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第39話 マデリンカ大尉
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地面に無事着地した蒼介と夏映の眼前では、捕虜収容所の襲撃に来たクーデター派の軍隊と、収容所を守ろうと降下してきたマデリンカ大尉の部隊の間で激しい戦闘が起きていた。
どちらの軍勢も、手にプラズマ・ソードを手にして、相手のシールド内に入り、斬り合いを始めている。
マデリンカは女と言っても、クマに似た動物から進化したチャマンカ人なので、地球人の女と違って身体は大きい。
チャマンカ人の男に負けず劣らずガタイがいいので、その戦いぶりも迫力がある。
マデリンカがプラズマ・ソードをふるうたび、敵の兵士の首や腕が飛び、また、その肉体が貫かれ、1人、2人と、死体の数が増えてゆく。
付け焼き刃の訓練をしたに過ぎない蒼介と夏映の出る幕はなさそうだ。その時である。
捕虜収容所に向かってクーデター派が乗っていると思われるホバータンクが近づいてきた。
それに向けてマデリンカ隊の兵士達が歩兵携行型のミサイルを撃つ。
2022年のロシアによるウクライナ侵略時にウクライナ軍が使用したアメリカ製の歩兵携行型兵器ジャベリンを思わせる形をしている。
ミサイルが発射されると、それはクーデター派のホバータンクの頭上に近づくにつれ減速した。
そしてホバータンクの天辺に落下する。
タンクはシールドで守られていたがミサイルが減速したので、そのまま見えない障壁を突き破り、砲塔の上にぶつかって爆発した。
砲塔は吹っ飛んで、マデリンカ隊の中から歓声が上がる。
「減速ミサイルね」
夏映がつぶやく。
「発射されたミサイルはホバータンクの頭上でちょうど落下するよう減速するってわけ。ミサイル自体もシールドで覆われてるから、クーデター派のレーザーやミサイルや砲弾による攻撃は受けつけない。チャマンカ帝国の新兵器ね」
「詳しいな」
蒼介は、感嘆の言葉を述べた。
「チャマンカ帝国に協力してるから。チャマンカが来てくれてよかった。チャマンカは男女平等で、女も男と同じように扱ってくれる。賃金も一緒だし。以前の日本なら考えられなかった」
「例え奴隷の身分でも?」
「以前の日本の労働環境のどこが奴隷と違ったの? 過労死で人が死んだり、パワハラやセクハラやいじめがあったり。チャマンカは、パワハラやセクハラやいじめには厳しいわ。職場や学校のいじめも減ったし。議員の数も男女半々になった」
「でも、俺達地球人がそう決めたわけじゃない。議員もあくまでチャマンカ帝国の指導に従わなければならない。アース・パルチザンに参加した人達の主張にも一理ある」
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夏映がつぶやく。
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