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続編/高宮過去編
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家に帰って婚姻届を広げた。証人欄には俺の両親の名前が記入された。それを見る彼女がただ嬉しそうで……。
「二人とも俺の両親でよかったの?」
「うん、私は頼める人って麻里奈くらいしか思いつかないし、それなら駿くんのご両親のお名前書かせてもらえたらいいなって思ってたから。嬉しい」
彼女が嬉しいなら俺も嬉しい、それだけだけど、必要な書類が揃うことが何より嬉しくて。
「いつ出そうか」
もう今から出しに行ってもいい、そんな思いは彼女にぶった斬られる。
「私の思う日に出してもいい?」
「え、いいけど。いつ?」
「来月の十日」
「来月?!おそっ!なんで?!」
「駿くん、忘れてるの?」
(出た、燈子さんの細かいところ……)
彼女と似てるところはあるけれど、この辺はどうも全く噛み合わない。彼女はマメで細かくて、俺はザ・テキトーの雑人間。
「来月のとおか~?なんだっけ」
「……駿くん、お誕生日でしょ?」
「……え?」
(そうだっけ?)
「駿くんってさぁ……仕事してる時ってすっごいすっごいしっかりしてるのにプライベートになるとなんかすっごい抜けてるよね?どうしてそうなるの?自分のことには本当に雑だしちょっと信じられない」
「必要性を感じないからじゃない~?仕事はさぁ、あれでまぁ金もらうわけだから一応しないとさ、フェアじゃないよな、みたいな」
「……なんかその考え方もらしいんだけどぉ……」
「燈子さんのことなら覚えてるしちゃんとするよ」
そう言って身体を引き寄せて抱きしめる。
「俺の誕生日にこだわる意味わかんないんだけど」
「そう?私がそうしたいじゃダメ?」
言い方が可愛いからもう許してしまいかけるがここは一つ飲み込んで意見する。
「来月まで待てないかなぁ」
「もうすぐだよ?」
「今出せるものを待つ意味がわからない」
「また意味……駿くんが生まれた日に結婚したいなってずっと思ってた」
(なぜ)
「駿くんがそんなだから」
「そんなって?」
「自分のことに無頓着でしょ。誕生日なんかどうでもいいって思ってるじゃない。だから入籍する日と被らせたら絶対思い出すだろうなって思ったから」
「……なるほど」
「好きな人の生まれた日に結婚したとか……私的にもロマンチックだなって思ったのもあるけど……」
頬を染めてそんなことを言うのは反則。
「駿くんの生まれた日は私にも特別だしそんな日に結婚できたら幸せだなって……私の勝手な、ぅんんん!」
(無理無理、可愛いわ)
「んー!しゅんく、ぅむんん!!」
「今日はもう朝までしよっか」
微笑んで言ったら青ざめている。
(なぜ)
「二人とも俺の両親でよかったの?」
「うん、私は頼める人って麻里奈くらいしか思いつかないし、それなら駿くんのご両親のお名前書かせてもらえたらいいなって思ってたから。嬉しい」
彼女が嬉しいなら俺も嬉しい、それだけだけど、必要な書類が揃うことが何より嬉しくて。
「いつ出そうか」
もう今から出しに行ってもいい、そんな思いは彼女にぶった斬られる。
「私の思う日に出してもいい?」
「え、いいけど。いつ?」
「来月の十日」
「来月?!おそっ!なんで?!」
「駿くん、忘れてるの?」
(出た、燈子さんの細かいところ……)
彼女と似てるところはあるけれど、この辺はどうも全く噛み合わない。彼女はマメで細かくて、俺はザ・テキトーの雑人間。
「来月のとおか~?なんだっけ」
「……駿くん、お誕生日でしょ?」
「……え?」
(そうだっけ?)
「駿くんってさぁ……仕事してる時ってすっごいすっごいしっかりしてるのにプライベートになるとなんかすっごい抜けてるよね?どうしてそうなるの?自分のことには本当に雑だしちょっと信じられない」
「必要性を感じないからじゃない~?仕事はさぁ、あれでまぁ金もらうわけだから一応しないとさ、フェアじゃないよな、みたいな」
「……なんかその考え方もらしいんだけどぉ……」
「燈子さんのことなら覚えてるしちゃんとするよ」
そう言って身体を引き寄せて抱きしめる。
「俺の誕生日にこだわる意味わかんないんだけど」
「そう?私がそうしたいじゃダメ?」
言い方が可愛いからもう許してしまいかけるがここは一つ飲み込んで意見する。
「来月まで待てないかなぁ」
「もうすぐだよ?」
「今出せるものを待つ意味がわからない」
「また意味……駿くんが生まれた日に結婚したいなってずっと思ってた」
(なぜ)
「駿くんがそんなだから」
「そんなって?」
「自分のことに無頓着でしょ。誕生日なんかどうでもいいって思ってるじゃない。だから入籍する日と被らせたら絶対思い出すだろうなって思ったから」
「……なるほど」
「好きな人の生まれた日に結婚したとか……私的にもロマンチックだなって思ったのもあるけど……」
頬を染めてそんなことを言うのは反則。
「駿くんの生まれた日は私にも特別だしそんな日に結婚できたら幸せだなって……私の勝手な、ぅんんん!」
(無理無理、可愛いわ)
「んー!しゅんく、ぅむんん!!」
「今日はもう朝までしよっか」
微笑んで言ったら青ざめている。
(なぜ)
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