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本編

これからの話です。

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着替えてから食堂に行く。フォレストはエーヴェンにも言ったらしく、エーヴェンも苦い顔で迎えてくれた。

「シーア、大丈夫か?辛くないか?」

「大丈夫だよ?それに、パパは助けてくれたんだよ!」

「助けてくれた……?」

「うん。……でも、恥ずかしいから、言いたくない……。」

僕は顔を真っ赤にさせて俯く。エーヴェンもフォレストも何も言えないようだ。

そうこうしているうちに、カルロスが来た。エーヴェンとフォレストからは鋭い視線がいっせいに向けられる。

「……無理やりじゃねえからな。」

「……それはシーアに聞きました。ですが、何も知らない純粋なシーアに手を出すなんて大人としてどうかと思いますが。」

「うぐっ!それは、だな……ほ、本番はしてないし……。」

「そうですか。シーア、今度は私もシーアが辛くなったらお手伝いしますので言ってくださいね。」

「ほんと?ありがとう、フォレストお兄ちゃん!」

「シーア、俺にも言えよ。気持ちよくしてやるから。」

「エーヴェンお兄ちゃんも、ありがとう。」

「……だがシーア、俺たち以外にこんなこと絶対に頼むんじゃないぞ?」

「うん、分かった!多分恥ずかしくて頼めないと思うし……。」

顔を真っ赤にさせて再度俯いてしまう。3人は可愛さに打ちひしがれているようだ。

「ゴホン、そうだ、シーアに言っておくことがあるんだ。」

「何?パパ。」

「シーアは来年11歳になって学校に通うだろう?」

「うん。」

「エーヴェンとフォレストは魔法が使えなかったからこの領地の学校に行ったんだが、シーアには王都の魔法学校に行ってもらおうと思ってるんだ。」

「魔法学校?」

「あぁ、魔法を使えるやつは少なくてな。そういうやつはみんな王都の魔法学校に通うんだ。魔法学校はその名の通り魔法を習う学校だ。」

「父上、王都ということは寮ですか?」

「いや、シーアには王都の俺たちのタウンハウスから通ってもらおうと思う。」

「つまり?」

「俺はシーアに着いていくから、エーヴェンとフォレストは領地経営の練習だと思ってここを頼む。」

「「はぁぁぁ?!」」

「いやいやいや父上?父上がいないとここは無理だッ!だから俺がシーアに着いていく。学校も卒業したしな。」

「それなら私が着いていきます!シーアが王都に行くのは来年でしょう?私も今年で卒業ですし、家は兄上が継ぐでしょうから、王都に行くにはちょうど良いはずです!」

「いやフォレストはエーヴェンのサポートだ。2人で領地を治める練習をした方がいいだろ?だから2人はここに残れ。」

突如として騒がしくなった食堂でシーアはすいた腹に遠い目をしていた。
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