最強辺境伯令嬢

吏人

文字の大きさ
上 下
20 / 24
騎士団審査

20話

しおりを挟む
 2時間が経過しそれぞれ100チームのリーダー達がくじを引いていく。
 私はゴーレムを作り出し戦闘の準備を整える。 おおよそこの1次審査で半分は減るだろうと思っている。
 ゴーレムを倒せば合格というわけでは無いそもそもこのゴーレムは父の騎士団の新人達の訓練用としても使われており、新人騎士10人でやっとというものだ。 新人とはいえ辺境伯の騎士 かなりの実力を持っている。 そんな騎士達でもやっとなのだから倒すことはあまり期待していない。
 ここで私が見たいのは実践でも冷静さを失わない精神と臨機応変に判断できる判断力 チームと協力して挑もうとしているかなどである。
 純粋な戦闘力などは十二使のみんながそれぞれ判断してくれる。専門の皆んながみてくれるので私よりよっぽどあてになる。

「主様順番が決まりました」
「ありがとう菊花 100チームもあるんだから早速始めようか」
「かしこまりました」
「皆もよろしくね」
「「「「「かしこまりました!」」」」」

「ではこれより1次審査を開始致します 1組目ゴーレムの前へ 次の組のもの以外は️上で待機するように自分の出番の1つ前になったら下へ降りてきなさい」

菊花が宣言すると1組目がゴーレムの前で陣形を取る他のチームはコロッセオの観客席で自分の番まで待機だ。
こうして始まった1次試査 チームによって差が出てきた。
半分のチームは独りよがりなものが足を引っ張ったり上手く連携の取れていないチームこのようなチームは早々にゴーレムに戦闘不能にされ自分達の攻撃をまともに当てることなく終了。
残りのほとんどのチームは2時間という短い時間でしっかり連携が取れているもの達。ゴーレムに勝つまではいかないもののかなりのダメージを与えることに成功していた。
そして今回の審査100組中ゴーレムに勝ったチームが5組あった。
1組目はリーダーとなったサイという魔術師が上手くチームのもの達に指示を出し付与魔法などでメンバーを強化まるで熟練の冒険者パーティのような連携で見事勝利した。
2組目は連携は今ひとつのところがあったものの接近戦に特化したロイドという大柄の青年が大剣を使いこなしゴーレムに大きなダメージを与え勝利。
3組目は連携もかなりのもので遠距離での後方支援を行っていたナビとルビという双子の少女が見事な弓でゴーレムの気をひきつけし他のメンバーが攻撃しやすいよう誘導し地道なダメージの蓄積で勝利。
4組目は召喚術師のフォビという少年が10体以上の狼型モンスターを召喚しダメージと誘導を行い他のメンバーもそれぞれ高い戦闘技術で上手く連携し勝利。
5組目は各々思うままに自分へのダメージなどなんのそのでゴーレムに立ち向かいダメージを与えていた そんなふざけた戦法ができていたのはアンヌという治癒術師のおかげであろう 彼女は広範囲の治癒魔法を常に展開させておりチームは無敵状態でそのまま誰1人傷を作ることなく勝利。

今回の審査この5組の50人もも合わせて戦闘や判断力など総合で判断し5000人が合格した。
私は1次審査を終えたものたちの前に立った。

「皆ご苦労であっった 1次審査の合格したもの達は明日2次審査を行う今日と同じ時間にこの場所に集まってくれ 今回不合格だったものもここで諦めず次の機会までしっかり自分を磨いてくれ  それでは解散!」

私は言い終えるとさっさと屋敷に戻る。
私なんかがいては志願者たちも緊張してしまうだろうし言いたいことも言えないだろう。
明日は2次審査 楽しみだなぁ

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

【コミカライズ&書籍化・取り下げ予定】お幸せに、婚約者様。私も私で、幸せになりますので。

ごろごろみかん。
恋愛
仕事と私、どっちが大切なの? ……なんて、本気で思う日が来るとは思わなかった。 彼は、王族に仕える近衛騎士だ。そして、婚約者の私より護衛対象である王女を優先する。彼は、「王女殿下とは何も無い」と言うけれど、彼女の方はそうでもないみたいですよ? 婚約を解消しろ、と王女殿下にあまりに迫られるので──全て、手放すことにしました。 お幸せに、婚約者様。 私も私で、幸せになりますので。

転生したら王族だった

みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。 レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……

転生テイマー、異世界生活を楽しむ

さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。

ファンタジー
〈あらすじ〉 信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。 目が覚めると、そこは異世界!? あぁ、よくあるやつか。 食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに…… 面倒ごとは御免なんだが。 魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。 誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。 やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜

月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。 だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。 「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。 私は心を捨てたのに。 あなたはいきなり許しを乞うてきた。 そして優しくしてくるようになった。 ーー私が想いを捨てた後で。 どうして今更なのですかーー。 *この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

大国に囲まれた小国の「魔素無し第四王子」戦記(最強部隊を率いて新王国樹立へ)

たぬころまんじゅう
ファンタジー
 小国の第四王子アルス。魔素による身体強化が当たり前の時代に、王族で唯一魔素が無い王子として生まれた彼は、蔑まれる毎日だった。  しかしある日、ひょんなことから無限に湧き出る魔素を身体に取り込んでしまった。その日を境に彼の人生は劇的に変わっていく。  士官学校に入り「戦略」「戦術」「武術」を学び、仲間を集めたアルスは隊を結成。アルス隊が功績を挙げ、軍の中で大きな存在になっていくと様々なことに巻き込まれていく。  領地経営、隣国との戦争、反乱、策略、ガーネット教や3大ギルドによる陰謀にちらつく大国の影。様々な経験を経て「最強部隊」と呼ばれたアルス隊は遂に新王国樹立へ。 異能バトル×神算鬼謀の戦略・戦術バトル! ☆史実に基づいた戦史、宗教史、過去から現代の政治や思想、経済を取り入れて書いた大河ドラマをお楽しみください☆

処理中です...