あの夜をもう一度~不器用なイケメンの重すぎる拗らせ愛~

sae

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続編/高宮過去編

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 家族への会いたい気持ちを溢した俺に彼女が言ってくれる。

「……うん、駿くんがそう思う気持ち、素直に話せばいいって思う。でももし、一人では謝れないって思ったら私も一緒に謝るから。二人で謝ろ?」
 ポロポロ涙を零して頭を前後に振っている。


(――必死か)


 愛しいと、思う気持ち。


 目の前の彼女が愛しくてたまらなくて、ずっと繋がり合っていたい。それが家族になる方法しかないならそれが欲しい。俺が本当は誰よりも家族というものに執着しているのかもしれない。


「いなくなった方がいいって理由をいっぱい掻き集めたって……駿くんは誰の心からもいなくなんてならないんだから――だから、それこそ意味なんかないの!」
「……泣きながら怒らないでくれる?」
「一緒に会いにいこっ……」
 彼女の腕が俺に巻き付いて抱きしめられる。

「生きてるのにすれ違ったままは嫌だよぉ……駿くんの家族がそんな寂しいまま離れてるのは嫌――」
 彼女にその言葉を吐かさせるのは辛い、家族を失っている彼女にわざわざ言わせたことが情けなかった。


「……ごめん」
「謝らなくていいの、前も言った。謝らせたいわけじゃないの、そうじゃない、私の家族の話と駿くんの家族の話はまた別でしょう?……死んで会えなくて諦めるのと、生きて会うことを諦めるのは全然違うのよ?辛さなんか比べることじゃない、でも、会えるのに会えない方が……私は辛いと思うな。それって本当に諦められる?」
 揺るがない彼女の潤んだ瞳が俺を諭すように見つめて告げてくるから、言葉も出ない。


「離れることで必要だった時間だってあると思う、だから会える時が来たんだって思えばいいじゃない。それこそ意味があったんだよ、そのときに私が駿くんのそばにいれてよかったって思うから……嬉しい」


 そう俺が思えたのは誰のせいか、それを彼女はわかっているのか。
 彼女が俺を変えた、家族への閉ざしていた思いを開けてくれた、子供みたいに幼くなれた俺を許してくれたから今がある。


「好きだなぁ……」
 彼女の頬を両手で包み込みながら見つめて囁いた。その言葉に彼女がポッと頬を染めるから気持ちが勝手に昂りだしてしまう。


「好きだよ、燈子さんのこと」
「……わ、わたしも」
 そこで言葉を切るから言わせたくなる。


「私もなに?」
「え、あの……好きです……」


(言って赤くなるの反則だわ)


「ちょっと今晩めちゃくちゃに抱いてもいいですか」
「え!」


 それくらい、彼女を求めて離したくなくなっていた。

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