料理屋「○」~異世界に飛ばされたけど美味しい物を食べる事に妥協できませんでした~

斬原和菓子

文字の大きさ
22 / 56
第2章 牛すき焼きと甘い誘惑 料理屋「〇」黎明編2

若き魔法士の憂鬱とリナのお悩み相談 5

しおりを挟む
「リナさんって冒険者なのに貴族に婚約迫られたってことは家は貴族なの?」

「そうね・・・隠しても仕方ないから言うけど、実はダークエルフの自治地区の統括なんかをやってるフォンテーヌ家の長女だったんだ・・・今日家を出たけどね」

「それは気の毒な事を聞いたかな…ごめん」

「良いの!今日から私はただの冒険者リナ!『聖竜の花』のリナ!それで十分に幸せに生きていけるから」

「結婚は考えてないの・・・?」

「結婚どころか…お付き合いしている人も居ませんwジークさんは?」

「俺も、無理やりお見合いさせられそうになってて困ってる」

「女性恐怖症だから?フフッ」

ジークさんとのやり取りを見ていたバッツさんが妙案を思いつき提案してくる
「そうだ!二人が付き合っちまえば良いんじゃね?」

「「はあ??」」

2人は声を揃えて顔を赤くしながら否定してくる

「いや今日会ったばっかで付き合うとか普通ないだろ!・・・別に嫌って訳じゃないけど…」
「ジークさんみたいな優しいイケメンと私みたいなガサツな女剣士と似合うわけないでしょ…別に嫌ではないけど…


「2人は気が合うと俺は思うんだよな!しかもジークもリナさんも変な奴に追いかけられてるのを公式に断れる手段にもなるし、なによりはっきり言ってお似合いだぜ!」

「いやリナさんに迷惑でしょ」「いやジークさんに迷惑がかかるし」

同時に二人が同じ事を言う

「息ピッタリかよ!w」

二人が、バッツに言われ目を合わせて照れ始めながら
「迷惑なんかじゃない…むしろ助かるかも」「私も迷惑が掛からないなら助かるかも」

「もう付き合っちゃえよー!決まりだな!」

周りで見ていたお客様も温かい目で二人を見守り、拍手や口笛でお祝いしている

二人は恥ずかしそうに下を向いていたが、お互いを見つめ笑顔になる

「よろしく・・・お願いします♡」
「こちらこそ♡」

初々しいカップルの誕生だった

「リナさんおめでとうにゃミャオも嬉しいにゃ♡」

その時にリュカが来店してきた
「マスター今日はなんだか騒がしいが何ぞあったのかの?」

「ちょっと……まぁ色々ありましてとりあえずハッピーエンドですね」

マスターがリナを見て微笑ましい顔してる(ちょっと恥ずかしい)

「リュカ姉こんばんわ!」
リナがリュカに挨拶すると…3人の組み合わせを見て驚く

「ほう、珍しい組み合わせじゃの…魔法騎士団と冒険者が仲良うテーブルを囲むとはのぅ」

「リュカさんお久しぶりです、ジークとリナさん付き合うことになったんですよ!」

「なんじゃと?!ジークお主・・・ついに・・・これはめでたい日じゃ!」
どうやらリュカは2人と旧知の仲であったらしい
リナが不思議に思っていたが…

「ジークよ・・・リナはええ娘じゃ、うちのギルドの花形でもあるし、お主の父にも大事にしてくれと伝えておこうかの」

「いや、まだ大袈裟にしないでくださいね…父には俺から報告しますし…何より二人での時間をまだ邪魔されたくないので!」

「お主…さすがに遅すぎると心配しておったのじゃぞ、祝うのはええじゃろうに」

リュカさんの意味ありげな言葉にリナが首をかしげる
「?」

「とりあえずゆっくり時間をください!…ね、リナさんこれからゆっくりお互いの事を知っていきましょうw」

「えぇこちらこそよろしくお願いします」

二人の眼差しと初々しい様子を見てリュカも昔を思い出すかのように優しく微笑んでいる


「とりあえず、今度Sランクの魔物でも狩りに行きますか!」
ジークが誘うとリナが笑顔で喜ぶ
「初デートでSランクの魔物とか最高ですねw」


「え…?!」
周りのお客様もリュカもバッツも引いている…

「いやお主ら…初デートでSランクの魔物ってそれは仕事ではないのかの・・・?」


「じゃあクエストじゃなくてプライベートで狩ってきますね」
「そういえば鉱山の方にアースドラゴンの巣が有るらしいですよ…お弁当持って行きましょ♡」
「楽しみだね♡」


二人だけの世界に入ってどんな魔物を倒すのか楽しそうに語る様子を見て
バッツとリュカは溜息をつきながら

「あいつらには常識を初めに教えるべきですかね…」
「儂もリナがあそこまでとは思わなんだ…おそらくお互い恋愛が初めてじゃろうからの…」

やれやれと先が思いやられる天然最強カップルの誕生にある意味恐ろしさを感じるのは冒険者たちだけではないようだった

二人はバッツに向かって良い案をくれて助かったとお礼を言ってくる

「ありがとうバッツ今度お礼にアースドラゴンの爪でも持ってくるよ」
「じゃあ私は牙をもってくるわ」


「二人とも…初デートって感じで狩られるアースドラゴンの気持ちって考えたことない…よな」

「どういうこと?」二人が揃って首をかしげている

「うーん・・・まぁお前らが幸せなら良いか・・・」
バッツはまだ見ぬアースドラゴンの冥福を先に祈るのであった



しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓
恋愛
 隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。  どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。  巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。  転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。  そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。

異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~

ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆ ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。 ※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!! 2巻2月9日電子版解禁です!! 紙は9日に配送開始、12日発売! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 12日には、楽天koboにおいてファンタジー5位となりました!皆様のおかげです! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 オリコンランキングライトノベル 週間BOOKランキング 18位(2025年9月29日付)

異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました

黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。 彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。 戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。 現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと! 「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」 ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。 絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。 伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進! 迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る! これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー! 美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。 人生、逆転できないことなんて何もない!

辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました

腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。 しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。

【完結】憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

処理中です...