ヤンデレにハメられて嫌われ展開です

レティシウス家の御令嬢・シルヴィアは俗に言う悪役ヒロイン――のはずだった。

「やっと、僕だけのシルヴィアになってくれたね」

背後から抱きしめる隣国の王子に鳥肌が立った。
優しい声色のこの男が怖かった。

たった一人の少女を手に入れるために、周りを騙して少女を孤立させて、自分だけ味方みたいな顔をして、全ての糸を引いていたのはこの男だったのだ。


私が楽しいだけの短編その2
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