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1章
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意識を飛ばして目を覚ますと、私はベッドに寝かされていて心配そうにゼルビア様が私を見つめていた。
せっかくの整った美貌なのに、左頬が腫れて痛々しい。そもそも私はゼルビア様の顔が好みだから可哀想になる。
「大丈夫ですか……?痛そう…?」
「っっっっ……君を犯してしまった私を君は、、クッ……君こそ大丈夫か……?リィーシャ」
「はい……思ったより元気です。ってあれ?リィーシャって?」
「リューイから全て聞いた……そして散々殴られた。本当は君に近付くのも禁止されたが、私は私の責任を放棄するつもりは無い……」
申し訳なさそうにシュンとするゼルビア様が可愛いくてクスリと笑ってしまう。
「ふふふふ……やっと誤解が解けたのですね。そもそもお兄ちゃんが悪いので、ゼルビア様はお兄ちゃんが好きなんでしょ?責任取ってもらわなくても大丈夫ですよ。」
「ちが……違う…確かに最後は魔王の攻撃から庇って貰った事で気持ちを確信したが………君が勇者になってる時細かく私の世話を焼いてくれたのを知っている。皆に隠していた私の怪我に気付き傷薬を無言で持ってきてくれたり、野営地で料理を作ってくれただろ…あの時私の苦手な物を抜いてくれた」
確かにあったあった!!
お兄ちゃんの戦闘で周りの皆に迷惑かけてるから、少しでも私が勇者になった時は皆の役にたとうと、野営地では進んで料理を作ったな。それも偉大な黒魔導師様がピーマンが苦手なんて可愛いなってこっそり抜いてあげた。
前衛で戦う騎士様の方が怪我が多いと、聖女様の治療をあまり受けようとしないゼルビア様に傷薬を持って行った事もあるある。
後衛で呪文を唱えてるだけだからって遠慮して、呪文を唱える事だって凄い集中力を使うのに……
些細な気遣いに気づいてくれていたんだ嬉しいな……
「それに……他にも君を慕う理由がある」
「……?」
「君の顔が私の好みなんだ!!初めて顔を合わせた時に、理想の顔過ぎて衝撃を受けたぐらいだ。垂れ目で泣き黒子の妖艶さ、プクリと膨らんだピンクの唇の厭らしさ、ふっくらした頬を何度甘噛みしたいと想像した事か……」
「えっ……顔…?」
「あぁ……絶対私のものにしたいと思ってた…」
恍惚とした顔でゼルビア様は頷く……
「ならお兄ちゃんでもいいのでは……?」
「……私には男色の趣向は無かったようだ…やはり穿ちたい……だからリィーシャ君が好ましい…」
冷静沈着クールな印象がガラガラと崩れていく、確かにこんな美貌の黒魔導師様に口説かれ悪気はしないけど……
結局は私じゃなくてお兄ちゃんでもいいのでは?
「…………ちょっと考えさせて下さい…」
「却下だ!私は責任を取ると言っただろ、既に君のお腹には新しい生命が芽生えている可能性もある!私はリィーシャ君を諦めるなど到底無理だ。」
私の頬を撫でながら、美貌の黒魔導師に微笑まれたらドキドキが止まりません。絆されるのも秒読みかも……
お腹痛いって勇者が言うから代わりに凱旋パレードに参加にしたら、美貌の黒魔導師に口説かれました
せっかくの整った美貌なのに、左頬が腫れて痛々しい。そもそも私はゼルビア様の顔が好みだから可哀想になる。
「大丈夫ですか……?痛そう…?」
「っっっっ……君を犯してしまった私を君は、、クッ……君こそ大丈夫か……?リィーシャ」
「はい……思ったより元気です。ってあれ?リィーシャって?」
「リューイから全て聞いた……そして散々殴られた。本当は君に近付くのも禁止されたが、私は私の責任を放棄するつもりは無い……」
申し訳なさそうにシュンとするゼルビア様が可愛いくてクスリと笑ってしまう。
「ふふふふ……やっと誤解が解けたのですね。そもそもお兄ちゃんが悪いので、ゼルビア様はお兄ちゃんが好きなんでしょ?責任取ってもらわなくても大丈夫ですよ。」
「ちが……違う…確かに最後は魔王の攻撃から庇って貰った事で気持ちを確信したが………君が勇者になってる時細かく私の世話を焼いてくれたのを知っている。皆に隠していた私の怪我に気付き傷薬を無言で持ってきてくれたり、野営地で料理を作ってくれただろ…あの時私の苦手な物を抜いてくれた」
確かにあったあった!!
お兄ちゃんの戦闘で周りの皆に迷惑かけてるから、少しでも私が勇者になった時は皆の役にたとうと、野営地では進んで料理を作ったな。それも偉大な黒魔導師様がピーマンが苦手なんて可愛いなってこっそり抜いてあげた。
前衛で戦う騎士様の方が怪我が多いと、聖女様の治療をあまり受けようとしないゼルビア様に傷薬を持って行った事もあるある。
後衛で呪文を唱えてるだけだからって遠慮して、呪文を唱える事だって凄い集中力を使うのに……
些細な気遣いに気づいてくれていたんだ嬉しいな……
「それに……他にも君を慕う理由がある」
「……?」
「君の顔が私の好みなんだ!!初めて顔を合わせた時に、理想の顔過ぎて衝撃を受けたぐらいだ。垂れ目で泣き黒子の妖艶さ、プクリと膨らんだピンクの唇の厭らしさ、ふっくらした頬を何度甘噛みしたいと想像した事か……」
「えっ……顔…?」
「あぁ……絶対私のものにしたいと思ってた…」
恍惚とした顔でゼルビア様は頷く……
「ならお兄ちゃんでもいいのでは……?」
「……私には男色の趣向は無かったようだ…やはり穿ちたい……だからリィーシャ君が好ましい…」
冷静沈着クールな印象がガラガラと崩れていく、確かにこんな美貌の黒魔導師様に口説かれ悪気はしないけど……
結局は私じゃなくてお兄ちゃんでもいいのでは?
「…………ちょっと考えさせて下さい…」
「却下だ!私は責任を取ると言っただろ、既に君のお腹には新しい生命が芽生えている可能性もある!私はリィーシャ君を諦めるなど到底無理だ。」
私の頬を撫でながら、美貌の黒魔導師に微笑まれたらドキドキが止まりません。絆されるのも秒読みかも……
お腹痛いって勇者が言うから代わりに凱旋パレードに参加にしたら、美貌の黒魔導師に口説かれました
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