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Deceive it.
Deceive it.3
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次の日、二人が学院に行くと学院内はざわめいていた。
皆が、二人に好奇な視線を送りヒソヒソと耳打ちをしているではないか…。
輝李と乙はお互いに目線を合わせ、この異様な雰囲気に首を傾げた。
合宿以来、輝李は学院から忽然と姿を消したという噂が流れていたのは確かだった。
学院の掲示板には、新聞部が書いた記事が貼り出されていた。
≪学院プリンス 乙お姉様の隣に謎の美少女!!
新たな恋人か?二人の関係は?
合宿以来、学院のプリンスの1人でもある月影 輝李様の謎の失踪から数日…
いつからかプリンスの乙様の隣には謎の美少女が共に歩くようになった。
生徒の目撃証言によれば、どうやら二人は常に登下校を共にしているらしい。
突然、学院に現れた彼女は一体何者なのか?
恋人関係なのかは未だ謎である≫
そこには一面トップでクールな表情の乙と目線は伏せられているが髪の長い笑顔の女生徒が写し出されていた。
乙は輝李をチラリと見るとポツリと口をついた。
「原因はお前だ」
「あの噂って本当だったんだぁ」
何食わぬ顔で答えると後方から、大きな声が聞こえた。
「あああああ!!!
やっと見つけましたよ!
乙お姉様!!!!」
駆け寄ってきたのは新聞部の人間だった。
「お姉様!!
そのお隣にいる女性は誰なんですか?
腕なんか組んでるってことはやっぱり!!」
詰め寄るようにメモを片手に聞いてくる新聞部にため息を付くと、輝李が組んでいる腕を手前に引いて払う。
すると途端に輝李が膨れぎみに言葉を投げた。
「あん、乙酷いよぉ!!」
「お前のせいだろう?」
それを聞いた新聞部は、更に食いついた。
「乙…お前…、お二人はそんな風に呼び合うほど親密な関係なのですか!!」
「そうだよ♪だって私たち愛し合ってるんだもん♪
乙の事なら下着の色まで解るわ。
ねぇ、乙♪」
輝李が乙に引っ付いてくると、
すかさずメモを取りながら新聞部は詰め寄ってくる。
「本当ですか!!これはスクープですよ!!」
それを聞くと乙はため息をついて答えた。
「はぁ、勘違いするな。
第一、噂だって間違っている。
輝李は失踪なんかしていないし、今も学院に通っている」
「え!!本当ですか?」
「おい、いつまで黙ってるつもりなんだ?」
チラリと輝李を見つめると輝李は仕方なくエクステの髪を束ねて上げて見せる。
「ふぅ、仕方ないなぁ。
まだ気がつかない?
乙の隣に居たのは僕だよ」
これには新聞部どころか、その場にいた女生徒達も仰天した。
何しろ輝李は、失踪したという噂が流れていた程だ。
それが姿を全く変え、登校していたことに誰も気がつかなかったからだ。
しかし、どうして誰も気がつかなかったのか?
教室に行けば席は決まっているのだから疑問に思う生徒がいてもいいはずとお思いだろう。
それは輝李が、瀾と夏休みを過ごす前に一年間の単位を習得していたからだ。
授業の時間は図書室や学院の特別室で、8-の仕事をこなしていた。
輝李が姿を変えて一番最初に会いに行ったのは乙のもとだった。
その乙でさえ一瞬、自分の妹だと気がつかなかったくらいだ。
そのために誰にも気がつかれることがなかったのだ。
このニュースは号外として昼には学院中に配布され、あっという間に騒ぎになるほどだった。
皆が、二人に好奇な視線を送りヒソヒソと耳打ちをしているではないか…。
輝李と乙はお互いに目線を合わせ、この異様な雰囲気に首を傾げた。
合宿以来、輝李は学院から忽然と姿を消したという噂が流れていたのは確かだった。
学院の掲示板には、新聞部が書いた記事が貼り出されていた。
≪学院プリンス 乙お姉様の隣に謎の美少女!!
新たな恋人か?二人の関係は?
合宿以来、学院のプリンスの1人でもある月影 輝李様の謎の失踪から数日…
いつからかプリンスの乙様の隣には謎の美少女が共に歩くようになった。
生徒の目撃証言によれば、どうやら二人は常に登下校を共にしているらしい。
突然、学院に現れた彼女は一体何者なのか?
恋人関係なのかは未だ謎である≫
そこには一面トップでクールな表情の乙と目線は伏せられているが髪の長い笑顔の女生徒が写し出されていた。
乙は輝李をチラリと見るとポツリと口をついた。
「原因はお前だ」
「あの噂って本当だったんだぁ」
何食わぬ顔で答えると後方から、大きな声が聞こえた。
「あああああ!!!
やっと見つけましたよ!
乙お姉様!!!!」
駆け寄ってきたのは新聞部の人間だった。
「お姉様!!
そのお隣にいる女性は誰なんですか?
腕なんか組んでるってことはやっぱり!!」
詰め寄るようにメモを片手に聞いてくる新聞部にため息を付くと、輝李が組んでいる腕を手前に引いて払う。
すると途端に輝李が膨れぎみに言葉を投げた。
「あん、乙酷いよぉ!!」
「お前のせいだろう?」
それを聞いた新聞部は、更に食いついた。
「乙…お前…、お二人はそんな風に呼び合うほど親密な関係なのですか!!」
「そうだよ♪だって私たち愛し合ってるんだもん♪
乙の事なら下着の色まで解るわ。
ねぇ、乙♪」
輝李が乙に引っ付いてくると、
すかさずメモを取りながら新聞部は詰め寄ってくる。
「本当ですか!!これはスクープですよ!!」
それを聞くと乙はため息をついて答えた。
「はぁ、勘違いするな。
第一、噂だって間違っている。
輝李は失踪なんかしていないし、今も学院に通っている」
「え!!本当ですか?」
「おい、いつまで黙ってるつもりなんだ?」
チラリと輝李を見つめると輝李は仕方なくエクステの髪を束ねて上げて見せる。
「ふぅ、仕方ないなぁ。
まだ気がつかない?
乙の隣に居たのは僕だよ」
これには新聞部どころか、その場にいた女生徒達も仰天した。
何しろ輝李は、失踪したという噂が流れていた程だ。
それが姿を全く変え、登校していたことに誰も気がつかなかったからだ。
しかし、どうして誰も気がつかなかったのか?
教室に行けば席は決まっているのだから疑問に思う生徒がいてもいいはずとお思いだろう。
それは輝李が、瀾と夏休みを過ごす前に一年間の単位を習得していたからだ。
授業の時間は図書室や学院の特別室で、8-の仕事をこなしていた。
輝李が姿を変えて一番最初に会いに行ったのは乙のもとだった。
その乙でさえ一瞬、自分の妹だと気がつかなかったくらいだ。
そのために誰にも気がつかれることがなかったのだ。
このニュースは号外として昼には学院中に配布され、あっという間に騒ぎになるほどだった。
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