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浜辺にて※よくある水着回のようなもの ポロリもあるよ
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人生について。
エルクは浜辺を眺めていた。人生について考える。なぜ自分はこんな浜辺にいるのだろうかと。どうしてこの場にたどり着いたのだろうか。
自分たちは魔王の復活を阻止すべく、四天王と戦っている。その戦いは苛烈を極め、それでも魔王の復活を防ぐ事は適わないかもしれない。
とても重要な局面である。少なくとも、遊んでいるような場合ではないのだ。
事の発端はバハムートを仲間にした事にある。それ事態はよかった、バハムートは2000年前から生きている。このメンバーの中でも当然最も2000年前の事をよく知っている。
そしてバハムートは残された最後の勇者の塔の場所も知っていた。その場所は海底帝国にあるという事も教えてくれた。
それは別にいい。だから海底帝国にたどり着くための手段を我々は探していたはずなのである。
なぜこうなっているのか、エルクは頭を悩ませていた。
「きゃははっ!」
「やめてください! リーシアさん!」
「先に仕掛けてきたのはリーネの方じゃない!」
波打ち際で三人が遊んでいた。水着に着替えている。海の近くには売店があった。そこで購入したのだ。
近頃世の中が不安定だもので、あまり海水浴客もいなかった。それなりに温暖ではあり、快適な環境ではあったが。
バハムートを除く三人は赤、青、緑のビキニを身に着けている。リーネが赤でイシスが青でリーシアが緑だ。何となくイメージカラー通りだ。そしてバハムートは黒の水着である。
「……何をやっているのですか。私は」
ビーチパラソルの下、トランクスタイプの水着を身に着けたエルクが三角座りをしている。
「おぬしは真面目じゃの」
隣にいるバハムートが言う。
「世界の命運をかけた旅をしているのに水遊びなど。そっちが不真面目なだけじゃないですか?」
「それを真面目だというんじゃ。たまにはハメを外して遊んでもよかろう。バチも当たらんて。大体世界の危機なんて救って誰に感謝される。何か良い事でもあるのか?」
「世界の平定を保つことに価値があると私は考えます。大体世界が滅んだら良いことも悪い事もないではないですか」
魔王の狙いが何かはわからない。人間を根絶やしにするとも考えられるが、もしかしたら圧倒的抑圧の元に支配するかもしれない。なんにせよ待っているのはディストピアだ。
「それはそうではあるが。焦っててもどうしようもないではないか。リラックスの末に妙案が浮かんでくる事もある」
「そうですね。それは一理あります。それでバハムートさんはあの娘たちと遊ばないのですか?」
「わしは2000年も生きておるのだ。あんな小娘たちとじゃれあっていられるか。恥ずかしいわ」
そう言っている時だった。
「えいっ!」
「ぐはっ! なにをっ!」
リーネがバハムートの顔面に水鉄砲で水をかけた。これも売店で売っていたのである。
「……き、貴様! なんという不届きな真似を!」
「やーい! 悔しかったらやり返してみせてください! やーい!」
何となく少年のようだった、リーネは。
「貴様! そこで待っておれ! 腹の中を塩水でたっぷたっぷにしてやる!」
「きゃああああ!」
「待て! 待つのじゃぁ!」
バハムートはリーネを追いかける。
「青春ですね。若いっていいですね」
自分で言っておいてなんだが、バハムートは2000歳は超えているだろう。決して若くはなかった。
エルクはその光景を見守る。そんな時だった。
ざばぁ!
「きゃっ! すごい大きな波ですっ!」
「なにっ! ぐわっ!」
浜辺でリーネを追いかけていたバハムートが大波に飲まれた。
「くっ……わしとした事が」
「バ、バハムートさん……! 水着がっ!」
「んっ!?」
バハムートの黒ビキニが水に流されているではないか。ぷるぷると二つの膨らみを揺らしていた。
「み、見るなっ!」
バハムートは胸を押さえて、エルクを睨んだ。
「な、なんなんですかっ! 私が悪いみたいじゃないですかっ!」
「ず、ずるいっ! ポロリで先生を悩殺しようなんてっ!」
「うるさい。わざとではないわ」
「ええいっ! こうなったら、きゃっ!」
リーネは自らの水着を脱ぎ、海に投げ捨てた。
「せ、先生……水着が海に流されちゃいました」
胸を腕で押さえて見やる。
「そうですか」
エルクは持っていた本に目を通す。
「な、なんでですかぁ! なんで興奮してくれないんですかぁ! 可愛い女の子がポロリしているんですよ!」
「可愛いって自分で言う?」
「ははは……」
イシスとリーシアは苦笑いをする。
「そんなわざと水着を投げ捨てても。それはポロリじゃなくてトップレスっていうんです」
「ぷぷっ。トップレスだって……」イシスは笑った。
「普通のビーチでトップレスになるなんて。露出狂の痴女ですよ」
「そんなぁ! 私は露出狂じゃありません! 痴女じゃありませんっ! ひどいですうううううううう!」
「この娘は戦闘面で目立てる見込みがないからと言って、痴女アピールで目立とうとしてるのう」
バハムートは感想を述べた。
「だから! 私は痴女じゃありませんってばあああああああああああああああああああ!」
リーネの叫びが浜辺に響いた。
エルクは浜辺を眺めていた。人生について考える。なぜ自分はこんな浜辺にいるのだろうかと。どうしてこの場にたどり着いたのだろうか。
自分たちは魔王の復活を阻止すべく、四天王と戦っている。その戦いは苛烈を極め、それでも魔王の復活を防ぐ事は適わないかもしれない。
とても重要な局面である。少なくとも、遊んでいるような場合ではないのだ。
事の発端はバハムートを仲間にした事にある。それ事態はよかった、バハムートは2000年前から生きている。このメンバーの中でも当然最も2000年前の事をよく知っている。
そしてバハムートは残された最後の勇者の塔の場所も知っていた。その場所は海底帝国にあるという事も教えてくれた。
それは別にいい。だから海底帝国にたどり着くための手段を我々は探していたはずなのである。
なぜこうなっているのか、エルクは頭を悩ませていた。
「きゃははっ!」
「やめてください! リーシアさん!」
「先に仕掛けてきたのはリーネの方じゃない!」
波打ち際で三人が遊んでいた。水着に着替えている。海の近くには売店があった。そこで購入したのだ。
近頃世の中が不安定だもので、あまり海水浴客もいなかった。それなりに温暖ではあり、快適な環境ではあったが。
バハムートを除く三人は赤、青、緑のビキニを身に着けている。リーネが赤でイシスが青でリーシアが緑だ。何となくイメージカラー通りだ。そしてバハムートは黒の水着である。
「……何をやっているのですか。私は」
ビーチパラソルの下、トランクスタイプの水着を身に着けたエルクが三角座りをしている。
「おぬしは真面目じゃの」
隣にいるバハムートが言う。
「世界の命運をかけた旅をしているのに水遊びなど。そっちが不真面目なだけじゃないですか?」
「それを真面目だというんじゃ。たまにはハメを外して遊んでもよかろう。バチも当たらんて。大体世界の危機なんて救って誰に感謝される。何か良い事でもあるのか?」
「世界の平定を保つことに価値があると私は考えます。大体世界が滅んだら良いことも悪い事もないではないですか」
魔王の狙いが何かはわからない。人間を根絶やしにするとも考えられるが、もしかしたら圧倒的抑圧の元に支配するかもしれない。なんにせよ待っているのはディストピアだ。
「それはそうではあるが。焦っててもどうしようもないではないか。リラックスの末に妙案が浮かんでくる事もある」
「そうですね。それは一理あります。それでバハムートさんはあの娘たちと遊ばないのですか?」
「わしは2000年も生きておるのだ。あんな小娘たちとじゃれあっていられるか。恥ずかしいわ」
そう言っている時だった。
「えいっ!」
「ぐはっ! なにをっ!」
リーネがバハムートの顔面に水鉄砲で水をかけた。これも売店で売っていたのである。
「……き、貴様! なんという不届きな真似を!」
「やーい! 悔しかったらやり返してみせてください! やーい!」
何となく少年のようだった、リーネは。
「貴様! そこで待っておれ! 腹の中を塩水でたっぷたっぷにしてやる!」
「きゃああああ!」
「待て! 待つのじゃぁ!」
バハムートはリーネを追いかける。
「青春ですね。若いっていいですね」
自分で言っておいてなんだが、バハムートは2000歳は超えているだろう。決して若くはなかった。
エルクはその光景を見守る。そんな時だった。
ざばぁ!
「きゃっ! すごい大きな波ですっ!」
「なにっ! ぐわっ!」
浜辺でリーネを追いかけていたバハムートが大波に飲まれた。
「くっ……わしとした事が」
「バ、バハムートさん……! 水着がっ!」
「んっ!?」
バハムートの黒ビキニが水に流されているではないか。ぷるぷると二つの膨らみを揺らしていた。
「み、見るなっ!」
バハムートは胸を押さえて、エルクを睨んだ。
「な、なんなんですかっ! 私が悪いみたいじゃないですかっ!」
「ず、ずるいっ! ポロリで先生を悩殺しようなんてっ!」
「うるさい。わざとではないわ」
「ええいっ! こうなったら、きゃっ!」
リーネは自らの水着を脱ぎ、海に投げ捨てた。
「せ、先生……水着が海に流されちゃいました」
胸を腕で押さえて見やる。
「そうですか」
エルクは持っていた本に目を通す。
「な、なんでですかぁ! なんで興奮してくれないんですかぁ! 可愛い女の子がポロリしているんですよ!」
「可愛いって自分で言う?」
「ははは……」
イシスとリーシアは苦笑いをする。
「そんなわざと水着を投げ捨てても。それはポロリじゃなくてトップレスっていうんです」
「ぷぷっ。トップレスだって……」イシスは笑った。
「普通のビーチでトップレスになるなんて。露出狂の痴女ですよ」
「そんなぁ! 私は露出狂じゃありません! 痴女じゃありませんっ! ひどいですうううううううう!」
「この娘は戦闘面で目立てる見込みがないからと言って、痴女アピールで目立とうとしてるのう」
バハムートは感想を述べた。
「だから! 私は痴女じゃありませんってばあああああああああああああああああああ!」
リーネの叫びが浜辺に響いた。
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