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第一章 誰が駒鳥を隠したか
【017】奇跡の魔法
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その妖精にカサンドラが抱いた第一印象は“駒鳥”だった。
モスグレイの髪と翼はふわふわで、身に纏ったワンピースのような衣服は白と赤橙。怯えて縮こまる様子も、巣から落ちた雛のように思える。
テーブルに乗り移ったエフィストが鳥籠を覗き込む光景も相まって、完全に状況の見た目が一般家庭で保護された野鳥だ。
「これは妖精……ですか」
「ああ、そうだとも。元々は商品にすべく検証していたのだが、魔女殿がよきタイミングでこの街へお出でになったからこれを思いついたのだ」
上機嫌の支店長は、訊いてもいないことをよく喋った。
この鳥籠は、随分前に王都のオークションで手に入れた“遺物”なのだという。
遺物としての機能はわからずとも、見た目は美しい細工の骨董品。しばらくは、この応接室に置いて話題の種にしつつ、そのうち領主や別の客にでも売り渡そうと思っていた。
しかし、調度の手入れをしていた従業員がなんらかの条件を満たし、遺物の起動を偶然成功させたのだ。
とはいえ、遺物が起動したとしてもどこかに刻まれたルーンが読めなければどんな機能かの予想すらできない。いくつかの予測される機能が検証された後、鳥籠なのだから鳥の飼育に関するものなのだろうと判断され、待機状態のまま飾られていた。
そして偶然は更に続く。ある時、手入れのために入口が開けられていた遺物の鳥籠に妖精が入り込んだ。それを見て、他の調度の手入れに悪戯で邪魔をされては困ると思った従業員は、手入れの間だけ閉じ込めておくつもりで入口を閉めてしまう――妖精ならその気になればすり抜けられるし、嫌になったら妖精界へ帰るだろうと軽い気持ちで。
けれど、上客用の応接室という何重もの慎重さが要求される場所の手入れを終えた従業員は、軽い気持ちで閉じ込めた妖精のことなどすっかり忘れてしまった。
そうしてその翌日、上客を連れた支店長が応接室に入り、鳥籠に閉じ込められたままの妖精を発見したのだ。
「その客には適当に誤魔化し、目玉商品になるであろうこれをどう売り出そうと考えていたら、妖精がいつの間にかぱっと消えてしまってね。何度か試したが残念なことに、一度の最大捕獲期間は三日程度らしい。捕獲した妖精そのものを商品にするのは難しそうなのだ」
「それで思いついた使い道が魔法の供物ねぇ……」
「妖精で供物が足りなければ、他にも準備をさせる。なんでも言いたまえ」
――妖精が消えるという事件を追っていたら、遺物によって妖精が捕らえられていた。
とはいえ、遺物を使用して捕獲が可能なのはたった数日ということなので、関連性は見えてこない。
捕らえられた妖精が短期間で解放されてきたのならば、そもそもセンチネルからこんな依頼が来ていない。長期間の捕獲が可能ならば研究者や好事家に高く売れただろうから、支店長が嘘を吐く理由もない。魔法の供物のほうが、よほど代替品を揃えやすいのである。
「……その遺物、よく見せてもらっても?」
「構わんよ。ああ、まだ商品ですのでお手を触れないよう」
当然の警戒かと溜息を飲み込み、カサンドラは鳥籠に顔を近づける。ざっと観察しても、美しい細工が施された鳥籠に妙なところはない。模様の隙間にルーンが混ぜられているわけでもない。
おそらく、それらは底面にあるのだろう。うっかり倒したふりをして底面を確認するのも手だが……底面が二重底だったりするのなら、それでは意味がない。巻き込まれ籠ごと転がされる妖精も可哀相だ。
下手に手を出して無用な警戒を招くのも、最終的にやりにくいことになるだろう。影に飲み込んでしまえば、一応はその物を手に入れられるが、この場で影の祝福を披露するのは別の問題を呼び込む。なにより、それはただの窃盗なのでやりたくない。
つまり、この遺物を調査をするのなら、カサンドラが気兼ねなく合法的に手に入れられる手段を取ればいいのだ。
「――では、契約書を書きましょう。魔法の供物にするのは、私の物でなくてはなりませんから」
「カサンドラさん!?」
膝の上に戻って丸くなったエフィストを撫でるカサンドラは、不安げな顔を隠しもしないアーサーを見つめた。支店長に向けていた作り笑顔とは違う笑みで、「大丈夫」「都合よく進んでる」といったポジティブな意味を視線に込める。
アーサーとは、出会いからたった数日間を共に過ごしただけの間柄だ。それでも、彼には通じるはずだとカサンドラは思っている。これは強がりでなく、余裕の笑顔だということは伝わっているはずなのだ。
眉を下げたままぐっと何かを耐えたアーサーは再び浮かせた腰をソファに沈め、焦りの表情もなんとか抜いたが、落ち着かなさそうに指を動かしている。ちゃんと通じたらしく、内心でほっと安堵するが、申し訳ないので彼のためにもさっさと終わらせようとカサンドラは決意した。
さすがは応接室というべきか、傍らで待機していた壮年の男によってすぐに上等な羊皮紙と立派な羽ペン、美しいインク壺が用意される。
契約書の内容は、魔法を使った魔女カサンドラに告げさせたい言葉の明言化。そのための供物と報酬を、商会がカサンドラに譲渡するということ。それら二点を中心にまとめられた。
なお、魔法の供物に何がどれくらい必要なのかは、実行段階にならねばわからないとして報酬と供物は区別なく書かれた。それは積まれた大金貨、いくつもの宝石の原石――そして「鳥籠型の遺物」「捕らえられた妖精」というラインナップである。なにせ鳥籠がなければ妖精は逃げてしまうためセット運用が必要なのだと、カサンドラは鳥籠を一覧に入れさせたのだ。
そして、内容をまとめている最中とサインの前で、カサンドラは二度の確認をした。魔女カサンドラが告げる言葉は、本当にこれでいいのかと。
「もちろん。魔女は魔法で嘘をついてはならないのだろう?」
「まあ、本当に色々とご存知なんですね。確かにそう、魔女は魔法で嘘を吐いてはいけない。でもね――」
供物の件もそうなのだが、この支店長は傲慢と慢心で致命的に意思決定が捻れるだけで、決して情報の取捨選択が下手なわけではないらしい。
聖女の奇跡を含む魔女の魔法についての詳細は、おとぎ話はもちろん、各地の神殿にある情報すら真偽の怪しいものが多い。つい最近まで聖女がいたこの国の神殿は、まだ正確な情報が多いほうだろう。
だからこそ、「魔女は魔法で嘘を吐いてはいけない」ということが真実であると知るアドバンテージは大きかったのだ。そして、そのほうが彼にとって都合が良かった。
「――悪いんだけど……あたし、嘘つきなの」
地球の偉人は言っていた――多くの人間は、見たいと思う現実しか見えないものだと。
怪訝そうに眉をしかめる支店長らを横目に、カサンドラは契約書に書かれた通りの言葉を続ける。
「さあ、魔女カサンドラがその力で以て告げてあげる――グロッシェ商会のマーガトン支店は、やがて王国で一番繁盛する店になる、ってね!」
支店長によるこじつけの推理と希望的観測と願望。導き出されたのは荒唐無稽な結論のように思えるが、だからこそ正解に近いところへ辿り着いていたことは驚嘆に値する。
そう、魔女カサンドラが持つ本当の魔法についた名は、“言霊”。
ただし、その魔女の言の葉は真を紡がない。
未来視の奇跡を嘘だと否定され続けたとある聖女の絶望によって、尊ばれるはずの未来視の奇跡は「嘘が結果として吐き出される魔法」に歪んでしまったから。
だからこの“神託”が、正しく世界に伝わることはない。
モスグレイの髪と翼はふわふわで、身に纏ったワンピースのような衣服は白と赤橙。怯えて縮こまる様子も、巣から落ちた雛のように思える。
テーブルに乗り移ったエフィストが鳥籠を覗き込む光景も相まって、完全に状況の見た目が一般家庭で保護された野鳥だ。
「これは妖精……ですか」
「ああ、そうだとも。元々は商品にすべく検証していたのだが、魔女殿がよきタイミングでこの街へお出でになったからこれを思いついたのだ」
上機嫌の支店長は、訊いてもいないことをよく喋った。
この鳥籠は、随分前に王都のオークションで手に入れた“遺物”なのだという。
遺物としての機能はわからずとも、見た目は美しい細工の骨董品。しばらくは、この応接室に置いて話題の種にしつつ、そのうち領主や別の客にでも売り渡そうと思っていた。
しかし、調度の手入れをしていた従業員がなんらかの条件を満たし、遺物の起動を偶然成功させたのだ。
とはいえ、遺物が起動したとしてもどこかに刻まれたルーンが読めなければどんな機能かの予想すらできない。いくつかの予測される機能が検証された後、鳥籠なのだから鳥の飼育に関するものなのだろうと判断され、待機状態のまま飾られていた。
そして偶然は更に続く。ある時、手入れのために入口が開けられていた遺物の鳥籠に妖精が入り込んだ。それを見て、他の調度の手入れに悪戯で邪魔をされては困ると思った従業員は、手入れの間だけ閉じ込めておくつもりで入口を閉めてしまう――妖精ならその気になればすり抜けられるし、嫌になったら妖精界へ帰るだろうと軽い気持ちで。
けれど、上客用の応接室という何重もの慎重さが要求される場所の手入れを終えた従業員は、軽い気持ちで閉じ込めた妖精のことなどすっかり忘れてしまった。
そうしてその翌日、上客を連れた支店長が応接室に入り、鳥籠に閉じ込められたままの妖精を発見したのだ。
「その客には適当に誤魔化し、目玉商品になるであろうこれをどう売り出そうと考えていたら、妖精がいつの間にかぱっと消えてしまってね。何度か試したが残念なことに、一度の最大捕獲期間は三日程度らしい。捕獲した妖精そのものを商品にするのは難しそうなのだ」
「それで思いついた使い道が魔法の供物ねぇ……」
「妖精で供物が足りなければ、他にも準備をさせる。なんでも言いたまえ」
――妖精が消えるという事件を追っていたら、遺物によって妖精が捕らえられていた。
とはいえ、遺物を使用して捕獲が可能なのはたった数日ということなので、関連性は見えてこない。
捕らえられた妖精が短期間で解放されてきたのならば、そもそもセンチネルからこんな依頼が来ていない。長期間の捕獲が可能ならば研究者や好事家に高く売れただろうから、支店長が嘘を吐く理由もない。魔法の供物のほうが、よほど代替品を揃えやすいのである。
「……その遺物、よく見せてもらっても?」
「構わんよ。ああ、まだ商品ですのでお手を触れないよう」
当然の警戒かと溜息を飲み込み、カサンドラは鳥籠に顔を近づける。ざっと観察しても、美しい細工が施された鳥籠に妙なところはない。模様の隙間にルーンが混ぜられているわけでもない。
おそらく、それらは底面にあるのだろう。うっかり倒したふりをして底面を確認するのも手だが……底面が二重底だったりするのなら、それでは意味がない。巻き込まれ籠ごと転がされる妖精も可哀相だ。
下手に手を出して無用な警戒を招くのも、最終的にやりにくいことになるだろう。影に飲み込んでしまえば、一応はその物を手に入れられるが、この場で影の祝福を披露するのは別の問題を呼び込む。なにより、それはただの窃盗なのでやりたくない。
つまり、この遺物を調査をするのなら、カサンドラが気兼ねなく合法的に手に入れられる手段を取ればいいのだ。
「――では、契約書を書きましょう。魔法の供物にするのは、私の物でなくてはなりませんから」
「カサンドラさん!?」
膝の上に戻って丸くなったエフィストを撫でるカサンドラは、不安げな顔を隠しもしないアーサーを見つめた。支店長に向けていた作り笑顔とは違う笑みで、「大丈夫」「都合よく進んでる」といったポジティブな意味を視線に込める。
アーサーとは、出会いからたった数日間を共に過ごしただけの間柄だ。それでも、彼には通じるはずだとカサンドラは思っている。これは強がりでなく、余裕の笑顔だということは伝わっているはずなのだ。
眉を下げたままぐっと何かを耐えたアーサーは再び浮かせた腰をソファに沈め、焦りの表情もなんとか抜いたが、落ち着かなさそうに指を動かしている。ちゃんと通じたらしく、内心でほっと安堵するが、申し訳ないので彼のためにもさっさと終わらせようとカサンドラは決意した。
さすがは応接室というべきか、傍らで待機していた壮年の男によってすぐに上等な羊皮紙と立派な羽ペン、美しいインク壺が用意される。
契約書の内容は、魔法を使った魔女カサンドラに告げさせたい言葉の明言化。そのための供物と報酬を、商会がカサンドラに譲渡するということ。それら二点を中心にまとめられた。
なお、魔法の供物に何がどれくらい必要なのかは、実行段階にならねばわからないとして報酬と供物は区別なく書かれた。それは積まれた大金貨、いくつもの宝石の原石――そして「鳥籠型の遺物」「捕らえられた妖精」というラインナップである。なにせ鳥籠がなければ妖精は逃げてしまうためセット運用が必要なのだと、カサンドラは鳥籠を一覧に入れさせたのだ。
そして、内容をまとめている最中とサインの前で、カサンドラは二度の確認をした。魔女カサンドラが告げる言葉は、本当にこれでいいのかと。
「もちろん。魔女は魔法で嘘をついてはならないのだろう?」
「まあ、本当に色々とご存知なんですね。確かにそう、魔女は魔法で嘘を吐いてはいけない。でもね――」
供物の件もそうなのだが、この支店長は傲慢と慢心で致命的に意思決定が捻れるだけで、決して情報の取捨選択が下手なわけではないらしい。
聖女の奇跡を含む魔女の魔法についての詳細は、おとぎ話はもちろん、各地の神殿にある情報すら真偽の怪しいものが多い。つい最近まで聖女がいたこの国の神殿は、まだ正確な情報が多いほうだろう。
だからこそ、「魔女は魔法で嘘を吐いてはいけない」ということが真実であると知るアドバンテージは大きかったのだ。そして、そのほうが彼にとって都合が良かった。
「――悪いんだけど……あたし、嘘つきなの」
地球の偉人は言っていた――多くの人間は、見たいと思う現実しか見えないものだと。
怪訝そうに眉をしかめる支店長らを横目に、カサンドラは契約書に書かれた通りの言葉を続ける。
「さあ、魔女カサンドラがその力で以て告げてあげる――グロッシェ商会のマーガトン支店は、やがて王国で一番繁盛する店になる、ってね!」
支店長によるこじつけの推理と希望的観測と願望。導き出されたのは荒唐無稽な結論のように思えるが、だからこそ正解に近いところへ辿り着いていたことは驚嘆に値する。
そう、魔女カサンドラが持つ本当の魔法についた名は、“言霊”。
ただし、その魔女の言の葉は真を紡がない。
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