あの夜をもう一度~不器用なイケメンの重すぎる拗らせ愛~

sae

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続編/燈子過去編

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 低血圧なのか、覚醒されるまでの時間が長い。やっと起こしてくれた体はそのまま洗面所に直行、目を瞑ったまま歯磨きをしている姿を見届けてとりあえずキッチンに戻る。
 コーヒーの準備だけして洗面所に戻るとまだ歯磨きは続いてる。瞑られていた目は徐々に開いてはきているから多分もう大丈夫。ひどい時はこのまままたウトウト始めるから確認に来ないと心配になるのだ。

 コーヒーを入れたらちょうど出てきたけれど、まだ欠伸をしている。

「コーヒーどうぞ」
 差し出すと「ありがとう」と、受け取る。静かに飲み始めてここから多分やっと脳が動き始めるんだろう、だんだん目に活力が戻り始める。だからこんなに初動に時間がかかるならギリギリまで寝るのやめようよ、は何回か言ったけどきかない。理由は間に合うから、実際間に合うんだから不思議なんだけど。

 コーヒーを飲み終えたらサッと寝室に戻った、と思ったらすぐに着替えて出てくる。
 さっきまでのうつろで無防備な彼はもうどこにもいない。白いシャツにジャケットだけ羽織って時計をはめてる姿はもう可愛いはゼロ。携帯で何かチェックしてカバンを準備したらもうそこにいるのは誰もがトキメク高宮さんの完成。


(さっきまで寝てたのに嘘みたい)


 最後にコーヒーを飲み干してキッチンまで持ってきてくれた。


「いつもありがとう、ご馳走さま」
 ニコッと微笑むからもうそれだけでトキメク。しっかり覚醒された彼に胸をときめかせない世の女性はいないだろう。いや、別に覚醒されてなくてもまた可愛くて私はときめいてるんだけど。

 朝ごはんは寝起きに食べれないと言うけど、寝起きどうこうじゃなくて時間がないだけじゃない?とも思う。起きて15分程で出勤、一人暮らしのときは携帯のアラームが三回鳴って、そこにタイマーをかけて最後にリビングに目覚まし時計が二個で起きていたらしい。一緒に暮らしだしてからは私が彼の目覚まし時計になった。

 玄関に向かう彼を追いかけたら「あ」と声をかけられたから視線をあげた。

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