料理屋「○」~異世界に飛ばされたけど美味しい物を食べる事に妥協できませんでした~

斬原和菓子

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第3章 咲き誇る竜花と大龍の意志 料理屋「○」拡大成長編1

リュカの願い〜健康的な生活はダンジョンから?!〜5

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結果的に言えば、セーフポイントでの自動販売は大成功だった・・・いや大成功過ぎた


初めにセーフポイントにたどり着いた冒険者はそうとう不思議に思っただろう…

だが、丁寧な説明書きとメニュー、ギルドのお墨付きの承認印と・・・
現地での空腹に耐えきれなかったのか、試しにやってみようと恐れより好奇心が勝ったようでw
ギルドでも宣伝していたのもあり、冒険者は非常にありがたいサービスをギルドが始めたと喜んだ

しかも、料理屋「〇」の名前は出さずとも、美味い料理に驚愕した冒険者はダンジョンにとてつもない美味い店が出来たと宣伝しまくった

それはそうだろう!セーフポイントでエールも飲める上、つまみのから揚げやご飯にスープまで温かい!
しかも街のレストランや料理屋の遥かに上をいく味と安さ!

瞬く間に広がった噂話は、非冒険者の興味や好奇心をもあおり・・・その料理を食べたいという気持ちでダンジョンツアーを高ランクの冒険者を雇って始めようとする動きまで出てきてしまった

冒険者の安全の為と始めたサービスが、一般人も興味を持つような話になり、流石にギルドがツアーの件は止めに入った程だ

さて、ここまで来ると噂話はさらに大きくなっていく

「一体ギルドはどうやってこのシステムを作ったのか?」
「そもそも、あの料理は一体どこで作っているのか?」

料理屋「〇」に来た事のあるお客様達は薄々気付き始めて気を遣ってくる様子を見せてはいるが・・・

街の中では、この商売に絡みたい商人や、レストラン経営者、一般人から貴族までと噂と噂の解明に奔走する様子が毎日のように話題に上がる事態となっているようだ・・・

俺は・・・焦っていた・・・

とんでもない金額のお金がどんどんマジックバッグに入ってくる
もちろん料理をそれに合わせて作るのは幸せなことではあるが、とてつもない利用者の数と今後を考えて、通常営業に影響を及ぼしてくる勢いで売れまくっているのだ

「人雇わないと無理ー!!」
「ミャオおにぎり作りすぎて手首が痛いにゃー!!」

俺とミャオはおにぎりセットとサンドイッチ、から揚げとポテトをとんでもない量で仕込んでいく
仕込んでいくのにどんどん減っていく


これは早急に人を集めないと・・・過労で倒れる・・・

リュカさんも心配して様子を見に来る事が増えた

「マスターとんでもない事になったのう・・・どうする?一度止めるか?」

「いやぁせめて人を雇うことが出来れば少しは変わるんですが…心当たりがなくて…」

「他の料理屋からスカウトするのはどうなんじゃ?」

「変に今までのやり方でやられる位なら素人に教えた方が良いと思っています」

「ふーむ・・・たしかに、料理人でまともな感性の人間は少ないかものう、現状を変えようともせん連中が多いからのぅ」

「とりあえず、募集してみます…人のうわさも75日といいますか…しばらくすれば落ち着くとは思うので!」

「うむ、分かった…ギルドのクエストに出すことも出来たが…変に情報が洩れるよりええんじゃろうな」

「そうですね…他で仕事にあぶれている人を探した方が、早いかもしれません…」

「信用できる人間という意味では奴隷制を利用してみることも考えてみるのも良いかもしれんぞ」

「奴隷…奴隷制がよくわからないので、少し怖いですね・・・」

「うーむ、ではしばらくは耐えて頑張ってくれ、儂も色々な方面に水面下で駆け回ってみようぞ」

「ありがとうございます」

俺は急遽、求人の張り紙を店に貼り、料理人志望や接客係を初心者向けに募集する事にしたのだった

「マスター求人募集するってなんだか大変そうだね・・・寝れてる?」

リナさんとジークさんとバッツさんが今日も来てくれて開口一番心配してくれた

「私はマスターの料理の大ファンだから食べてすぐわかったんだけど、周りは初めての人も多いから最近セーフポイントの利用率凄い事になってるよ?」

「魔法騎士団も訓練でダンジョン入るから最近訓練中の休憩にセーフポイント使うのが楽しみで皆んなめちゃくちゃ金持ってダンジョン行く流れになってるけど・・・大丈夫かな?」

「皆さん内緒にしてくれてありがとうございます・・・今のところミャオと二人で何とかなってます」


「でもよマスター、今度他のダンジョンにも同じサービスの要求が来てるらしいじゃん・・・うちの親父も興味深々だったから近い内に査察に入るって話だぞ?」

バッツさんがとんでもない事を教えてくれた

「えー?!」
一瞬白目を剥いてしまった
おそらくリュカさんが止めておいてくれたのだろう

これは本格的に人増やさないとアカンやつやん

リナさんが
「マスターの料理は特別だからなぁ、簡単に作れるなら手伝ってあげたいくらいなんだけど」

「特別なんてそんな・・・今出してるメニューは少し容量覚えればそんなに難しくないんですけどねー」
「ミャオも手伝ってるくらいにゃ」

「それなら孤児院の大きな子供達でも大丈夫かな?」

「孤児院?」

「そうなの!私達のパーティはSランクだから慈善事業として孤児院に寄付したりたまに慰問したりしてるんだけど・・・最近知った事があって16歳の大人の子は外で働いて孤児院を出るルールなの」

「仕事は何かしらあるんですか?」

「それを見つけるのが一番大変で、力のある子は冒険者や力仕事をしたりするけど、それ以外の子は勉強も学校行く子とは違って少し遅れてるから結局は孤児院を手伝ったりして何とか暮らしている状態みたい」

「もしかして、皆んな常にお腹空いてる状態だったりします?」

「間違いないわね・・・慰問の時に食べ物を持って行くのが一番喜ばれるから」


「それだーー!!リナさんありがとう!」
俺は大声で喜んでしまう

「え・・・ええ喜んで貰えて良かった」

「明日早速行ってみます」


これで働いても良い子が居ればラッキーだ
とりあえず困っている孤児院の子供達も救われるはず!

俺はミャオと一緒に目をキラキラさせて小躍りしながら喜んだのだった







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