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10.セフレくらい、いいですよ*
しおりを挟む「課長がザーメン撒き散らしながらイってる姿、見たいな」
顔を見ながら言うと、課長は困ったような表情をした。
「何がダメなの?」
「……オレがイったら、水谷とのセックス終わっちまうから……」
あー……ハプバーでは、お互いがイったらセックスを終えることは多いかも。
単に性欲発散がしたいだけだから、お互いイけたらいーんじゃね? くらいにしか思っていなかったんだけど……
「やってもらえることは、全部シて欲しくて……」
「え。それで、貞操帯を? そこまでして、オレとシたかったの?」
「今日しかヤれないなら、全部想い出にする!! だから、お願いだ……!」
課長がオレに縋りついて言う。普段はデキる男そのものなのに、オレの前でだけ見せる弱弱しくて必死な姿が可愛くて、思わず笑みが零れた。
「別に、いーですよ」
「えっ……、それはどういう……」
「飽きるまでなら、セフレくらい、なっても全然構わないですよ」
オレの言葉に課長が目を見開いた。
「だって、オレが『同じ人とは二度と寝ない』っての、ガセですから」
どちらかというと、職場でセフレを作るつもりのほうがなかったんだけど。でも、課長のアナルはすごく気持ちいいし、身体つきも反応も、どれもが全部オレ好みで。今日限りしかセックスできないなんて、勿体ないって思ってしまったんだ。
「課長はどうしたいです? セフレ、……」
「なる!! 絶対、なるっ!!」
食い気味に返事をされて、オレはまた笑った。
「それじゃあ、これからヨロシク」
そう言って、オレは課長の唇にチュッとキスを落とした。そのついでに、首輪についている鍵に触れる。
「だから、鍵、使っていい?」
オレがそう問いかけると、今度は課長は頷いた。
「ひぁっ……!! だめ!! 水谷はそんなことしなくていい……!!」
「はんで? せっかふだから、ひゃんとひもちよくなってもらはなひと……」
「だめっ!! 舐めながら喋るな……!!」
「へも。ひょふは、いやもだめもなしってやふそふ……」
メタルフレームに収納されたチンポは、ガチガチに勃起しているのに、貞操帯で戒められていた。その様子はまるで、課長の勃起チンポが金属で緊縛されているようにも見えて、とても煽情的だった。
南京錠を外して、貞操帯から解放してあげると、課長のチンポの先には、フレームの痕がくっきりとついていた。こんなになってもオレとセックスしたかったんだって思うと、もう愛しさしかない。だから、オレは、牧乃課長のチンポを口に含んだんだ。
そしたら、牧乃課長がさっきからダメダメと口うるさい。
だけど、今日はホテルに入ったときに約束をしたと思う。「嫌もダメも聞かない」と。
なので、オレは課長の言葉をスルーして、好き勝手にチンポを舐めた。
「水谷!! 本当にダメ!! すぐ射精る!! もう射精るからあぁぁ……!!」
「ほふほ」
「ああああっ……!!」
射精したいなら射精せばいい。そう思って、課長の腰に腕を回してジュっとチンポを吸ったら、すぐに青臭い味が口の中に広がった。
見上げると、課長が羞恥に顔を赤らめながら、涙目になっている様子が見えた。
あー、その顔、めっちゃイイ。下半身にめっちゃクる。
「す、すまない……」
オレが枕元にあるティッシュを取ろうと手を伸ばしたら、課長がそれを引き留めて、両手でオレの頬を包んだ。そして、唇を寄せられる。
「んっ……んむっ……」
課長のしたいようにさせておくと、舌を突っ込まれて、精液を吸い出されて舐め取られた。
うわー、まじか。すげぇ健気じゃん。自分の精液なんて、不味いだろうに。まさかそんなことをされるとは思っていなかった。課長、めっちゃいいな……たったこれだけのことで、オレのチンポは完全復活してしまった。あー、もう突っ込みてぇ……
口の中の精液を全部舐め取ると、課長の唇が離れていった。
「……あれ? 水谷のが勃ってる……?」
その様子を見ていたら、唇を離した直後に課長がオレの股間を覗き込んで言った。
「そりゃ、課長が可愛い事するからでしょ」
「えっ!? 何が!? 何が水谷のツボだったんだ!?」
「課長の行動全部ですよ。ってことで、次はオレを気持ち良くしてくださいよ。課長の穴で」
オレがそう言うと、すぐにメスの顔になった課長はベッドに背中をつけて、脚を開いたのだった。
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