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おでかけ
18.慣れというもの
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「ホロウさん。私好きなんですよ。」
「知ってたよ。でも、俺も好きな人出来て……。」
はぁーー。
マルルとホロウは大きなため息をつく。
「どうやったら兄貴みたいに坊ちゃまと親密になれるんだろう。」
「同感。俺もイオさんと話してみたい…。」
それぞれの思いを蹴り飛ばすように、今日もイオとフレドリックは二人の世界に入り浸ってる。
「そうです。両手の先に魔力を集中させてください。」
「ふんににに」
「荒ぶる竜巻、龍のごとく巻き起こせ風の精霊よ。」
イオが小さく竜巻を作る。
「竜巻でてぇぇええ!」
フレドリックの先には魔力が溜まるが形作らない。
「まず、精霊がわかりやすいように言葉に出して伝えてあげます。例えば竜巻、龍、巻き起こす、
これくらいの単語があれば楽に出ます。
あとは、集まってきた精霊から風の精霊を任命。つまり名前を呼んであげてください。」
フレドリックが悩ましげに眉を潜める。
「揺れろ木の葉よ、巻き上げろ風の精霊よ。」
ふわっと風が起こり足元の葉っぱが宙に舞った。
「すごいすごい!みてイオ!!僕できたよ。」
大きな瞳がキラキラしてイオに向けられる。
「さすがです。フレディ様。」
あーー。可愛い癒される。
遠くからマルルとホロウが何故か残念そうにこちらを見てる。なんで?
「イオご褒美ちょうだい!」
「はいはい。」
そして、俺はフレディ様の頬に口付けをする。
満足そうな横顔を見ながら、、、まぁ、フレディ様が、幸せそうならいいか。
イオは深く考えることをやめた。
ここは広い屋敷の庭園。
季節は移り変わり秋だ。
半年の間に、俺はフレディ様にキスをせがまれる。という関係になってしまった。
もともと、安眠の魔法のためおでこにキスをしてあげてたし、(これは体内の魔法の流れを変えてあげるのだ。)
マルルは天井に貼り付けるくらいには成長してきた。だが、まだ気配を察知できる程度。
まだまだだな。
魔法を使えない分、身体能力、知的判断、上げなきゃいけないスキルが沢山ある。
「踊れ踊れ、くるくる回れ風の精霊!」
遠くに行って、子どもの僅かな魔力で遊んでいるフレドリックを見て、
イオはとても心温まるかった。
「知ってたよ。でも、俺も好きな人出来て……。」
はぁーー。
マルルとホロウは大きなため息をつく。
「どうやったら兄貴みたいに坊ちゃまと親密になれるんだろう。」
「同感。俺もイオさんと話してみたい…。」
それぞれの思いを蹴り飛ばすように、今日もイオとフレドリックは二人の世界に入り浸ってる。
「そうです。両手の先に魔力を集中させてください。」
「ふんににに」
「荒ぶる竜巻、龍のごとく巻き起こせ風の精霊よ。」
イオが小さく竜巻を作る。
「竜巻でてぇぇええ!」
フレドリックの先には魔力が溜まるが形作らない。
「まず、精霊がわかりやすいように言葉に出して伝えてあげます。例えば竜巻、龍、巻き起こす、
これくらいの単語があれば楽に出ます。
あとは、集まってきた精霊から風の精霊を任命。つまり名前を呼んであげてください。」
フレドリックが悩ましげに眉を潜める。
「揺れろ木の葉よ、巻き上げろ風の精霊よ。」
ふわっと風が起こり足元の葉っぱが宙に舞った。
「すごいすごい!みてイオ!!僕できたよ。」
大きな瞳がキラキラしてイオに向けられる。
「さすがです。フレディ様。」
あーー。可愛い癒される。
遠くからマルルとホロウが何故か残念そうにこちらを見てる。なんで?
「イオご褒美ちょうだい!」
「はいはい。」
そして、俺はフレディ様の頬に口付けをする。
満足そうな横顔を見ながら、、、まぁ、フレディ様が、幸せそうならいいか。
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