珍しく心躍らせていた。
他所からフランマへ戻る途中グラキエスへ立ち寄ったところ、誕生からずっと世話し続けているグラキエスの王子から可愛い初恋の話を聞いたのだ。
彼の話によればピンクの髪と瞳の少女――つまりロサだ。娘ロサは彼に後で『話そう』と言ったという。
あの子が!?
チヤホヤしてくる理由が分からないと言って男の子たちをまるで寄せ付けないマイ・リトル・エンジェルが!?
おいおいこれは!
時間が遅かったからグラキエス訪問中のロサに会わずにフランマに戻ったがロサはもう3日ほどグラキエスに滞在するだろう。
その間にシアンと話せる機会が何度かあるはずだ。
まだお互いの事を何も知らない様だが(私も敢えてロサが私の娘だとは告げなかった…今はまだ)…次に会った時二人はどんな話をするのだろう――
父としては複雑なところもあるが可愛い恋を応援せねば…
翌日、トニトルスは珍しく上機嫌で側近にロサとシアンの婚約の相談をしていた。
そこにクフェアからの手紙が届いたのである。
最後の手紙が。
『暫くは平穏な時間が続くはずでしたが流産してしまいました。
空になった胎はまた妊娠する事を求め私を苛み始めました。
私はここのところ妊娠中でも上手く正気に戻れなくなっています。
きっと今が最後の正気の時だと思いますので、私は私の、私とロサの『ロセウムの呪い』をロサに見せます。
まだ6才のあの子に伝えるのは残酷ですが、知らない方が残酷なのです。私がそうでした。正しく知っていれば…と何度も悔しく心乱しました。
きっとロサは大変なショックを受けるでしょう。
ロサをお願いします。まだ6才。可愛い子。あの子をどうかどうか…
…死刑囚たちが来ました。私を見ておぞましい顔で笑っています。
私はまた妊娠するまで彼等と――きっともう正気には戻らない――分かるのです。
さようなら、お優しい御方、姿も心もお美しい人、さようなら』
トニトルスは手紙を手にクフェアの離宮に。
二度と近付かないと決めていた離宮に転移し、人払いされた閨に入れば――
恍惚の表情で果てている数人の男達と
茫然と立つロサと
ロサの視線の先には嬌声を上げながら狂ったように腰を振る男
男の下には男に合わせて腰を振りながらも泣き濡れた顔を苦悶に歪めるクフェア…
トニトルスは真っ白になった頭で剣を抜き先ずは何度目かの絶頂を迎えようとしている男を――続けて倒れている者もこと切れている者も関係なく男達を全員斬った。
そして室内の小噴水で剣を清めた後クフェアを――妃を――
こんな時でもハッとするほど美しく蠱惑的な体を刺し貫いた…
「‥ッ、クフェ‥」
皇帝トニトルスの頬をとめどなく涙が流れ続ける。
「泣かないで…お優しい御方…」
細い腕がゆらりと動き小さな震える手がその涙に触れる。
「やっと…愛を示してくださった…
感謝いたします…お美しい人…
あなた様の輝かしい人生に汚点を作ってしまいごめんなさい…
どうか…あの子を…ロサをお願い…わたし、
…あなた…愛‥」
そこで言葉は途切れて
そのなお美しい体から一切の力が抜ける
まるで咲き誇る大輪の花が突如花びらを全て落とすように
クフェアの命が終わる
しばらくの間魂が抜けたように身動きせずクフェアを見つめ続けていたトニトルスはハッと顔を上げて視線を彷徨わせ――
涙に濡れたローズレッドの瞳を見つける。
魔力を封じるマントはそれと知らず着せられたのか
何度も魔法を発動しようとしたのだろう、
両手を前に突き出したまま震えている娘…
妻と同じローズレッドの瞳を見た瞬間、トニトルスは痛みを
だが次の瞬間希望の光がその目に走った
「??」
その光の意味は?
小さなロサには到底分からない。
父と目が合ったロサに父は震える声で言う。
「ロサ…父を許してくれ…
私はこの美しい人を一人で逝かせる事は出来ない。
責任を取るというのではない…私は…
これを愛だと言ったクフェアを痛ましく…愛しく思う…
心から――‥きっとずっと前から――」
そしてトニトルスはクフェアに口づけた後、その体から剣を抜き、自分自身を刺し貫いた――
「死してなおクフェアは美しい…
私は他の男がこの美しい人に触れるのを許せない」
そう言って父は最期の魔法で出した炎にクフェアと共に包まれる。
高温の炎が二人を灰に変えるのを見ながらロサは不意に気付く。
取り残されてしまった
なぜ一緒に連れて行ってくれなかった?
母と同じ呪いに苛まれるかもしれない未来にたった一人――残されてしまった…
「…そうだ、父上には文句を言ってやらないと気が済まないな」
そう口に出してロサは思い出す。
いや、文句は言った…
忘れていたけど…
忘れていたというより父と母の事を考えないようにして来た。
直視できず恐くて逃げて来た。
でも昨日、シアン達が帰ってからは父と母の事ばかり考えてしまう。
やっと向き合えるようになったのだろうか…
(彼のお蔭で…)
ロサはハッとして変に焦る。
今自室に一人だし口に出していないのだから誰にも聞かれていないのに誤魔化す様に独り言を言う。
「コホン、ン、シアンが来るにはまだ少し早いかな…うん。
そうそう、私は父上に文句を言ったのだったな!父上の魂に…」
約束の時間にはまだなのだがロサはもうすっかり支度を済ませ部屋の中をうろついて気付くと父や母の事を考えていた、を繰り返している。
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