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お手のもの
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初日の仕事は、暗くなる前に近くの山に行って薬草を取ってくる事と、その薬草を魔法で乾燥させる事と指示があった。
もう夕方なので日暮まで、あと1時間とちょっとくらいかなぁ
少し急がないと間に合わないぞ。
取った薬草を入れる背負うタイプのの籠と、チクチクした薬草で怪我しないように軍手を用意してくれた。
ありがたい!
昔、こき使われていた頃は夜中に山に入って、手探りで目を凝らして探して、チクチクした薬草を素手で取っていたのに。
なんだ、横暴店主かと思ったけど、優しいかもしれない。
籠を背負って、軍手を装着して、いざ!
初仕事だ!
まだ試用期間だから、ちゃんと仕事をこなさないとね。
ササッと行ってパパッと取ってきちゃおう。
「じゃあ!行ってきまーす!」
ルンルンで薬局を出る。
後々知ったんだけど、薄暗い夕方の山に行って薬草を取ってこいなんて仕事は、新人は大抵嫌がるそうだ。
見送る2人は少し驚いた顔をして、僕の事を見送った。
ズンズンと山の中腹まで登ってきた。
あたりは少し日が落ちてきて薄暗い。
危険な生物の気配などはないけれど、整備されていない山肌は、盛り上がった大きな木の根や岩石がゴロゴロしていて気をつけないといけない。
けど、まあ、夜じゃないし。
こんな事は慣れっこだ。
「わぁ!あったあった!」
運良く薬草が沢山ひしめき合って生えている、ちょっとした草原を見つけた。
「こりゃあ大量だぞ~!」
薬草を丁寧に土から抜いて背中の籠に投げ入れる。
葉っぱも大事だけれど、根っこの方が薬にするには重要なのだと、昔の家族の専属薬師が言っていた。
「根っこに傷がつかないように…と。これだけあれば足りるかな。ちょっと森の資源、貰っていきますね~、ありがとう!また来ますね~!」
だいたい30株ぐらいの薬草を収穫出来た。
たくさん取れたのは良いけれど、草原の一箇所にポッカリとスペースが出来てしまった。なんとなく申し訳ない気持ちになって、居るはず無いんだけど、森の神様にお礼を言って山を下りた。
「戻りました~!」
ルンルンで店に戻った。
またまた驚いた顔で2人に見られる。
え、なになに?
「何だ、ずいぶん早いな。尻込みして帰ってきたか?」
ラミーさんが凄い剣幕で近寄ってくる。
1時間弱で帰ってきたら驚いてたのか。
山に入らず帰ってきたのかと凄まれた。
「いえいえ、ちゃんと山に行って取ってきましたよ~!ほら!」
「な⁉︎この量を、こんな短時間で⁉︎えー、君、何者⁉︎凄いんだねぇ。」
籠の中の薬草を見せると、スチールさんが凄く褒めてくれた。
もう夕方なので日暮まで、あと1時間とちょっとくらいかなぁ
少し急がないと間に合わないぞ。
取った薬草を入れる背負うタイプのの籠と、チクチクした薬草で怪我しないように軍手を用意してくれた。
ありがたい!
昔、こき使われていた頃は夜中に山に入って、手探りで目を凝らして探して、チクチクした薬草を素手で取っていたのに。
なんだ、横暴店主かと思ったけど、優しいかもしれない。
籠を背負って、軍手を装着して、いざ!
初仕事だ!
まだ試用期間だから、ちゃんと仕事をこなさないとね。
ササッと行ってパパッと取ってきちゃおう。
「じゃあ!行ってきまーす!」
ルンルンで薬局を出る。
後々知ったんだけど、薄暗い夕方の山に行って薬草を取ってこいなんて仕事は、新人は大抵嫌がるそうだ。
見送る2人は少し驚いた顔をして、僕の事を見送った。
ズンズンと山の中腹まで登ってきた。
あたりは少し日が落ちてきて薄暗い。
危険な生物の気配などはないけれど、整備されていない山肌は、盛り上がった大きな木の根や岩石がゴロゴロしていて気をつけないといけない。
けど、まあ、夜じゃないし。
こんな事は慣れっこだ。
「わぁ!あったあった!」
運良く薬草が沢山ひしめき合って生えている、ちょっとした草原を見つけた。
「こりゃあ大量だぞ~!」
薬草を丁寧に土から抜いて背中の籠に投げ入れる。
葉っぱも大事だけれど、根っこの方が薬にするには重要なのだと、昔の家族の専属薬師が言っていた。
「根っこに傷がつかないように…と。これだけあれば足りるかな。ちょっと森の資源、貰っていきますね~、ありがとう!また来ますね~!」
だいたい30株ぐらいの薬草を収穫出来た。
たくさん取れたのは良いけれど、草原の一箇所にポッカリとスペースが出来てしまった。なんとなく申し訳ない気持ちになって、居るはず無いんだけど、森の神様にお礼を言って山を下りた。
「戻りました~!」
ルンルンで店に戻った。
またまた驚いた顔で2人に見られる。
え、なになに?
「何だ、ずいぶん早いな。尻込みして帰ってきたか?」
ラミーさんが凄い剣幕で近寄ってくる。
1時間弱で帰ってきたら驚いてたのか。
山に入らず帰ってきたのかと凄まれた。
「いえいえ、ちゃんと山に行って取ってきましたよ~!ほら!」
「な⁉︎この量を、こんな短時間で⁉︎えー、君、何者⁉︎凄いんだねぇ。」
籠の中の薬草を見せると、スチールさんが凄く褒めてくれた。
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一気読みしてしまいました.........続きが気になります👀更新待ってます!
面白くて一気に読んでしまいました!
更新楽しみにしております😻
面白かったです!更新楽しみです