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続編/燈子過去編
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彼女の肌は抜けるように白い。その白い肌に触れるのを許されるだけで気持ちが昂る。首筋に舌を這わせるように口づけるといつももっとつよく吸い付きたいと思う。痕がつけばそこで終わるが満足できない、ギリギリのところで吸い付くのをやめるが、本当は噛みつきたいほどの衝動がある。
なにひとつ傷のない綺麗な肌。そこに俺が目に見える傷跡を残したら後悔するだろうか。
そんな暴力的なことをいつも考えて首筋に近寄るけれど、甘い匂いがその衝動をいつも抑えてくれる。俺の心の底にある凶暴な気持ちにブレーキをかけてくれるその香りはもはや精神安定剤。
首筋から放たれるだけで暴走しそうな感情をその匂いがまた押さえつけてはくれるけど、欲情までも煽るから結局は暴走してしまう。
「あっ――」
抱きしめながら胸を包み込んで舐めあげたら身体を弓なりに反って声を上げる。
俺の上に跨ってローブが半分以上はだけて髪の毛が乱れていく。今の彼女はセミディくらいの髪の長さ。会社に勤めていた時はセミロングくらいでキッチリ結んでいたけれど、もうそんな彼女はどこにもいない。付き合って、暮らしだしてから彼女が徹底してオンとオフを切り替えていたことを知る。地味にしていたのはある種の鎧だったのだ。彼女はちゃんと好きなものがあって自分に似合うものを知っていた。
仕事を辞めてばっさりと髪を切りパーマも当てた。パーマが当たりやすいらしくゆるく当ててもしっかりと巻かれいきなり華やかさが増した。私服もシンプルなナチュラル系、リネン素材が好きでフワッとした服を好んで着ている。そのせいかあまり歳を感じず、私服だと年齢よりも若く見えた。
「あ――ん、しゅんく……」
耳元で名前を呼ばれながら喘がれると息が詰まりそうになる。そんな風にずっと俺のことを呼んでいてほしい。首元に腕を絡めて抱きつきながら俺を求め続けてほしい。
「ベッドいこっか」
「うん……」
くちびるが触れそうなほど近くで声をかけるとその口も小さく頷く。熱い吐息がくちびるに触れてそれも飲み込みたくなる。
「んあ!ぁ、っ――んん……はぁ、ぁ、う」
「身体やっぱりいつもより熱いね……まだ熱がこもってるかな……」
グッと奥を突いたら彼女の身体が跳ね上がる。甘い匂いを全身から放ちながら俺を締め付けるから脳が痺れるような感覚に襲われる。
(気持ちいいなー、もうなんか溶けそう)
熱くなった身体の中はさらに熱い。こんな熱い中に包まれていたら火傷のあとのような痛みも伴いそうで。それでもその中に居続けたいと思うからもう狂っている。
「ん――、ぁ、は、んん――ッ」
「燈子さん、そんなに熱い中締め付けたら俺もう我慢できないよ」
息を乱しながら言葉さえ発しない彼女のくちびるをなぞりながら人差し指を口の中に滑らせたら素直に咥えてくる。口の中も熱い、熱が指先からもしっかりと伝わって、うつろな瞳で見つめながらその熱い中に指を導いていく。ぬらつく指、舌の上で舐められたそれが単純にエロい。熱い中で吸ったり舐めたりを繰り返す動作は卑猥で淫らだ。
「かわいいなぁ、燈子さんはさぁ……俺をこれ以上どうする気だよ……」
「ん、ぇ――あっ……」
濡れた指を引っこ抜いてその開いた口にかぶりつく。ぬめりのある口の中は舌がいくらでも絡み合う。もうどっちがどっちの舌なのかわからないくらい一体感を感じる。
「もう燈子さんにしか感じないよ、俺……責任とってね」
「――っん」
奥の奥にまで押し入って、息できないくらい口づける。
この腕の中で彼女を抱き潰しながら感じる絶頂――、その先にある充足感を知ったらもうこのまま死にたくなる。それくらい溺れている。
俺は、もう彼女に狂っている――。
なにひとつ傷のない綺麗な肌。そこに俺が目に見える傷跡を残したら後悔するだろうか。
そんな暴力的なことをいつも考えて首筋に近寄るけれど、甘い匂いがその衝動をいつも抑えてくれる。俺の心の底にある凶暴な気持ちにブレーキをかけてくれるその香りはもはや精神安定剤。
首筋から放たれるだけで暴走しそうな感情をその匂いがまた押さえつけてはくれるけど、欲情までも煽るから結局は暴走してしまう。
「あっ――」
抱きしめながら胸を包み込んで舐めあげたら身体を弓なりに反って声を上げる。
俺の上に跨ってローブが半分以上はだけて髪の毛が乱れていく。今の彼女はセミディくらいの髪の長さ。会社に勤めていた時はセミロングくらいでキッチリ結んでいたけれど、もうそんな彼女はどこにもいない。付き合って、暮らしだしてから彼女が徹底してオンとオフを切り替えていたことを知る。地味にしていたのはある種の鎧だったのだ。彼女はちゃんと好きなものがあって自分に似合うものを知っていた。
仕事を辞めてばっさりと髪を切りパーマも当てた。パーマが当たりやすいらしくゆるく当ててもしっかりと巻かれいきなり華やかさが増した。私服もシンプルなナチュラル系、リネン素材が好きでフワッとした服を好んで着ている。そのせいかあまり歳を感じず、私服だと年齢よりも若く見えた。
「あ――ん、しゅんく……」
耳元で名前を呼ばれながら喘がれると息が詰まりそうになる。そんな風にずっと俺のことを呼んでいてほしい。首元に腕を絡めて抱きつきながら俺を求め続けてほしい。
「ベッドいこっか」
「うん……」
くちびるが触れそうなほど近くで声をかけるとその口も小さく頷く。熱い吐息がくちびるに触れてそれも飲み込みたくなる。
「んあ!ぁ、っ――んん……はぁ、ぁ、う」
「身体やっぱりいつもより熱いね……まだ熱がこもってるかな……」
グッと奥を突いたら彼女の身体が跳ね上がる。甘い匂いを全身から放ちながら俺を締め付けるから脳が痺れるような感覚に襲われる。
(気持ちいいなー、もうなんか溶けそう)
熱くなった身体の中はさらに熱い。こんな熱い中に包まれていたら火傷のあとのような痛みも伴いそうで。それでもその中に居続けたいと思うからもう狂っている。
「ん――、ぁ、は、んん――ッ」
「燈子さん、そんなに熱い中締め付けたら俺もう我慢できないよ」
息を乱しながら言葉さえ発しない彼女のくちびるをなぞりながら人差し指を口の中に滑らせたら素直に咥えてくる。口の中も熱い、熱が指先からもしっかりと伝わって、うつろな瞳で見つめながらその熱い中に指を導いていく。ぬらつく指、舌の上で舐められたそれが単純にエロい。熱い中で吸ったり舐めたりを繰り返す動作は卑猥で淫らだ。
「かわいいなぁ、燈子さんはさぁ……俺をこれ以上どうする気だよ……」
「ん、ぇ――あっ……」
濡れた指を引っこ抜いてその開いた口にかぶりつく。ぬめりのある口の中は舌がいくらでも絡み合う。もうどっちがどっちの舌なのかわからないくらい一体感を感じる。
「もう燈子さんにしか感じないよ、俺……責任とってね」
「――っん」
奥の奥にまで押し入って、息できないくらい口づける。
この腕の中で彼女を抱き潰しながら感じる絶頂――、その先にある充足感を知ったらもうこのまま死にたくなる。それくらい溺れている。
俺は、もう彼女に狂っている――。
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