産業創世記 ギデオン(休載中)

初書 ミタ

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第3章 怒りの十字架 1-

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ヘアリング商会、大英帝国でもっとも大きな資産を持つ


企業である。良い悪いにかかわらず、どんなことでもする。


よく言えば便利屋、悪く言えば極道である。




通常なら、ストリートランナーの手に負える相手などではない。

相手は巨大権力であり、こちらは街を走って回るただの民間人だ。

見ない振りをして、いや実際に見なければいい。それだけだ。



しかしこの組織も、ロンドンだけで百以上の古物商から苦情が来る。

おまけに時計会社は最高にぶちぎれている。

「何だ、この時計は。」

「このくそったれな時計はなんだ。」


懐中時計を買った富裕層も、自分の全財産をはたき、


あるいは借金して購入した労働者も、懐中時計が壊れる。


資本家も、労働者も時間が守れず。

工場がとまり、不当な残業が増える。


ロンドン中が大騒ぎだった。

古物商や質屋は、詐欺だと訴えてくる始末だ。

あまりの保証金額の


大きさに、英国最大の商会も、非常に困っている。


組織員の何人かは死刑だろう。

マンチェスターで5万カラット受け取った無能は、すでに河の中だろう。

最も確かめもせずに時計会社に渡したことにも問題がある。

あまりに多く作りきれないので、スイスに輸出までした。



スイスの異変に気がついた、ユダヤ貴族がハッペンハイムに

使者を送った。


しかし問題がある。ストリートランナーのスパイを取り逃がしたのだ。

名前はわからないが、異常なほどの剣術体術の使い手だ。

とても素人とは思えない。

しかもなぜか、味方であるはずの、ハーシー卿が、

その女を調べようとすると、「ぶち殺すぞ。」と錯乱する始末。

あの様子では、逆らえばこちらが消されるだろう。



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