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いち

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ジリリリリリリリッ    ジリリリリリリリ





   なにかが忙しなく鳴っている。
俺は大きな音にびっくりし、飛び起きた





「うるせぇ!!」




    バシッと大きな音がなった原因のものを止めた
朝から頭痛いんだけど…俺目覚ましなんかしたっけ
なんて考えながらぼーっとする。ここはいつもの俺の部屋なはずなのになんでか居心地が悪い。寝起きが悪いから居心地が悪いのかとも思ったけどそうとも限らないらしい。





   見慣れない天井に見慣れない風景、そして見慣れない小物たち。違和感はそれだけではなく、俺はそこら辺にあった鏡を手に取り自分の顔を確認した。

「………は?」




    驚きのあまりこの言葉しか出なかった。それもそうだ、だって今の俺は小学生になっているのだから。
驚くのも無理はないだろう。


あれ、俺って高校生だったよな?



    前の自分?なんて言い方はおかしいかもしれないが今はそう言うしか例え方がないから仕方がない。
前の俺は高校生で、平々凡々な暮らしを送っていた。なのに今では大人気アニメのコ〇〇見たく姿が縮んでしまっていた。




    それだけなら整理するのには時間はかからなかった。俺は、顔までもが変わっていたのだ。なんでこうなったのかは分からないし分かりたくもない。




    とりあえず落ち着きを戻すため深呼吸をした。そして、お腹がすいたためリビングへとおりることにした。




腹が減っては戦は出来ぬっつてな。





    仮にも俺が前の俺じゃなくてもここはこの顔の持ち主?の家なんだから食べ物を食べても問題ないよなと考えながら階段をおりていった
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