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70.包み隠さずに*
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「……ショータを抱きたい」
キスが離れると、グエンが切ない声で言った。
今日は色んなことがあって疲れているはずなのに。そんなに真っすぐに求められると、身体の奥がズクンと疼いてしまう。
「そ、それじゃあ……シャワーを浴びてくるね」
「このままでいい」
立ち上がろうとしたけれど、逆にベッドに押し倒されてしまった。覆いかぶさってきたグエンに、またキスをされる。
腕の中に閉じ込められて、まるで逃がさないとでも言われているみたいだ。だけど、オレはそんなキスにすら溺れてしまった。
このまま脱がされちゃうのかな、と思ったけれど、グエンはオレに何度もキスを繰り返すばかりでそれ以上のことはしてこない。それがもどかしくて、オレの腰がもぞもぞと揺れてしまう。
「あ……あのさ。今日はグエンがして欲しいこと、なんでもしてあげよっか?」
何度目かのキスの後、オレはそう言った。本当は、その先を求めているのはオレのほうなのに……
「それじゃあ……ショータが全部、自分で脱いで」
その言葉にオレは目を瞬かせたけど、「わかった」と言って、服のボタンに手をかける。
自分から脱ぐなんて、抱かれたがっているみたいで恥ずかしかったけれど、オレはなんとか着ているものを全部ベッドの下に落とした。
「グエンの服も、オレが脱がせいていい?」
そう聞くとグエンは頷いてくれた。
飾りがたくさんついたジャケットに、刺繍が沢山入ったベスト。シャツの襟元には布でできたリボンが巻かれていて、宝石が付いたブローチが留められている。それを一つ一つグエンから取り除いていく。
どこからどう見ても完璧な王子様であるグエンを、オレが脱がしている。服に隠された裸も、その内にある情熱も、全部自分のものなんだと思うと、ものすごく興奮する。
下着をずらすと、グエンのチンコが飛び出してきた。裸で服を脱がせるオレに欲情してくれたのだろうか?
「次はどうすればいいかな?」
二人とも裸になったときには、オレのチンコもガチガチになってしまっていた。こんなんじゃ、興奮してるのが全部バレてしまう。だけど、グエンのだって似たような状態だ。
こんなに全部曝け出してしまったら、もうお互いの間に隠し事なんてできない。だけど、する必要もない。
次はどんなことを求められるのかなって、ドキドキしながらオレは訊いた。
「香油がそこの棚に入っている。それを使って、ショータが自分で私を受け入れる準備をしているのが見たい」
「えっ、えええぇっ!?」
「……駄目か?」
「だっ、だめじゃないけど……」
準備って……準備って、やっぱあれだよな。
グエンの前で脚を開いて、穴をほぐすってことだよな……?
そんな場所を見られることも、挿れてもらうために自分で準備することも。想像するだけで、ものすごく恥ずかしい。
それでも……なんだかグエンに甘えられているみたいで。そんな様子のグエンは、庇護欲をそそるというか、何でもしてあげちゃいたくなってしまうというか……だから、オレは言ってしまったんだ。
「ぐ、グエンが見たいなら……」
「見たい」
きっぱりと即答されて、オレは逃げ場を失う。
「じ……自分でやったことないから、上手くできるかわかんないけど」
グエンにじっと見つめられて、オレはゴクリと唾を飲み込んだ。やっぱり、ものすごく恥ずかしい。だけど、そんな目で見られたら、「できない」なんて言えなくて、オレは覚悟を決めた。
キスが離れると、グエンが切ない声で言った。
今日は色んなことがあって疲れているはずなのに。そんなに真っすぐに求められると、身体の奥がズクンと疼いてしまう。
「そ、それじゃあ……シャワーを浴びてくるね」
「このままでいい」
立ち上がろうとしたけれど、逆にベッドに押し倒されてしまった。覆いかぶさってきたグエンに、またキスをされる。
腕の中に閉じ込められて、まるで逃がさないとでも言われているみたいだ。だけど、オレはそんなキスにすら溺れてしまった。
このまま脱がされちゃうのかな、と思ったけれど、グエンはオレに何度もキスを繰り返すばかりでそれ以上のことはしてこない。それがもどかしくて、オレの腰がもぞもぞと揺れてしまう。
「あ……あのさ。今日はグエンがして欲しいこと、なんでもしてあげよっか?」
何度目かのキスの後、オレはそう言った。本当は、その先を求めているのはオレのほうなのに……
「それじゃあ……ショータが全部、自分で脱いで」
その言葉にオレは目を瞬かせたけど、「わかった」と言って、服のボタンに手をかける。
自分から脱ぐなんて、抱かれたがっているみたいで恥ずかしかったけれど、オレはなんとか着ているものを全部ベッドの下に落とした。
「グエンの服も、オレが脱がせいていい?」
そう聞くとグエンは頷いてくれた。
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どこからどう見ても完璧な王子様であるグエンを、オレが脱がしている。服に隠された裸も、その内にある情熱も、全部自分のものなんだと思うと、ものすごく興奮する。
下着をずらすと、グエンのチンコが飛び出してきた。裸で服を脱がせるオレに欲情してくれたのだろうか?
「次はどうすればいいかな?」
二人とも裸になったときには、オレのチンコもガチガチになってしまっていた。こんなんじゃ、興奮してるのが全部バレてしまう。だけど、グエンのだって似たような状態だ。
こんなに全部曝け出してしまったら、もうお互いの間に隠し事なんてできない。だけど、する必要もない。
次はどんなことを求められるのかなって、ドキドキしながらオレは訊いた。
「香油がそこの棚に入っている。それを使って、ショータが自分で私を受け入れる準備をしているのが見たい」
「えっ、えええぇっ!?」
「……駄目か?」
「だっ、だめじゃないけど……」
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そんな場所を見られることも、挿れてもらうために自分で準備することも。想像するだけで、ものすごく恥ずかしい。
それでも……なんだかグエンに甘えられているみたいで。そんな様子のグエンは、庇護欲をそそるというか、何でもしてあげちゃいたくなってしまうというか……だから、オレは言ってしまったんだ。
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