最強辺境伯令嬢

吏人

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騎士団審査

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お披露目から数日 今日は騎士団の選考が行われる。
私の予想は良い方で外れ 選考会には多くの人がやってきた。
会場は我が家の訓練場の1つでコロッセオ型になっている所だ

「これは…朝早くからかなりの人数来たわね」
「主様の元で働けるのです 妥当かと」
「そうかな…」

私の目の前には1万を超える人々が整列している。幸いなことに5つの分野に別れてもらったが人数が同じになっている。
コロッセオの観客席の特等席に父が座っている。

「アイリス選考はどのように行うつもりだ?」
「今回はそれぞれ得意分野に別れて貰い3段階に分けて審査しよかと思っております なにぶん想像以上の人数がおりますので」
「ふむ いいだろう 」
「ありがとうございます!」

私は改めて得意分野に分けられた志願者たちを見てみる。
しかし思ったより人数が多くなったな…
私ひとりで審査するのも大変だしみんなに手伝ってもらおうかな。
私は志願者から見えないところに行くと皆を呼び出した。

「皆 今から私の騎士団の試験をするんだけど1人じゃ見切れないなから手伝って干しいの!」
「勿論でございます!」
「ありがとう! 接近戦は松葉と柊と蘇芳 魔術は瑠璃と山吹と椿 遠距離は楓と椿 召喚術は竜胆と紫苑 治癒は桔梗と百合 この振り分けでお願いね」
「「「分かりました!」」」
「それとね これ」

私が渡したのは黒を基調とした騎士団服だ父の騎士団は白を基調としているのだが私が騎士団を持つにあたって作ってくれたものだ。完成品を見てから父にお願いしてみんなの分も作ってもらっていた。
皆前世の時の服そうなので目立ってしまうのでこの機会に渡すことにしたのだ。

「これは…」
「私が今着ているものと同じデザインよ もし良かったら着てくれる?」
「ありがたく着させていただきますじゃ のう桔梗」
「ああ こんな老婆に似合うか分からんが 姫様とお揃いとは嬉しいものじゃ」
「主様ありがたくちょうだい致します」
「お嬢感謝するぜ!」
「気に入って貰えたみたいで良かった」

それぞれ騎士団服に着替えるどうやら皆それぞれの着こなし方があるようでなかなか似合っている。

「主様…」

そんな様子を見ていた菊花が寂しそうにこちらを見てくる。

「菊花安心してもちろん菊花の分もあるから!」
「ありがたき幸せにございます!」

メイド服の菊花には後で渡す予定だったのだ。
全員が着替え終わり割り振りも決まったところで私は志願者の前に立つ

「今日はよく集まってくれた皆の実力を充分に発揮してくれ では菊花説明を頼む」

簡単な挨拶だけ済まして菊花に説明は丸投げである まあ前世の学校でもやたらと校長の話が長くて嫌な思いをしたことがあるのでこれでいいだろう。
私の言葉を聞いて菊花が前に出て説明を始める。

「これより騎士団の入団審査についてご説明させて頂きます   今回は3次審査に別れた審査を行います まず1次審査を行いますそれぞれ接近戦、魔術師、召喚師、遠距離戦、治癒術師 で10人のチームを作ってくださいチーム分けについては受付の時渡した番号が同じものたちで組むように、今回はチームでゴーレムとの戦闘を行ってもらいます チームを作ってから2時間の時間を与えますのでその間に チームリーダーと作戦などを話し合ってください 2時間後順番を決めるくじをリーダーに引いて頂きます それではチームを作ってください」

菊花がルールを言い終えると志願者たちは一斉に動き始めた。
いよいよ始まる
いい人材が見つかるといいけど…



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