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借りの代償
借りの代償4
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乙は、静かに口を開いた。
「言う気になったか?」
しかし頑な隼人に、乙は部屋にあった冷蔵庫に手をかけ、中に入っていた炭酸のペットボトルを取り出した。
「な、何をする気だ…」
「喉が渇いただろ?」
それだけ言うと、またしても結び目を掴み、今度は隼人の身体をソファー側へ放り投げる。
静かにキャップを外すと炭酸のペットボトルを見つめたまま乙は口を開いた。
※1)
「…知ってるか?炭酸は腸内洗浄する時にうってつけだって事。
コイツを常温にして軽く振って注入すると、一気に出るらしい…」
「ま、まさか…」
見る見るうちに隼人の顔から血の気が引いていった。
──コイツは必ずやる!!
そんな恐怖が隼人の中で駆け巡る。
乙の手が隼人のズボンを下ろし、その臀部に手をかけると隼人は目をギュッと閉じ、慌てて口を開いた。
「きのと!!きのと!!乙っ!!!」
その名を聴くと乙は、満足げに口を開く。
「よくやった」
「ハァハァハァ…」
隼人は、いつの間にか息があがり、乙が臀部から離れるとその安堵感にやっと胸を撫で下ろす。
「呼吸が荒いな」
次に乙は、転がっている隼人の身体を支え、優しく起こすと先程の炭酸を口に含み、口移しで飲ませた。
「ん…んく…」
「水分は取ったほうがいい」
「……」
さっきまでの雰囲気が嘘のような意外にも優しい気遣いに、隼人の顔は困惑を隠す事が出来なかった。
「アンタ…」
隼人は、そこまで言って乙の目が光ると慌てて言い直す。
「乙は、一体、何がしたいんだ…」
「…言ったろ?調教だ。
いたぶるだけがサディストじゃない」
「……」
「素直にしていれば、余計な苦しみは与えない」
「…いつも、こんな事してるのか?」
「隼人だけだ」
「…え?」
一瞬、隼人の顔色が変わる。
「他は素直なんでな」
「……ッ」
一瞬でも期待した隼人に苛つきが走る。
その様子を見て、乙が口を開く。
「優しくしてほしいのか?」
「誰が!!!」
そんな隼人の隣に座るとフッと微か笑い、首筋を舌でなぞる。
「クス…大人しくしていれば、優しくしてやるよ」
「…ん///」
その柔らかな刺激に隼人はピクリと身体を震わせた。
「一つ…聞いてい…ッいか?」
「何だ?」
乙の唇が首から胸へ伝うと、隼人は微かに口を開く。
「さ…さっきのアレ…///」
「さっきの?」
乙の言葉に顔を赤らめながら、恥ずかしいそうに聞いた。
「炭酸だよ!!」
「ああ…、それがどうした?」
「や、やっぱり…た、試した事があるのか?////」
「ある訳ないだろ。
口に付ける飲み物だぞ。
だいたいそんなもの俺は使わない」
「そ、そうか。そうだよな!!」
やっと安心したのか、冷や汗と共に隼人は苦笑いをした。
「…やりたかったのか?」
「やりたいわけないだろ!!!!」
冷静に言葉をついた乙に、思わず隼人は思い切り突っ込んだ。
「…俺は、アンタが嫌いだ…」
「…光栄だ…。それと…」
静かに言葉をつくとスルリと下の花園の突起を軽く吸った。
「アッ///」
「名前で呼べ、と言ったろ?」
「き…ン…乙…ッン///」
少しずつ果実に蜜が潤うと、ゆっくり指を侵入させる。
「アッ///」
ピクリと内腿の筋肉を震わせ、隼人から甘い声が漏れる。
乙の指が動く度に、ヒクリヒクリと身体を震わせる隼人。
その顔は桜色に染まり、心なしか瞳は潤んで見えた。
「ハッ…アゥ」
「随分、可愛い声で鳴くんだな」
「な…何言…って…ハ・・ア///」
ゆっくりと胎内の果実をならし、次第に柔らかく乙の指を包むようになるとスルリと指を離し、自分のカバンの方へ歩いていく。
「ハァ…ハァ…乙?何してるんだ?」
見ると乙はゴソゴソと、何かの準備をしている。
カチッ…カチッ…と両腰のホックをとめ、ゆっくりと此方を向くと隼人の眼の色が変わる。
「なっ!!何だよ、それ!!!」
「見て分からないのか?」
ゆっくりとソファーの所に戻って来ると腰には男性自身を象った異物が付いている下着を身につけていたのだ。
思わず、隼人が突っ込み気味に口を開く。
「そ、そういう事じゃない!!
お前は、いつもそんなモノを持ち歩いてるのか!!?」
「そんなわけないだろ。
たまたま注文したものが今日届いたから、店に取りに行ったんだ」
隼人は少し珍しそうに、乙の装着具を見つめた。
*1)炭酸は体内の粘液や隔膜に負担がかかるので、遊び半分にこういうプレイは試さないで下さい。
あくまでも物語の中でのシーンです。
「言う気になったか?」
しかし頑な隼人に、乙は部屋にあった冷蔵庫に手をかけ、中に入っていた炭酸のペットボトルを取り出した。
「な、何をする気だ…」
「喉が渇いただろ?」
それだけ言うと、またしても結び目を掴み、今度は隼人の身体をソファー側へ放り投げる。
静かにキャップを外すと炭酸のペットボトルを見つめたまま乙は口を開いた。
※1)
「…知ってるか?炭酸は腸内洗浄する時にうってつけだって事。
コイツを常温にして軽く振って注入すると、一気に出るらしい…」
「ま、まさか…」
見る見るうちに隼人の顔から血の気が引いていった。
──コイツは必ずやる!!
そんな恐怖が隼人の中で駆け巡る。
乙の手が隼人のズボンを下ろし、その臀部に手をかけると隼人は目をギュッと閉じ、慌てて口を開いた。
「きのと!!きのと!!乙っ!!!」
その名を聴くと乙は、満足げに口を開く。
「よくやった」
「ハァハァハァ…」
隼人は、いつの間にか息があがり、乙が臀部から離れるとその安堵感にやっと胸を撫で下ろす。
「呼吸が荒いな」
次に乙は、転がっている隼人の身体を支え、優しく起こすと先程の炭酸を口に含み、口移しで飲ませた。
「ん…んく…」
「水分は取ったほうがいい」
「……」
さっきまでの雰囲気が嘘のような意外にも優しい気遣いに、隼人の顔は困惑を隠す事が出来なかった。
「アンタ…」
隼人は、そこまで言って乙の目が光ると慌てて言い直す。
「乙は、一体、何がしたいんだ…」
「…言ったろ?調教だ。
いたぶるだけがサディストじゃない」
「……」
「素直にしていれば、余計な苦しみは与えない」
「…いつも、こんな事してるのか?」
「隼人だけだ」
「…え?」
一瞬、隼人の顔色が変わる。
「他は素直なんでな」
「……ッ」
一瞬でも期待した隼人に苛つきが走る。
その様子を見て、乙が口を開く。
「優しくしてほしいのか?」
「誰が!!!」
そんな隼人の隣に座るとフッと微か笑い、首筋を舌でなぞる。
「クス…大人しくしていれば、優しくしてやるよ」
「…ん///」
その柔らかな刺激に隼人はピクリと身体を震わせた。
「一つ…聞いてい…ッいか?」
「何だ?」
乙の唇が首から胸へ伝うと、隼人は微かに口を開く。
「さ…さっきのアレ…///」
「さっきの?」
乙の言葉に顔を赤らめながら、恥ずかしいそうに聞いた。
「炭酸だよ!!」
「ああ…、それがどうした?」
「や、やっぱり…た、試した事があるのか?////」
「ある訳ないだろ。
口に付ける飲み物だぞ。
だいたいそんなもの俺は使わない」
「そ、そうか。そうだよな!!」
やっと安心したのか、冷や汗と共に隼人は苦笑いをした。
「…やりたかったのか?」
「やりたいわけないだろ!!!!」
冷静に言葉をついた乙に、思わず隼人は思い切り突っ込んだ。
「…俺は、アンタが嫌いだ…」
「…光栄だ…。それと…」
静かに言葉をつくとスルリと下の花園の突起を軽く吸った。
「アッ///」
「名前で呼べ、と言ったろ?」
「き…ン…乙…ッン///」
少しずつ果実に蜜が潤うと、ゆっくり指を侵入させる。
「アッ///」
ピクリと内腿の筋肉を震わせ、隼人から甘い声が漏れる。
乙の指が動く度に、ヒクリヒクリと身体を震わせる隼人。
その顔は桜色に染まり、心なしか瞳は潤んで見えた。
「ハッ…アゥ」
「随分、可愛い声で鳴くんだな」
「な…何言…って…ハ・・ア///」
ゆっくりと胎内の果実をならし、次第に柔らかく乙の指を包むようになるとスルリと指を離し、自分のカバンの方へ歩いていく。
「ハァ…ハァ…乙?何してるんだ?」
見ると乙はゴソゴソと、何かの準備をしている。
カチッ…カチッ…と両腰のホックをとめ、ゆっくりと此方を向くと隼人の眼の色が変わる。
「なっ!!何だよ、それ!!!」
「見て分からないのか?」
ゆっくりとソファーの所に戻って来ると腰には男性自身を象った異物が付いている下着を身につけていたのだ。
思わず、隼人が突っ込み気味に口を開く。
「そ、そういう事じゃない!!
お前は、いつもそんなモノを持ち歩いてるのか!!?」
「そんなわけないだろ。
たまたま注文したものが今日届いたから、店に取りに行ったんだ」
隼人は少し珍しそうに、乙の装着具を見つめた。
*1)炭酸は体内の粘液や隔膜に負担がかかるので、遊び半分にこういうプレイは試さないで下さい。
あくまでも物語の中でのシーンです。
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