最強辺境伯令嬢

吏人

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幼少期

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2日後
いよいよ私のお披露目パーティだ。一日目は領民たちへ2日目は貴族達に2日間盛大に行われる。
今日は一日目 町には屋台が並びお祭りのような賑わいだ。

「改めて 皆この子が次期当主である娘のアイリスだ 10歳になったため正式に次期領主として決定した 」
「「「アイリス様 おめでとうございます!!」」」
「ありがとう皆! みんなのために立派な領主になれるよう精進します!」

領民の皆が私に笑顔向けてくれる。
彼らの笑顔を守るために日々戦っている。
前世から周りの人が笑ってくれるために戦ってきたそのことは今世でも変わらない。

「あいりちゅしゃま こりぇどうじょ」
「ミウちゃん このお花くれるの? 」
「うん!!」
「ありがとう!!」

その後も皆が色んなものをくれた。
ドルクや騎士団の皆もお祝いしてくれた。
幸せだ今日は皆で食べて飲んでの大騒ぎその騒ぎは夜まで続き私は1度そこから抜ける。コボルト達に会いに行くためだ。

「キャン!!」

集落につくなり子供のコボルト達が抱きついてくる。
まだ人の言葉は喋られないが少しづつ勉強しているようだ。

「アイリス様!今回は正式な跡目に決まったそうで おめでとうございます!」
「ありがとう!」
「「キャーン!!」」
「皆もありがとね」

コボルトの皆は森で取れた果物をくれた。
森でコボルト達と色んな話をしながら過ごし夜も更けてきたので帰ることにした。

「お嬢様 お疲れ様でした」
「菊花もお疲れ様」
「次は貴族へのお披露目と騎士団の選考会ですね」
「そうね騎士団ねぇ どうしましょうかね」
「使えるものたちがいるといいですね」
「うん 最低でも下位の魔物の単独討伐ぐらいはできるものでないとね」
「そうですね あとは信頼できるものでなければいけませんしね」
「まあ なるようになるよ もう寝る!」
「かしこまりました おやすみなさいませ」
「ね菊花」
「はい?」
「今日はもうお仕事ないでしょ?一緒に寝よ」
「まあ!喜んで!」

菊花は一瞬で狐の姿になり私に寄り添うように布団に入る。
フワフワした尻尾を顔付近に近づけてくれたのでギュッと抱きしめる。

「いつもそばで助けてくれてありがとう」
「私の幸せはお嬢様のそばでお嬢様を幸せにすることでございます」
「そう言ってくれて嬉しい」
「さあ 今日は疲れたでしょう おやすみなさいませ」
「菊花 おやすみ」
「おやすみなさいませ」

今日は楽しかったなぁ
明日はちょっと怖いけど頑張ろ 新しいドレスちょっと楽しみかも 前世ではズボンしか履かなかったしな 足の生傷多くてスカートなんて夢のまた夢だった。
そう考えると今世で使われてる治癒魔法はめちゃくちゃいいよね。自分が使えないのが非常に残念。
そんなこと考えながら私は夢の中へ
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